割り当ておよびワークフローのフィールド参照
状態と割り当てのフィールドを使用して、ユーザー ストーリー、タスク、バグ、およびその他の種類の作業項目の進行状況を追跡します。 これらのフィールドは、多くのチーム クエリとレポートをサポートします。 ほとんどの作業項目は、[新規]、[アクティブ]、または [提案済み] の状態から [完了] または [終了] の状態に移動します。 各作業項目がある状態から次の状態へ移動すると、その項目がチームのさまざまなメンバーに再割り当てされる場合もあります。 たとえば、テスト担当者が、トリアージ中に別のチーム メンバーに割り当てられるバグを作成するとします。 他のチーム メンバーがそのバグを解決すると、そのバグはバグを作成したテスト担当者に再割り当てされます。 ワークフロー状態図は、Team Foundation Server (TFS) に用意されている既定のプロセス テンプレートごとに異なります。「プロセス テンプレートの選択、チーム プロジェクトの成果物の使用」を参照してください。
ヒント
ワークフロー状態図は、プロセス エディターで表示できます。これは、Visual Studio の強力なツールであり、「Team Foundation Server Power Tools」から入手できます。
[担当者] フィールドおよび [状態] フィールドは、TFS の既定のプロセス テンプレートで提供される作業項目の種類ごとに追跡されます。
作業項目フォームに表示されるフィールド
割り当ておよびワークフローの進行状況を追跡するフィールドについて次の表で説明します。 データ型と既定のフィールド属性の詳細については、「作業項目フィールドの定義と変更」を参照してください。
フィールド名 |
説明 |
参照名 |
データ型 |
reportable 型属性の既定値 |
index 属性の既定値 |
---|---|---|---|---|---|
担当者 |
現在、作業項目を所有しているチーム メンバーの名前。 システム定義の人名フィールドのドロップダウン メニューで使用可能な名前の既定の一覧には、TFS に追加されたすべてのアカウント (有効なユーザー グループと呼ばれます) が含まれます。 ただし、Team Web Access でバックログまたはボード ページからの割り当てをサポートするショートカット メニューは、自動的にチーム メンバーに制限されます。 また、これらの名前は配置の一部として構成されると自動的に Active Directory と同期されます。 「同期と人名フィールド」と「[担当者] フィールドのドロップダウン メニュー」を参照してください。 |
System.AssignedTo |
String |
ディメンション |
True |
理由 |
作業項目が現在の状態にある理由。 WIT 定義の WORKFLOW セクションで、REASON 要素を使用した値が定義されています。 定義されている理由を変更するには、「作業項目の種類に関するワークフローの変更」を参照してください。 テスト ケースまたは共有ステップでは、このフィールドは追跡されません。 |
System.Reason |
String |
ディメンション |
True |
解決理由 |
作業項目が解決された理由。 たとえば、ユーザー ストーリーのコードが完成した、バグが修正されたなどです。 このフィールドは読み取り専用であり、アジャイルおよび CMMI 作業項目の種類でのみ有効です。 |
Microsoft.VSTS.Common.ResolvedReason |
String |
ディメンション |
False |
状態 |
作業項目の現在の状態。 作業項目が新規状態またはアクティブ状態から完了状態または終了状態から進むときに、このフィールドで作業項目の状況を更新できます。 WIT 定義の WORKFLOW セクションで、STATE 要素を使用した値が定義されています。 状態を変更するには、「作業項目の種類に関するワークフローの変更」を参照してください。 |
System.State |
String |
ディメンション |
True |
同期と人名フィールド
既定では、TFS はシステム定義の人名フィールドを Active Directory と同期します。 これらのフィールドは、[アクティブ化した人]、[担当者]、[終了者]、[作成者]、[解決者] です。 Active Directory で作成したセキュリティ グループを追加したり、TFS で定義された既存またはカスタムのグループにアカウントを追加することで、TFS にアクセスを許可できます。 「TFS 配置で使用するグループのセットアップ」を参照してください。
人名フィールドの同期は、witadmin changefields コマンド ライン ツールを使用して有効または無効にすることができます。 さらに、syncnamechanges 属性を指定してカスタム人名フィールドを同期することもできます。 「作業項目フィールドの管理 [witadmin]」および「FIELD (定義) 要素リファレンス」を参照してください。
[担当者] フィールドのドロップダウン メニュー
既定では、[担当者] フィールドのドロップダウン メニューには、グループのメンバーであるか個々のメンバーであるかに関係なく TFS に追加されたすべてのユーザーが表示されます。 また、TFS には表示名が表示され、同一の表示名を区別するために必要な場合はアカウント名が追加されます。
人名フィールドのドロップダウン メニューに表示される名前の一覧を最小化するには、メニューに表示する TFS グループだけにフィールドのスコープを限定します。 これは、作業項目の種類の定義の FIELD 定義に、ALLOWEDVALUES、PROHIBITEDVALUES、VALIDUSER のうち、1 つ以上の子要素を追加することで行うことができます。 「すべての FIELD XML 要素のリファレンス」および「選択リストの定義」を参照してください。
クエリとレポートをサポートする追加のフィールド
作業項目がある状態から別の状態に進むと同時に、関連情報を示す追加のフィールドが設定されます。 これらのフィールドは、作業項目フォームには表示されませんが、次の表に示すように作業項目の種類ごとに追跡されます。 クエリのフィルター処理およびレポートの作成に、これらのフィールドを使用できます。
フィールド名 |
説明 |
参照名 |
データ型 |
reportable 型属性の既定値 |
index 属性の既定値 |
---|---|---|---|---|---|
アクティブ化した人 |
作業項目を作成したチーム メンバーの名前か、作業項目の状態を終了状態または完了状態から新規状態またはアクティブ状態に変更したチーム メンバーの名前。 |
Microsoft.VSTS.Common.ActivatedBy |
String |
ディメンション |
False |
アクティブ化された日 |
作業項目が作成された日時か、作業項目の状態が終了状態または完了状態から新規状態またはアクティブ状態に変更された日時。 |
Microsoft.VSTS.Common.ActivatedDate |
DateTime |
ディメンション |
False |
終了者 |
状態を終了または完了に設定したチーム メンバーの名前。 |
Microsoft.VSTS.Common.ClosedBy |
String |
ディメンション |
False |
終了日 |
作業項目が終了した日時。 |
Microsoft.VSTS.Common.ClosedDate |
DateTime |
ディメンション |
False |
作成者 |
作業項目を作成したチーム メンバーの名前。 |
Microsoft.VSTS.Common.CreatedBy |
String |
ディメンション |
False |
作成日 |
作業項目が作成された日時。 |
Microsoft.VSTS.Common.CreatedDate |
DateTime |
ディメンション |
False |
解決者 |
作業項目を解決したチーム メンバーの名前。 |
Microsoft.VSTS.Common.ResolvedBy |
String |
ディメンション |
False |
解決日 |
作業項目が解決済みまたは完了状態に移動された日時。 |
Microsoft.VSTS.Common.ResolvedDate |
DateTime |
ディメンション |
False |
状態の変更日 |
[状態] フィールドの値が変更された日時。 |
Microsoft.VSTS.Common.StateChangeDate |
DateTime |
なし |
False |