witAdmin: 作業を追跡するためのオブジェクトのカスタマイズおよび管理

  • [アーティクル]

作業項目を追跡するオブジェクトを作成してカスタマイズすることで、チームの進行状況の追跡方法を変更できます。 witadmin コマンド ライン ツールを使用して、カテゴリ、グローバル リスト、グローバル ワークフロー、リンクの種類、作業項目の種類などのオブジェクトの作成、削除、インポート、およびエクスポートを実行できます。 作業項目の種類を完全に削除したり、作業項目フィールドの属性の削除、一覧表示、または変更を行ったりすることもできます。

次の図に示すように、チーム プロジェクトごとにカテゴリおよび作業項目の種類を管理できます。 グローバル リスト、リンクの種類、および作業項目フィールドは、チーム プロジェクト コレクションごとに管理します。 チーム プロジェクトまたはコレクションのグローバル ワークフローをカスタマイズできます。

作業項目トラッキング オブジェクト

注意

作業項目を追跡するためのオブジェクトは、Visual Studio のパワー ツールであるプロセス エディターを使用して作成および変更できます。このツールはサポートされていません。詳細については、Microsoft Web サイトのページ「Team Foundation Server パワー ツール」を参照してください。

グローバル パラメーター

次のパラメーターを使用すると、witadmin のヘルプ テキストを表示できます。

パラメーター

説明

/help

、または

/?

witadmin コマンド ライン ツールの構文とパラメーターを表示します。

command /help

、または

command /?

指定する witadmin コマンドの構文とパラメーターを表示します。

コマンド インデックス

witadmin コマンド ライン ツールにアクセスするには、Visual Studio か チーム エクスプローラー のいずれかがインストールされているコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。

cd %programfiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE

32 ビット版の Windows で、**%programfiles(x86)% ** を %programfiles%. に置き換えます。

タスク

関連するコンテンツ

作業項目の種類を作成および変更する。 作業項目の種類には、作業項目を作成および管理するために使用するフィールドと動作が定義されています。 作業項目の種類を作成したり変更したりして、チームおよびチーム プロジェクトのプロセスの目標をサポートできます。

次の witadmin コマンドを使用して、チーム プロジェクトの作業項目の種類を管理できます。

  • destroywitd作業項目の種類を削除します。

  • exportwitd作業項目の種類の XML 定義をエクスポートします。

  • importwitd作業項目の種類の XML 定義をインポートします。

  • listwitd作業項目の種類の名前を一覧表示します。

  • renamewitd作業項目の種類の表示名を変更します。

プロセスの構成をカスタマイズする。 Team Web Access のアジャイル エクスペリエンスをカスタマイズできます。

  • exportprocessconfig: プロセス構成の XML 定義をエクスポートします。

  • importprocessconfig: プロセス構成の XML 定義をインポートします。

カテゴリをインポートおよびエクスポートします。 カテゴリを使用すると、作業項目の種類をグループ化し、一括して操作を実行できます。 たとえば、項目の種類に関係なく、カテゴリ内のすべての作業項目を検出するために作業項目クエリの条件を定義する場合、カテゴリを指定できます。

次の witadmin コマンドを使用して、チーム プロジェクトの作業項目のカテゴリを管理できます。

  • exportcategories: すべてのカテゴリの XML 定義をエクスポートします。

  • importcategories: すべてのカテゴリの XML 定義をインポートします。

作業項目の種類のグローバル リストを管理します。 グローバル リストを使用すると、複数の作業項目の種類でリスト項目を共有できます。

次の witadmin コマンドを使用すると、コレクションのグローバル リストを管理できます。

  • destroygloballist: グローバル リストを削除します。

  • exportgloballist: 1 つ以上のグローバル リストを含んでいる XML 定義ファイルをエクスポートします。

  • importgloballist: 1 つ以上のグローバル リストを定義する XML ファイルをインポートします。

  • listgloballist: コレクションに定義されている各グローバル リストの名前を一覧表示します。

グローバル ワークフローをインポートおよびエクスポートします。 グローバル ワークフローを使用することにより、多くのチーム プロジェクトと作業項目の種類が共有する作業項目フィールドおよびグローバル リストの定義と更新に必要な作業を最小限に抑えることができます。 複数の作業項目の種類でフィールドとリスト項目の定義を共有できます。

次の witadmin コマンドを使用して、各チーム プロジェクトまたはコレクションのグローバル ワークフローを管理できます。

  • exportglobalworkflow: グローバル ワークフローを定義する XML ファイルをエクスポートします。

  • importglobalworkflow: グローバル ワークフローを定義する XML ファイルをインポートします。

リンクの種類を管理します。 リンクの種類を使用すると、一連のリンクの規則に基づいて、作業項目を関連付けることができます。 リンクの種類を独自に作成すると、作業項目とその依存関係をさまざまな方法で追跡できます。

次の witadmin コマンドを使用すると、コレクションのリンクの種類を管理できます。

  • deactivatelinktype: 指定したリンクの種類を非アクティブにします。

  • deletelinktype: 指定したリンクの種類をデータベースから完全に削除します。

  • exportlinktype: 1 つ以上のリンクの種類の XML 定義ファイルをエクスポートします。

  • importlinktype: 1 つ以上のリンクの種類の XML 定義ファイルをインポートします。

  • listlinktypes: サーバーのリンクの種類を一覧表示します。

  • reactivatelinktype: 指定するリンクの種類を再アクティブ化します。 リンクの種類の名前を変更することもできます。

作業項目フィールドを管理します。 フィールドを使用して、作業項目を検索したり、作業項目内の情報を追跡したりします。

次の witadmin コマンドを使用して、コレクションのフィールドを管理できます。

  • deletefield: 指定するフィールドを削除します。

  • listfields: 指定するフィールドまたはすべてのフィールドの属性を一覧表示します。

  • indexfield: 指定するフィールドのインデックス作成をオンまたはオフにします。

  • changefield: 指定するフィールドの 1 つ以上の属性を変更します。

作業項目を破棄する。 witadmin destroywi コマンドを使用すると、チーム プロジェクト コレクションから作業項目を完全に削除できます。

クライアント キャッシュを強制的にリビルドする。 特定の保守操作を行った後で、次回チーム プロジェクト コレクションに接続するすべてのクライアント コンピューターのキャッシュを強制的にリビルドすることができます。 たとえば、データ層またはアプリケーション層サーバーの移動、名前の変更、復元、またはフェールオーバーを行った後に、強制的にリビルドすることができます。 強制的にリビルドすることで、バージョン管理やビルド操作時のワークスペース エラーを防ぐことができます。 この操作を実行するには、witadmin rebuildcache コマンドを使用します。

参照

概念

チーム プロジェクトに合わせたアジャイル プランニング ツールの構成とカスタマイズ

チームのプロセスをサポートするための作業トラッキング オブジェクトのカスタマイズ

その他の技術情報

TFS のコマンド ライン ツール