XBAP の配置をサポートする Firefox 拡張機能

更新 : 2008 年 7 月

Microsoft では、WPF XBAP アプリケーションの配置を Firefox ブラウザを介して簡素化する Firefox 用の Windows Presentation Foundation (WPF) ヘルパー拡張機能を用意しています。このトピックでは、WPF ヘルパー拡張機能の動作について説明します。

WPF ヘルパー拡張機能

XAML ブラウザ アプリケーション (XBAP) は、アプリケーションの配置とパッケージ化を行うための技法です。この技法では、サーバーにブラウザを接続した後、ブラウザ内で実行することで、WPF アプリケーションを配置できます。ユーザーが .xbap ファイルを参照するリンクをクリックすると、ClickOnce がアプリケーションのダウンロードと起動を自動的に実行します。ClickOnce は、Windows ベースのアプリケーションをアンインストールすることなく更新できる配置テクノロジです。このテクノロジによって、自己完結型アプリケーションのインストールも容易になります。

Firefox ブラウザでは、基本レベルの ClickOnce が機能します。他の拡張機能がない場合、XBAP の .application MIME の種類は不明な MIME の種類として処理されますが、ユーザーは、ClickOnce インストール シーケンスで適切な項目をクリックして XBAP をインストールできます。ただし、WPF アプリケーションを実行するための要件の一部として、適切な .NET Framework のインストールが必要な場合があります。XBAP 内のアプリケーションが特定の .NET Framework を対象にしている場合があるので、ClickOnce ダイアログでは、.NET Framework のインストールが必要がどうかと、インストールするバージョンを知る必要があります。Internet Explorer の ClickOnce インストールでは、適切な .NET Framework が存在しない場合はユーザーを誘導できます。しかし、Firefox の場合、既定ではブラウザ クライアントにインストールされている .NET Framework に関する情報を通知しないので、ClickOnce での判断ができません。

Firefox 用の WPF ヘルパー拡張機能は、ブラウザ クライアントで XBAP のインストールが試行されたとき、常に .NET Framework のインストール情報を ClickOnce に送信する機能を追加し、Firefox での XBAP のインストールを Internet Explorer と同じように実行できるようにします。さらに、インストールされた WPF ヘルパー拡張機能は、この機能がなければ、Firefox ユーザーが XBAP をインストールしているときに表示される "不明なアプリケーション" というプロンプトの影響を最小限に抑えます。

XBAP を配置するための手順については、「WPF アプリケーションの配置 (WPF)」または「チュートリアル : ClickOnce を使用した .NET Framework Client Profile アプリケーションの配置」を参照してください。Firefox ブラウザ クライアントへの配置に追加の手順は必要ありません。

Firefox 用の WPF ヘルパー拡張機能は、.NET Framework Client Profile または .NET Framework 3.5 SP1 と共にインストールされます。

WPF ヘルパー拡張機能と FFClickOnce

FFClickOnce はサード パーティが開発した Firefox 拡張機能であり、これも ClickOnce による Firefox と .NET Framework があるクライアントへのインストールを可能にします。ただし、FFClickOnce には、XBAP の配置時にいくつかの制約があります。FFClickOnce と Firefox 用の WPF ヘルパー機能は共存でき、共存する場合は FFClickOnce が ClickOnce 実行可能ファイルを処理し、Firefox 用の WPF ヘルパー拡張機能が XBAP を処理します。

参照

概念

WPF アプリケーションの配置 (WPF)

Windows Presentation Foundation XAML ブラウザ アプリケーションの概要

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2008 年 7 月

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