グループ ポリシー オブジェクトによる UE-V 2 の構成
適用対象: User Experience Virtualization 2.0, User Experience Virtualization 2.1
Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) 2.0、2.1、および 2.1 SP1 グループ ポリシー設定には、コンピューター用に定義できるものとユーザー用に定義できるものがあります。UE-V グループ ポリシー ADMX ファイルのインストール方法については、UE-V 2 グループ ポリシー ADMX テンプレートのインストールに関するページをご覧ください。
UE-V では、次のポリシー設定を構成できます。
グループ ポリシー設定。
グループ ポリシー設定の名前 | ターゲット | グループ ポリシー設定の説明 | 構成オプション |
---|---|---|---|
[IT に問い合わせる] のリンク テキスト |
コンピューターのみ |
このグループ ポリシー設定では、会社設定センターに表示される [IT に問い合わせる] の URL ハイパーリンクのテキストを指定します。 |
このグループ ポリシー設定を有効にすると、指定したテキストが会社設定センターの [IT に問い合わせる] の URL へのリンクに表示されます。 |
[IT に問い合わせる]の URL |
コンピューターのみ |
このグループ ポリシー設定では、会社設定センターに表示される [IT に問い合わせる] のリンクの URL を指定します。 |
このグループ ポリシー設定を有効にすると、会社設定センターの [IT に問い合わせる] のテキストが、ここで指定した URL にリンクされます。リンクには HTTP や mailto など任意の標準プロトコルを使用できます。 |
同期プロバイダーを使用しない |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定を使用して、UE-V が同期プロバイダー機能を使用するかどうかを構成できます。また、このポリシー設定では、ユーザー設定のインポートが遅延した場合に通知を表示するようにも設定できます。 |
UE-V Agent が同期プロバイダーを使用しないように構成するには、この設定を有効にします。 |
初回使用の通知 |
コンピューターのみ |
このグループ ポリシー設定では、UE-V Agent が初めて実行されるときに通知領域に表示される通知を有効にします。 |
既定では有効になっています。 |
Windows 設定のローミング |
コンピューターとユーザー |
このポリシー設定では、Windows 設定の同期を構成します。 |
コンピューター間で同期する Windows 設定を選択します。 既定では、Windows のテーマ、デスクトップ設定、および簡単操作設定は、同じバージョンのオペレーティング システムを実行するコンピューター間で同期されます。 |
設定パッケージ サイズの警告しきい値 |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、設定パッケージ ファイルのサイズが定義されているしきい値に達したときに報告するように UE-V Agent を構成できます。 |
設定パッケージ サイズのしきい値を KB 単位で指定します。 UE-V Agent の既定では、パッケージ ファイル サイズのしきい値が指定されていません。 |
設定の保存パス |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、ユーザー設定を保存する場所を構成します。 |
\\Server\SettingsShare\%username% など、汎用名前付け規則 (UNC) パスと変数を入力します。 |
設定テンプレート カタログのパス |
コンピューターのみ |
このグループ ポリシー設定では、カスタムの設定場所テンプレートを保存する場所を構成します。また、このポリシー設定では、カタログを使用して、UE-V Agent でインストールされる既定の Microsoft テンプレートを置き換えるかどうかも構成します。 |
\\Server\TemplateShare などの汎用名前付け規則 (UNC) パス、またはコンピューター上のフォルダーの場所を入力します。 既定の Microsoft テンプレートを置き換えるには、チェック ボックスをオンにします。 |
従量課金接続で設定を同期する |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、UE-V が従量課金接続を介して設定を同期するかどうかを指定します。 |
UE-V Agent の既定では、設定の同期に従量課金接続を使用しません。 |
ローミング時でも従量課金接続で設定を同期する |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、たとえばローミング モードでデータ接続している場合など、ホーム プロバイダー ネットワークの外で UE-V が従量課金接続を介して設定を同期するかどうかを指定します。 |
UE-V Agent の既定では、ローミング モードでの設定の同期に従量課金接続を使用しません。 |
同期のタイムアウト |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、リモートの設定場所からユーザー設定を取得するときに、コンピューターが待機するタイムアウトまでの時間をミリ秒単位で構成します。リモートの保存場所を使用できず、ユーザーが同期プロバイダーを使用していない場合、指定したミリ秒数だけアプリケーションの起動が遅延されます。 |
任意の同期タイムアウト期限をミリ秒単位で指定します。既定値は 2,000 ミリ秒です。 |
トレイ アイコン |
コンピューターのみ |
このグループ ポリシー設定では、User Experience Virtualization (UE-V) のトレイ アイコンを有効にします。 |
既定では有効になっています。 |
User Experience Virtualization (UE-V) を使用する |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定を使用すると、User Experience Virtualization (UE-V) を有効または無効にすることができます。 |
このグループ ポリシー設定は有効または無効に設定します。 |
注意
さらに、多くのデスクトップ アプリケーションと Windows アプリで使用できるグループ ポリシー設定もあります。これらの設定を使用して特定のアプリケーションの設定の同期を有効または無効にします。
Windows アプリのグループ ポリシー設定
グループ ポリシー設定の名前 | ターゲット | グループ ポリシー設定の説明 | 構成オプション |
---|---|---|---|
Windows アプリを同期しない |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、UE-V Agent で Windows アプリの設定を同期するかどうかを定義します。 |
既定では Windows アプリを同期します。 |
Windows アプリの一覧 |
コンピューターとユーザー |
この設定では、Windows アプリのファミリ パッケージ名を一覧し、そのアプリの設定を UE-V が同期するかどうかを明示的に指定します。 |
他のすべての Windows アプリの設定が同期される場合でも、この設定を使用して UE-V により特定のアプリの設定を一切同期しないよう指定できます。 |
一覧にない Windows アプリの同期 |
コンピューターとユーザー |
このグループ ポリシー設定では、Windows アプリの一覧に明示的に指定されていない Windows アプリについての UE-V Agent の既定の設定同期動作を定義します。 |
既定では UE-V Agent が、Windows アプリの一覧に含まれている Windows アプリの設定のみを同期します。 |
Windows アプリの同期の詳細については、「Windows 8 アプリの一覧」を参照してください。
コンピューター対象のグループ ポリシー設定を構成するには
UE-V コンピューターのグループ ポリシー設定を管理するドメイン コントローラーとして機能するコンピューターで、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC) または高度なグループ ポリシーの管理 (AGPM) を使用します。[コンピューターの構成] に移動し、[ポリシー] を選択し、[管理用テンプレート] を選択し、[Windows コンポーネント] をクリックし、[Microsoft User Experience Virtualization] を選択します。
編集するグループ ポリシー設定を選択します。
ユーザー対象のグループ ポリシー設定を構成するには
UE-V のグループ ポリシーを管理するドメイン コントローラー コンピューターで、グループ ポリシー管理コンソール (GPMC)、または Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP) の高度なグループ ポリシーの管理 (AGPM) ツールを使用します。[ユーザーの構成] に移動し、[ポリシー] を選択し、[管理用テンプレート] を選択し、[Windows コンポーネント] をクリックし、[Microsoft User Experience Virtualization] を選択します。
編集したグループ ポリシー設定を選択します。
UE-V Agent は次の優先順を使用して同期を決定します。
UE-V 設定の優先順
グループ ポリシー設定により管理するユーザー対象の設定 - これらの構成設定は、グループ ポリシーによって
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Uev\Agent\Configuration
の下のレジストリ キーに保存されます。グループ ポリシー設定により管理するコンピューター対象の設定 - これらの構成設定は、グループ ポリシーによって
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Uev\Agent\Configuration
の下のレジストリ キーに保存されます。Windows PowerShell または WMI を使用して現在のユーザーが定義する構成設定 - これらの構成設定は、UE-V Agent によってレジストリの
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Uev\Agent\Configuration
の下に保存されます。Windows PowerShell または WMI を使用してコンピューター用に定義された構成設定。これらの構成設定は、UE-V Agent によってレジストリの下に保存されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Uev\Agent\Configuration
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