ASP.NET 4 でセッション状態プロバイダーをキャッシュするための構成設定 (AppFabric 1.1 キャッシュ)
このトピックでは、ASP.NET の AppFabric セッション状態プロバイダーの構成設定について説明します。この設定は、web.config ファイルの sessionState 要素の providers セクションで指定します。
セッション状態の構成設定
属性 | 説明 |
---|---|
name (必須) |
プロバイダーを参照するために sessionState 要素が使用するプロバイダーの「フレンドリ」名です。 |
type (必須) |
プロバイダーの .NET Framework 型文字列です。これは |
cacheName (必須) |
AppFabric キャッシュの名前です。 |
dataCacheClientName (省略可能) |
dataCacheClients 構成セクションから使用する dataCacheClient セクションの名前です。この属性は、複数の dataCacheClient セクションが web.config ファイルで指定されている場合にのみ必須です。既定では、プロバイダーは |
applicationName (省略可能) |
セッション状態データを格納するためのキャッシュ キーを作成するとき、プロバイダーが使用する文字列値です。この属性が設定されていない場合、セッション状態は、同じ Web アプリケーションの複数の物理インスタンスでのみ共有されます (また、各アプリケーション インスタンスが同じ IIS メタベース パスでインストールされるという追加の要件があります)。詳細については、https://support.microsoft.com/kb/325056 を参照してください。この属性を設定すると、セッション状態は、同じ applicationName 値を使用するすべての Web アプリケーションで共有されます。 |
useBlobMode (省略可能) |
セッション状態データの読み込みおよび格納を単一のシリアル化されたブロブとして行うかどうかを示すブール値です。既定値は |
nonInlinedAdditionalLifetime (省略可能) |
個々の (インライン化されていない) セッション状態項目を「キープアライブ」するために触れる必要がある次の時点を、プロバイダーが追跡するために使用する時間。この値は、useBlobMode が |
retryInterval (省略可能) |
キャッシュと通信するときにエラーが発生した場合に、再試行と再試行の間に待機する時間の長さです。この値に使用する文字列の形式は |
retryCount (省略可能) |
キャッシュと通信するときにエラーが発生した場合に、プロバイダーに通知する再試行回数の整数値です。すべての操作が再試行できるとは限らないことに注意してください。既定の再試行回数は 3 回です。プロバイダーは再試行と再試行の間に、retryInterval に設定した時間だけ休止します。 |
inlinedKeys (省略可能) |
コンマまたはセミコロンで区切られたセッション状態キーを含む文字列値です。キーの値は、セッション状態メタデータ レコードでインライン化されている必要があります。この設定は、useBlobMode が |
maxInlinedStringLength (省略可能) |
セッション状態メタデータ レコードで自動的にインライン化されるセッション状態値について、最大文字列サイズを示す整数値です。この設定は、useBlobMode が |
例
次の例の sessionState 要素では、個々のキーと値のペアをセッション状態と共有のアプリケーション名に使用しています。
<sessionState
mode="Custom"
customProvider="DistributedSessionProvider">
<providers>
<add name="DistributedSessionProvider"
type="Microsoft.Web.DistributedCache.DistributedCacheSessionStateStoreProvider,
Microsoft.Web.DistributedCache"
cacheName="default"
applicationName="Contoso"
useBlobMode="true" />
</providers>
</sessionState>
関連項目
概念
セッション状態プロバイダー (AppFabric 1.1 キャッシュ)
2012-03-05