x:Null のマークアップ拡張機能
更新 : 2007 年 11 月
XAML プロパティの値として null を指定します。
XAML 属性の使用方法
<object property="{x:Null}" .../>
XAML オブジェクト要素の使用方法
<object>
<object.property>
<x:Null/>
</object.property>
</object>
解説
null は、C# および C++ における null 参照のキーワードです。Microsoft Visual Basic .NET での null 参照のキーワードは Nothing です。
x:Null のマークアップ拡張機能には、設定可能なプロパティはありません。
null は、参照型の依存関係プロパティの初期未設定値であるとは限らないことに注意してください。初期既定値は、依存関係プロパティごとに異なる可能性があります。依存関係プロパティの多くは、その検証コールバックの実装により、マークアップまたはコードのいずれによる場合でも、null を値として許容しません。依存関係プロパティの詳細については、「依存関係プロパティの概要」を参照してください。
x:Null はマークアップ拡張機能です。XAML のすべてのマークアップ拡張機能では、{ と } の 2 つの記号を使用します。これは、XAML プロセッサの実装によって、属性値の処理をリテラルやハンドラ参照以外にエスケープする記号として認識されます。属性構文は、このマークアップ拡張機能が使用される最も一般的な構文です。x:Null は、プロパティ要素構文で使用されることもあります。一般的なマークアップ拡張機能の詳細については、「マークアップ拡張機能と XAML」を参照してください。
WPF XAML プロセッサ実装では、このマークアップ拡張機能の処理は、NullExtension クラスによって定義されます。