System.DirectoryServices 名前空間
System.DirectoryServices 名前空間は、マネージ コードから Active Directory への簡単なアクセスを提供します。この名前空間には、ADSI (Active Directory Services Interfaces) 技術を使用する 2 つのコンポーネント クラス DirectoryEntry および DirectorySearcher があります。ADSI は、さまざまなネットワーク プロバイダで使用する柔軟なツールとして Microsoft が提供するインターフェイスのセットです。ADSI を使用すると、ネットワークの規模にかかわらず、管理者は、比較的簡単にネットワーク上のリソースを検索および管理できます。
この名前空間のクラスは、任意の Active Directory サービス プロバイダで使用できます。現在のプロバイダには、IIS (Internet Information Services)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、NDS (Novell NetWare Directory Service)、および WinNT があります。
ADSI は、Microsoft Active Directory のプログラムによるインターフェイスです。これにより、アプリケーションは、単一のインターフェイスを使用して、ネットワーク上のさまざまなディレクトリと対話できます。ADSI を使用すると、データベースのバックアップ、プリンタへのアクセス、ユーザー アカウントの管理などの共通の作業を実行するアプリケーションを作成できます。
これらのクラスを使用するには、Active Directory について一般的な知識が必要です。Active Directory の詳細については、「 Active Directory オブジェクトの概要 」、「 Active Directory テクノロジの背景 」、および MSDN ライブラリ (msdn.microsoft.com) の次の Active Directory のトピックを参照してください。
- Active Directory Programmers Guide
- Active Directory Service Interfaces
- Lightweight Directory Access Protocol API
- ADSI System Providers
- WinNT Binding String
- Binding
- IADsOpenDSObject::OpenDSObject
Active Directory は、ツリー構造です。ツリーの各ノードには、プロパティのセットがあります。ツリーの走査、検索、および変更、ノードのプロパティの読み込みや書き込みを行うには、この名前空間を使用します。
Active Directory 階層のノードまたはオブジェクトをカプセル化する DirectoryEntry クラス。オブジェクトのバインド、プロパティの読み取り、および属性の更新を行うには、このクラスを使用します。ヘルパ クラスと共に、 DirectoryEntry は、有効期間管理およびナビゲーション メソッドのサポートを提供します。これには、子ノードの作成、削除、名前の変更、移動、および子の列挙が含まれます。
Active Directory 階層に対するクエリを実行するには、 DirectorySearcher クラスを使用します。LDAP は、検索をサポートしている唯一のシステム指定の ADSI プロバイダです。
DirectorySearcher を使用して Active Directory 階層を検索すると、 SearchResult のインスタンスが返されます。これは、 SearchResultCollection クラスのインスタンスに格納されています。
クラス
クラス | 説明 |
---|---|
DirectoryEntries | エントリの子 (子エントリ) を Active Directory に格納します。 |
DirectoryEntry | Active Directory 階層のノードまたはオブジェクトをカプセル化します。 |
DirectorySearcher | Active Directory に対してクエリを実行します。 |
DirectoryServicesPermission | System.DirectoryServices に対するコード アクセス セキュリティ アクセス許可を制御できるようにします。 |
DirectoryServicesPermissionAttribute | 宣言 System.DirectoryServices のアクセス許可をチェックできるようにします。 |
DirectoryServicesPermissionEntry | System.DirectoryServices に対して設定するコード アクセスのセキュリティ アクセス許可の最小単位を定義します。 |
DirectoryServicesPermissionEntryCollection | 厳密に型指定された DirectoryServicesPermissionEntry オブジェクトのコレクションを格納します。 |
PropertyCollection | DirectoryEntry のプロパティを格納します。 |
PropertyValueCollection | DirectoryEntry プロパティの値を格納します。 |
ResultPropertyCollection | SearchResult インスタンスのプロパティを格納します。 |
ResultPropertyValueCollection | SearchResult プロパティの値を格納します。 |
SchemaNameCollection | DirectoryEntries オブジェクトの SchemaFilter プロパティが使用できるスキーマ名のリストを格納します。 |
SearchResult | DirectorySearcher を使用した検索中に返される Active Directory 階層のノードをカプセル化します。 |
SearchResultCollection | DirectorySearcher クエリ実行中に Active Directory 階層から返された SearchResult インスタンスを格納します。 |
SortOption | 検索結果を並べ替える方法を指定します。 |
列挙体
列挙体 | 説明 |
---|---|
AuthenticationTypes | System.DirectoryServices で使用する認証の種類を指定します。 |
DirectoryServicesPermissionAccess | System.DirectoryServices アクセス許可クラスによって使用されるアクセス レベルを定義します。 |
ReferralChasingOption | 参照の追跡を実行するかどうか、および追跡する場合はその方法を指定します。 |
SearchScope | ディレクトリ検索に検索可能なスコープを指定します。 |
SortDirection | Active Directory クエリの結果を並べ替える方法を指定します。 |