コマンドレットの使用

コマンドレットは、シェルに組み込まれているシンプルな単一機能のコマンドライン ツールです。コマンドレットの使い方は、従来のコマンドやユーティリティの使い方と同じです。Windows PowerShell のコマンド プロンプトで、コマンドレットの名前を入力します。Windows PowerShell のコマンドは大文字と小文字が区別されないため、大文字/小文字の違いに注意する必要はありません。

たとえば、次のように Get-Date コマンドレットを入力できます。

C:\PS> get-date
Thursday, November 10, 2005 4:43:50 PM

セッションに存在するコマンドレットの一覧を表示するには、コマンド パラメーターを指定しないで Get-Command コマンドレットを使用します。

PS> get-command

CommandType     Name                            Definition
-----------     ----                            ----------
Cmdlet          Add-Content                     Add-Content [-Path] <String[...
Cmdlet          Add-History                     Add-History [[-InputObject] ...
Cmdlet          Add-Member                      Add-Member [-MemberType] <PS...
...
…

Get-Command の既定の出力では、CommandType、Name、および Definition の 3 つの列が表示されます。一覧表示されたコマンドレットの Definition 列には、そのコマンドレットの構文が表示されます。構文内の省略記号 (...) は、データが省略されていることを示します。

Get-Command コマンドレットを使用すると、コマンドレット以外に、コマンドや、Windows PowerShell で使用可能なエイリアス (コマンドの別名)、関数、および実行可能ファイルなどのコマンド要素も取得できます。

次のコマンドでは、Get-Command の Name パラメーターを使用して、Windows PowerShell で使用可能な実行可能ファイルを一覧表示しています。

PS> get-command -name *.exe

CommandType Name                   Definition
----------- ----                   ----------
Application 000StTHK.exe           C:\WINDOWS\system32\000StTHK.exe
Application 00THotkey.exe          C:\WINDOWS\system32\00THotkey.exe
Application accwiz.exe             C:\WINDOWS\system32\accwiz.exe
...

一覧表示された実行可能ファイルの Definition 列には、実行可能ファイルへの完全なパスが表示されます。

次に、Get-Process、Get-Service、Get-EventLog、Get-Alias などの他のコマンドレットを試してみましょう。

単純な "Get-" 系のコマンドレットに慣れたら、Get-WmiObject を試してみてください。このコマンドレットを使用すると、リモート コンピューターのコンポーネントを表示および変更できます。たとえば、次のコマンドでは、Server01 リモート コンピューターの BIOS に関する情報を取得できます。

get-wmiobject win32_bios -computername server01

コマンドレットのヘルプを表示するには、次のように入力します。

get-help <cmdlet-name> -detailed

次に例を示します。

get-help get-alias -detailed