AppFabric コマンドレットを使用したサービスの表示
このトピックでは、AppFabric コマンドレットを使用してサービスおよびサービス インスタンスを表示する方法を説明します。
ヒント
AppFabric のコマンドレットを手動で実行するには、AppFabric 用の Windows PowerShell コンソールを開き、コマンドレットを入力して Enter キーを押します。コマンドレットの実行に関する詳細については、「AppFabric コマンドレットの実行」を参照してください。このドキュメントの構文ステートメントで使用されるクラスや一般的なパラメーターに関する情報については、「AppFabric 用 Windows PowerShell リファレンス」を参照してください。
アプリケーションのサービスを取得するには
Get-ASAppService コマンドレットを使用すると、指定したスコープにある使用可能なサービスをすべて表示することができます。次の表に、このコマンドレットのパラメーターの説明を示します。
[パラメーター] | [説明] |
---|---|
-Root (省略可能) |
このパラメーターを指定した場合は、-Uri、-SiteName、および -ServiceObject の各パラメーターは指定できません。このパラメーターを使用すると、IIS/WAS 環境のローカル サーバー上でホストされているサービスがすべて返されます。
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-SiteName (省略可能) |
このパラメーターを指定した場合は、-Root、-Uri、および -ServiceObject の各パラメーターは指定できません。このパラメーターを使用すると、指定した Web サイトでホストされているサービスがすべて返されます。
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-VirtualPath (省略可能) |
-Uri と -ServiceObject のいずれも指定しない場合に -SiteName と共に使用します。サービスまたはアプリケーションへの仮想パスを指定します。たとえば、/MyDir1/MyApp1/POService.svc です。
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-Uri (省略可能) |
指定した場合、–SiteName、-VirtualPath、または –ServiceObject はいずれも指定することができません。サイト、アプリケーション、またはサービスへの URI を指定します。このパラメーターを指定した場合は、その URI の下の使用可能なサービスのみが返されます。
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-ApplicationObject (省略可能) |
指定した場合、–SiteName、-VirtualPath、または –Uri はいずれも指定することができません。このパラメーターは一般に、Get-ASAppService コマンドレットからの出力をパイプするときに使用されます。
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-Count (省略可能) |
サービスのカウントを返します。
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このコマンドレットの詳細については、「Get-ASAppService」を参照してください。
サービス インスタンスを取得するには
Get-ASAppServiceInstance コマンドレットを使用すると、1 つ以上の永続化ストアからのサービス インスタンス オブジェクトの情報を表示することができます。Get-ASAppServiceInstance コマンドレットは、指定された永続化ストアに対するクエリを実行して、クエリ パラメーターに一致するサービス インスタンスのコレクションを返します。次の表に、このコマンドレットのパラメーターの説明を示します。
[パラメーター] | [説明] |
---|---|
-Root (省略可能) |
このパラメーターを指定した場合は、-Uri、-SiteName、および -ServiceObject の各パラメーターは指定できません。このパラメーターを使用すると、ローカル サーバー上のサービス インスタンスがすべて返されます。
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-SiteName (省略可能) |
指定した場合、-Uri または –ServiceObject はいずれも指定することができません。サイトの名前を指定します。このパラメーターを指定した場合は、指定のサイトでホストされているサービスのインスタンスのみが返されます。
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-VirtualPath (省略可能) |
-Uri と -ServiceObject のいずれも指定しない場合に -SiteName と共に使用します。サービスまたはアプリケーションへの仮想パスを指定します。たとえば、/MyDir1/MyApp1/POService.svc です。
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-Uri (省略可能) |
指定した場合、–SiteName、-VirtualPath、または –ServiceObject はいずれも指定することができません。サイト、アプリケーション、またはサービスへの URI を指定します。このパラメーターを指定した場合は、その URI の下にあるサービスのみが返されます。
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-ServiceInfo (省略可能) |
指定した場合、–SiteName、-VirtualPath、または –Uri はいずれも指定することができません。ここで指定した ServiceInfo オブジェクトは、どのサービス インスタンスの情報を返すかを決定するのに使用されます。このパラメーターは一般に、Get-ASAppService コマンドレットからの出力をパイプするときに使用されます。
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-ApplicationInfo (省略可能) |
指定した場合、–SiteName、-VirtualPath、または –Uri はいずれも指定することができません。ここで指定した ApplicationInfo オブジェクトは、どのサービス インスタンスの情報を返すかを決定するのに使用されます。このパラメーターは一般に、Get-ASApplication コマンドレットからの出力をパイプするときに使用されます。
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-Count (省略可能) |
指定すると、クエリ パラメーターに一致するインスタンスの数のみが返されます。
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-CreatedTimeFrom (省略可能) |
サービス インスタンスが開始された時間の範囲の始まりを指定します。このパラメーターを指定すると、指定のタイムスタンプ以降に開始したインスタンスのみが返されます。
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-CreatedTimeTo (省略可能) |
サービス インスタンスが開始された時間の範囲の終わりを指定します。このパラメーターを指定すると、指定のタイムスタンプ以前に開始したインスタンスのみが返されます。
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-MachineName (省略可能) |
コンピューター名を指定します。このパラメーターを指定した場合は、そのコンピューターによってロックされているサービス インスタンスのみが返されます。
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-ModifiedTimeFrom (省略可能) |
サービス インスタンスが変更された時間の範囲の始まりを指定します。このパラメーターを指定すると、指定のタイムスタンプ以降に変更されたインスタンスのみが返されます。
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-ModifiedTimeTo (省略可能) |
サービス インスタンスが変更された時間の範囲の終わりを指定します。このパラメーターを指定すると、指定のタイムスタンプ以前に変更されたインスタンスのみが返されます。
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-ExceptionName (省略可能) |
.NET Framework の例外の完全修飾型名を表す文字列を指定します。このパラメーターを指定した場合は、指定の例外が理由で終了したサービス インスタンスのみが返されます。 |
-MaxRows (省略可能) |
返す行 (サービス インスタンス) の数を指定します。
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-InstanceId (省略可能) |
返すサービス インスタンスのインスタンス ID (GUID として指定) を指定します。インスタンス ID によって、サービス インスタンスが一意に識別されます。このパラメーターを指定した場合は、その ID を持つインスタンスが返されます (存在する場合)。 |
-ServiceType (省略可能) |
サービスをそのタイプで指定します。このパラメーターを指定した場合は、そのサービス タイプのインスタンスのみが返されます。サービス タイプは、パスの全体または一部として表すことも、完全修飾または部分修飾の .NET Framework 名と名前空間として表すこともできます。名前空間を使用してサービス タイプを指定する場合は、"#" 文字を使用してサービス タイプと名前空間を区切る必要があります。たとえば、完全修飾された .NET Framework CLR サービス名が Contoso.Web.Sales.POService ならば、パラメーター値は "Contoso.Web.Sales#POService" となります。 ワイルドカード文字を明示的に指定することはできませんが、このパラメーターに指定された値の前後には暗黙的なワイルドカード文字 ("*") が付加されます。たとえば、"Contoso/Service.svc" は "*Contoso/Service.svc*"、"Sales#POService" は "*Sales#POService*" として処理されます。 |
-Status (省略可能) |
インスタンスの状態を指定します。このパラメーターを指定した場合は、指定の状態のサービス インスタンスのみが返されます。Status に指定できる値は、Running、Suspended、および Completed です。
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-Condition (省略可能) |
インスタンスの条件を指定します。このパラメーターを指定した場合は、指定の条件のサービス インスタンスのみが返されます。Condition に指定できる値は、Active、Idle、Exception、UserSuspension、Successful、Cancelled、および Terminated です。
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-GroupBy (省略可能) |
返されるサービス インスタンスのカウントのグループ化に使用するフィールドを指定します。GroupBy に指定できる値は、UniqueApplication、UniqueService、ServiceType、Exception、Status、Site、および MachineName です。
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-OrderBy (省略可能) |
サービス インスタンスを最終更新時刻の降順で表示します。 |
-ExcludeSubFolders (省略可能) |
指定すると、サブアプリケーションのインスタンスの結果は上位アプリケーションの結果から除外されます。 |
-Timeout (省略可能) |
データベースからの応答を待つ時間の長さを指定します。値は、hh:mm:ss の形式の時間値です。最小値は 00:00:01 (1 秒)、最大値は TimeSpan.MaxValue です。省略した場合の既定値は 00:02:00 (2 分) です。 |
-ReturnBinaryProperties (省略可能) |
このパラメーターを指定した場合は、返された InstanceInfo オブジェクトからのバイナリ メタデータ プロパティの配列が返されます。 |
このコマンドレットの詳細については、「Get-ASAppServiceInstance」を参照してください。
2012-03-05