IIS マネージャーを使用したワークフロー永続化の構成

このトピックには、AppFabric により追加される IIS マネージャー拡張機能を使用してワークフロー サービスの永続化関連設定を構成する方法を示す手順が含まれます。特定のワークフロー サービスのサービス レベルや、サーバー、サイト、またはアプリケーション レベルにおいて永続化機能を構成し、より高いレベルで定義されたこれらの設定をサービスに継承させることができます。IIS 階層での構成のしくみの詳細については、「AppFabric での構成プロセス」を参照してください。

重要

永続化機能を構成するのに使用するダイアログ ボックスのフィールドの詳細な説明については、「[サービスの構成]: [ワークフロー永続化] タブ」および「[永続化の詳細設定] ダイアログ ボックス」を参照してください。

IIS マネージャーを使用してワークフロー サービスの永続化機能を有効または無効にするには

  1. [接続] ウィンドウ (左側のウィンドウ) のツリー表示で、目的のワークフロー サービスが存在するサーバー、サイト、またはアプリケーションを選択します。

  2. [ワークスペース] ウィンドウの [機能] ビューで、[AppFabric] セクションの [サービス] をダブルクリックします。

  3. [サービス] の一覧からワークフロー サービスを選択してから [アクション] ウィンドウの [.NET 4.0 WF および WCF] セクションで [構成] をクリックして、[サービスの構成] ダイアログ ボックスを起動します。このダイアログ ボックスは、次の手順を実行して起動することもできます。[サービス] の一覧で永続化を構成するワークフロー サービスを右クリックしてから、ショートカット メニューで [構成] をクリックします。

  4. [ワークフロー永続化] タブをクリックして、永続化ストアへのワークフロー サービス インスタンスの永続化を有効または無効にします。[SQL Server ワークフロー永続化] オプションを選択し、SQL Server データベースに対するサービス インスタンスの保持を有効にします。SQL Server データベース以外のインスタンス ストアを使用するか、永続化機能をまったく使用しないようにするには、[カスタム] オプションを選択します。

    [SQL Server ワークフロー永続化] を選択する場合、インスタンス ストア定義を選択する必要があります。これは構成ファイルで定義され、プロバイダーが SQL Server 2008 永続化データベースに接続するのに使用する接続文字列を含みます。また、[永続化の詳細設定] ダイアログ ボックス ([詳細] をクリックして表示) を使用して、インスタンスの完了後にインスタンスを永続化ストアに保持したり、GZip アルゴリズムを使用してインスタンス状態情報をエンコードするなど、詳細な SQL Server 永続化機能を構成することができます。

    ヒント

    ドロップダウン リストに SQL Server インスタンス ストアがまったく表示されない場合は、後で SQL Server インスタンス ストアを作成する必要があります。「構成ウィザードを使用した永続化ストアの構成」で説明されているように Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server 構成ウィザードを使用して、または「AppFabric コマンドレットを使用した永続化ストアの構成」で説明されているように Windows PowerShell コマンドレットを使用して、SQL Server インスタンス ストアを作成および初期化できます。

  5. この設定を適用するには、[適用] をクリックします。永続化の詳細設定を構成するには、このトピックの次の手順に従います。

    [サービスの構成] ダイアログ ボックスの [ワークフロー永続化] タブのフィールドについての詳細な説明は、「[サービスの構成]: [ワークフロー永続化] タブ」を参照してください。

IIS マネージャーを使用して特定のワークフロー サービスの詳細な SQL Server 永続化設定を構成するには

  1. [詳細設定] をクリックして [永続化の詳細設定] ダイアログ ボックスを起動します。

  2. [インスタンスをエンコードする (GZip)] オプションを選択または選択解除して、永続化データベースに格納するインスタンス情報の GZip アルゴリズム使用によるエンコードを有効または無効にします。

  3. [完了後もインスタンスを保持する] を選択または選択解除して、インスタンス完了後のインスタンスの状態の情報の削除を有効または無効にします。

  4. [インスタンスによりロックされた例外に対するアクション] の一覧から値を選択して、ホストが InstanceLockedException を受け取った場合のアクションを指定します。

  5. [ホスト ロック更新間隔] に値を入力して、ホストがロックを更新しない場合にインスタンス ロックを期限切れとする期間を指定します。

  6. [実行可能インスタンス検出間隔] に値を入力して、SQL ワークフロー インスタンス ストアが実行可能またはアクティブ化可能な永続化データベースのワークフロー インスタンスの検出タスクを実行するまでの、前回の検出サイクルからの期間を指定します。

  7. [OK] をクリックして設定を適用し、ダイアログ ボックスを閉じます。

    [永続化の詳細設定] ダイアログ ボックスのフィールドの詳細な説明については「[永続化の詳細設定] ダイアログ ボックス」を参照してください。

IIS マネージャーを使用してサーバー、サイト、またはアプリケーション レベルの既定の永続化設定を構成するには

  1. [接続] ウィンドウ (左側ウィンドウ) のツリー ビューで、既定のワークフロー永続化設定を構成するサーバー、サイト、またはアプリケーション レベルを選択します。

  2. [アクション] ウィンドウの [WCF サービスと WF サービスの管理] セクションで [構成] をクリックして、[サーバーの WCF と WF の構成]、[サイトの WCF と WF の構成]、または [アプリケーションの WCF と WF の構成] ダイアログ ボックスを表示します。このダイアログ ボックスは、次の手順を実行して起動することもできます。ワークフロー永続化設定の既定値を構成するルート、Web サイト、または仮想アプリケーション ノードをツリー ビュー内で右クリックし、ショートカット メニューで [WCF サービスと WF サービスの管理] をポイントしてから、[構成] をクリックします。

  3. [ワークフロー永続化] タブをクリックして、永続化ストアへのワークフロー サービス インスタンスの永続化を有効または無効にします。[SQL Server ワークフロー永続化] オプションを選択し、SQL Server データベースに対するサービス インスタンスの保持を有効にします。SQL Server データベース以外のインスタンス ストアを使用するか、永続化機能をまったく使用しないようにするには、[カスタム] オプションを選択します。

    SQL Server 永続化プロバイダーをサービスに関連付けるときは、プロバイダーを SQL Server 2008 または 2005 永続化データベースに接続するための接続文字列を指定する必要があります。[永続化の詳細設定] ダイアログ ボックス ([詳細] をクリックして表示) を使用して、インスタンスの完了後にインスタンスを永続化ストアに保持したり、GZip アルゴリズムを使用してインスタンス状態情報をエンコードするなど、詳細な SQL Server 永続化機能を構成することができます。

  4. この設定を適用するには、[適用] をクリックします。詳細な永続化設定を構成するには、このトピックの前の手順に従います。

    このダイアログ ボックスの [ワークフロー永続化] タブのフィールドの詳細な説明については「サーバーの構成, サイトの構成 および [アプリケーションの構成: [ワークフロー永続化] タブ」を参照してください。

  2012-03-05