Windows アップグレード後の AppFabric の修正

Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server が Windows Vista または Windows Server 2008 にインストールされていて、これらのオペレーティングシステムを Windows 7 または Windows Server 2008 R2 にアップグレードした場合、アップグレードされたオペレーティング システム上で AppFabric のすべての機能が正常に動作するとは限りません。正常に動作する機能と、そうでない機能があります。この問題を解決するには、アップグレードされたオペレーティング システム用の AppFabric セットアップを実行する必要があります。セットアップを実行すると、セットアップ プログラムのアップグレード バージョンが実行されます。詳細については、「AppFabric のアップグレード」を参照してください。

アップグレードされたオペレーティング システム上で AppFabric を修正するには

  1. Windows のダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=183123) から、アップグレードされたオペレーティング システム用の setup.exe ファイルをダウンロードします。

  2. AppFabric の setup.exe を実行する前に、既にインストールされている AppFabric の機能を書き留めます。setup.exe の実行後に再起動が必要な場合、この情報が必要になります。

    ヒント

    インストールされた AppFabric の機能を確認するには、regedit を実行し、レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\AppFabric\v1.0\Features を参照します。

    ヒント

    AppFabric のインストールを修正した後に、常に再起動が必要であるとは限りません。再起動を求められるのは、setup.exe の実行時にいずれかの AppFabric ファイルが使用中であった場合です。

  3. AppFabric システムのすべてのサービス (AppFabric イベント コレクション サービス、AppFabric ワークフロー管理サービス、および AppFabric キャッシュ サービス) が停止していることを確認します。[ファイル名を指定して実行] コマンドから services.msc を実行して [サービス] ダイアログ ボックスを開き、これらの各サービスの状態が [開始] でないことを確認します。

  4. 手順 1. でダウンロードした AppFabric の setup.exe を実行して、手順 2. で書き留めた機能を選択します。

    ヒント

    このセットアップ プロセスは AppFabric のアップグレードとして処理されます。詳細については、「AppFabric のアップグレード」を参照してください。

    ヒント

    自動セットアップを実行する場合は、setup.exe /u を実行します。

  5. 再起動を求められたら、コンピューターを再起動します。

    ヒント

    一般に、AppFabric のセットアップ プログラムが正常に実行された場合、再起動は求められません。ただし、ここでは求められたことにします。求められた場合は実行して、手順 6. に進みます。再起動を求められなかった場合は Windows パッケージ マネージャーを実行する必要はありません。AppFabric のインストールが手順 5. の後に修正されるからです。

  6. 再起動が必要な場合は、コンピューターを再起動した後に Windows パッケージ マネージャー (pkgmgr.exe) を実行します。それには、コマンド プロンプトを開き、<ドライブ>:\Windows\System32 に移動します。次に、(次に示す適切なパラメーターと共に) 「Pkgmgr.exe」と入力し、Enter キーを押します。

    Pkgmgr.exe /quiet /norestart /iu:Application-Server-Extensions;Application-Server-Extensions-Admin;Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCServer;Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCClient;Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCAdmin;Application-Server-Extensions-Win7 /p:Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensions-Package~31bf3856ad364e35~<processorarch>~~<packageversion>
    

    ヒント

    Application-Server-Extensions-Win7」は常に入力する必要があります。

    ヒント

    processorach には、x86 または amd64 を指定できます。

    ヒント

    packageVersion には、レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\AppFabric\v1.0\PackageVersion の値を入力します。

    ヒント

    /iu の後にコロン、その後にセミコロンで区切られた一連の機能を指定します。次の表を参照してください。

    機能のレジストリ キー

    /iu に対するパラメーター

    Worker

    Application-Server-Extensions

    WorkerAdmin

    Application-Server-Extensions-Admin

    DCA

    Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCAdmin

    DCS

    Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCServer

    DCC

    Microsoft-Windows-ApplicationServerExtensionsDCClient

  2012-03-05