Control.EnableViewState プロパティ

サーバー コントロールが、そのビューステートおよび格納している子コントロールのビューステートを、要求しているクライアントに永続化させるかどうかを示す値を取得または設定します。

名前空間: System.Web.UI
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)

構文

'宣言
<ThemeableAttribute(False)> _
Public Overridable Property EnableViewState As Boolean
'使用
Dim instance As Control
Dim value As Boolean

value = instance.EnableViewState

instance.EnableViewState = value
[ThemeableAttribute(false)] 
public virtual bool EnableViewState { get; set; }
[ThemeableAttribute(false)] 
public:
virtual property bool EnableViewState {
    bool get ();
    void set (bool value);
}
/** @property */
public boolean get_EnableViewState ()

/** @property */
public void set_EnableViewState (boolean value)
public function get EnableViewState () : boolean

public function set EnableViewState (value : boolean)
適用できません。

プロパティ値

サーバー コントロールがビューステートを維持する場合は true。それ以外の場合は false。既定値は true です。

解説

HTTP 要求間でビューステートを維持するためには、サーバー コントロールのビューステートを有効にする必要があります。

サーバー コントロールのビューステートは、そのサーバー コントロールのプロパティ値をすべて累積した値によって表されます。HTTP 要求間でこれらの値を保存するためには、ASP.NET は StateBag クラスのインスタンスを使用してプロパティ値を格納します。これらの値は、後続の要求が処理されるときに、変数として非表示フィールドに渡されます。ビューステートの詳細については、「ビューステートの概要」を参照してください。

特にアプリケーションのパフォーマンスを向上させる場合など、ビューステートを無効にすると適切な場合もあります。たとえば、データベース要求をサーバー コントロールに読み込んでいる場合は、このプロパティを false に設定します。そのように設定しないと、データベース クエリでオーバーライドするだけのサーバー コントロールにビューステートを読み込むためにかかるプロセッサ時間が無駄になります。EnableViewStatefalse の場合、コントロールの状態を使用して、コントロールに固有で、ビューステート プロパティのようにオフにできないプロパティ情報を永続化できます。コントロールの状態とビューステートの違いの詳細については、「コントロールの状態とビューステートの例」を参照してください。ASP.NET 2.0 の新しい状態管理機能については、「ASP.NET 状態管理の新機能」を参照してください。

ASP.NET ページのビューステートを宣言して有効または無効にする方法の詳細については、「@ Page」を参照してください。

使用例

EnableViewState プロパティを false に設定する例を次に示します。

Sub Page_Load(sender As Object, e As System.EventArgs)
   DataBind()
   ' Set EnableViewState to false to disable saving of view state 
   ' information.
   myControl.EnableViewState = False
   If Not IsPostBack Then
      display.Enabled = False
   End If 
End Sub
void Page_Load(object sender, System.EventArgs e)
{
      DataBind();
      // Set EnableViewState to false to disable saving of view state 
      // information.
      myControl.EnableViewState = false;
      if (!IsPostBack)
         display.Enabled = false;
      
}
void Page_Load(Object sender, System.EventArgs e)
{
    DataBind();
    // Set EnableViewState to false to disable saving of view state 
    // information.
    myControl.set_EnableViewState(false);
    if (!(get_IsPostBack())) {
        display.set_Enabled(false);
   }
} //Page_Load

プラットフォーム

Windows 98,Windows Server 2000 SP4,Windows CE,Windows Millennium Edition,Windows Mobile for Pocket PC,Windows Mobile for Smartphone,Windows Server 2003,Windows XP Media Center Edition,Windows XP Professional x64 Edition,Windows XP SP2,Windows XP Starter Edition

Microsoft .NET Framework 3.0 は Windows Vista,Microsoft Windows XP SP2,および Windows Server 2003 SP1 でサポートされています。

バージョン情報

.NET Framework

サポート対象 : 3.0,2.0,1.1,1.0

参照

関連項目

Control クラス
Control メンバ
System.Web.UI 名前空間
ViewState
LoadViewState
SaveViewState
IsViewStateEnabled

その他の技術情報

@ Page
ASP.NET ページのライフ サイクルの概要
ASP.NET の状態管理
ASP.NET の状態管理の概要
コントロールの状態とビューステートの例
ASP.NET 状態管理の新機能