System.Drawing.Imaging 名前空間

System.Drawing.Imaging 名前空間には、高度な GDI+ イメージング機能が用意されています。基本のグラフィックス機能は、 System.Drawing 名前空間に用意されています。

Metafile クラスには、メタファイルの記録および保存のためのメソッドが用意されています。 Encoder クラスおよび Decoder クラスにより、GDI+ を拡張して任意のイメージ形式をサポートできます。 PropertyItem クラスには、イメージ ファイル内のメタデータの格納および検索のためのメソッドが用意されています。

名前空間の階層構造

クラス

クラス 説明
BitmapData ビットマップ イメージの属性を指定します。 BitmapData クラスは、 Bitmap クラスの LockBits メソッドおよび UnlockBits メソッドで使用されます。継承はできません。
ColorMap 色を変換するためのマップを定義します。 ImageAttributes クラスのいくつかのメソッドは、 ColorMap 構造体の配列であるカラー リマップ テーブルを使用することにより、イメージの色を調整します。継承はできません。
ColorMatrix RGBA 空間の座標を格納する 5 x 5 の行列を定義します。 ImageAttributes クラスのいくつかのメソッドは、カラー行列を使用してイメージの色を調整します。継承はできません。
ColorPalette カラー パレットを構成する色の配列を定義します。色は 32 ビット ARGB カラーです。継承はできません。
Encoder Encoder オブジェクトは、イメージ エンコーダ パラメータ カテゴリを識別するグローバル一意識別子 (GUID) をカプセル化します。
EncoderParameter EncoderParameter オブジェクトを使用して、値の配列をイメージ エンコーダに渡すことができます。また、 EncoderParameter オブジェクトを使用して、特定のイメージ エンコーダの特定のパラメータがサポートする値のリストを受け取ることもできます。
EncoderParameters EncoderParameter オブジェクトの配列をカプセル化します。
FrameDimension イメージのフレーム ディメンションを取得するプロパティを提供します。継承はできません。
ImageAttributes ImageAttributes オブジェクトは、レンダリング時のビットマップとメタファイルの色の操作方法に関する情報を格納します。 ImageAttributes オブジェクトは、カラー調整行列、グレースケール調整行列、ガンマ補正値、カラー マップ テーブル、色のしきい値などのカラー調整設定を保持します。

レンダリングの実行時に、色に対して修正、明度の調整、削除などの操作を実行できます。これらの操作を適用するには、 ImageAttributes オブジェクトを初期化し、 ImageAttributes オブジェクトのアドレスを Image オブジェクトのアドレスと共に、 DrawImage メソッドに渡します。

ImageCodecInfo ImageCodecInfo クラスには、インストールされたイメージ コーデックに関するすべての関連情報を検索するための必要なストレージ メンバおよびメソッドが用意されています。継承はできません。
ImageFormat イメージの形式を指定します。継承はできません。
Metafile グラフィック メタファイルを定義します。メタファイルには、記録 (構築) して再生 (表示) できる一連のグラフィックス操作を記述するレコードが格納されています。継承はできません。
MetafileHeader 関連付けられた Metafile オブジェクトの属性が格納されています。継承はできません。
MetaHeader Windows メタファイル (WMF) に関する情報が格納されています。
PropertyItem メタデータ プロパティがイメージ ファイルに含まれるようにカプセル化します。継承はできません。
WmfPlaceableFileHeader 配置可能メタファイルを定義します。継承はできません。

デリゲート

デリゲート 説明
PlayRecordCallback このデリゲートは使用されません。メタファイルのレコードの列挙の例については、 EnumerateMetafile のトピックを参照してください。

列挙体

列挙体 説明
ColorAdjustType カラー調整情報を使用する GDI+ オブジェクトを指定します。
ColorChannelFlag CMYK (水色、マゼンダ、黄、黒) カラー領域内のチャネルを個別に指定します。この列挙体は SetOutputChannel Methods で使用されます。
ColorMapType カラー マップの種類を指定します。
ColorMatrixFlag ImageAttributes オブジェクトの色およびグレースケールの調整設定値の影響を受ける、イメージおよび色の種類を指定します。
ColorMode カラー コンポーネント値の 2 つのモードを指定します。
EmfPlusRecordType グラフィック コマンドの読み取り/書き込みのためにメタファイルで使用できるメソッドを指定します。この列挙体のメンバには、次の 3 つのグループがあります。
EmfType 拡張メタファイル (EMF) ファイルに格納されているレコードの性質を指定します。この列挙体は、 Metafile クラスのいくつかのコンストラクタで使用されます。
EncoderParameterValueType GDI+ はイメージ エンコーダを使用して、 Bitmap オブジェクトに格納されているイメージをさまざまなファイル形式に変換できます。イメージ エンコーダは、BMP、JPEG、GIF、TIFF、PNG の各形式に対する GDI+ に組み込まれています。また、エンコーダが呼び出されるのは、 Bitmap オブジェクトの Save メソッドまたは SaveAdd メソッドを呼び出すときです。
EncoderValue Image オブジェクトの Save メソッドまたは SaveAdd メソッドを呼び出すとき、 EncoderParameters オブジェクトを Save メソッドまたは SaveAdd メソッドに渡すことにより、イメージ エンコーダにパラメータを渡すことができます。 EncoderParameters オブジェクトには、 EncoderParameter オブジェクトの配列が格納されています。それぞれの EncoderParameter オブジェクトには、値の配列と、パラメータ カテゴリを指定する Encoder プロパティが格納されています。 EncoderValue 列挙体は、JPEG イメージ エンコーダおよび TIFF イメージ エンコーダに渡すことができる値の名前を提供します。
ImageCodecFlags コーデックで使用するフラグを提供します。
ImageFlags Image オブジェクトに格納されているピクセル データの属性を指定します。 Image.Flags プロパティは、この列挙体のメンバを返します。
ImageLockMode Bitmap.LockBits メソッドのフラグ パラメータに渡すフラグを指定します。 LockBits メソッドは、ピクセル データの読み取りや書き込みができるように、イメージの一部をロックします。
MetafileFrameUnit メタファイルのサイズおよび位置を設定するために使用する、四角形の測定単位を指定します。この値は Metafile オブジェクトの作成時に指定されます。
MetafileType メタファイルの種類を指定します。 MetafileHeader.Type プロパティはこの列挙体のメンバを返します。
PaletteFlags システム パレット内のカラー データの種類を指定します。データには、アルファを持つカラー データ、グレースケール データのみ、およびハーフトーン データがあります。
PixelFormat イメージ内の各ピクセルについて、カラー データの形式を指定します。

参照

.NET Framework クラス ライブラリ