カスタム バインディングのトランスポートとエンコード

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カスタム バインディングは、個々のバインディング要素の順序付きリストとして定義されます。このサンプルでは、さまざまなトランスポートとメッセージ エンコーディング要素を使用してカスタム バインディングを構成する方法を示します。

Noteメモ :

このサンプルのセットアップ手順とビルド手順については、このトピックの最後を参照してください。

このサンプルは「自己ホスト」に基づいており、HTTP、TCP、NamedPipe の各トランスポートがカスタム バインディングでサポートされるように、3 つのエンドポイントの構成が変更されています。クライアント構成も同様に変更され、クライアント コードは 3 つのエンドポイントそれぞれと通信するように変更されています。

このサンプルでは、特定のトランスポートとメッセージ エンコーディング要素をサポートするカスタム バインディングを構成する方法を示します。これを行うには、binding 要素のトランスポートとメッセージ エンコーディングを構成します。カスタム バインディングを定義するうえで、バインディング要素の順序は重要です。各バインディング要素は、チャネル スタック内のレイヤを表すからです (「Custom Bindings」を参照してください)。このサンプルでは、テキスト エンコーディングによる HTTP トランスポート、テキスト エンコーディングによる TCP トランスポート、およびバイナリ エンコーディングによる NamedPipe トランスポートの 3 つのカスタム バインディングを構成します。

サービス構成では、次のようにカスタム バインディングが定義されます。

<bindings>
    <customBinding>
        <binding name="HttpBinding" >
            <textMessageEncoding 
                messageVersion="Soap12Addressing10"/>
            <httpTransport />
        </binding>
        <binding name="TcpBinding" >
            <textMessageEncoding />
            <tcpTransport />
        </binding>
        <binding name="NamedPipeBinding" >
            <binaryMessageEncoding />
            <namedPipeTransport />
        </binding>
    </customBinding>
</bindings>

このサンプルを実行すると、操作要求と応答がサービスとクライアントの両方のコンソール ウィンドウに表示されます。クライアントは、3 つのエンドポイントのそれぞれと通信します。最初に HTTP、次に TCP、最後に NamedPipe にアクセスします。どちらかのコンソールで Enter キーを押すと、サービスとクライアントがどちらもシャットダウンされます。

namedPipeTransport バインディングは、複数のコンピュータ間の操作をサポートしません。同じコンピュータの通信だけに使用されます。したがって、このサンプルを複数コンピュータのシナリオで実行する場合は、クライアント コード ファイル内の次の行をコメント化してください。

CalculatorClient client = new CalculatorClient("default");
Console.WriteLine("Communicate with named pipe endpoint.");
// Call operations.
DoCalculations(client);
//Closing the client gracefully closes the connection and cleans up resources
client.Close();
Dim client As New CalculatorClient("default")
Console.WriteLine("Communicate with named pipe endpoint.")
' call operations
DoCalculations(client)
'Closing the client gracefully closes the connection and cleans up resources
client.Close()
Noteメモ :

Svcutil.exe を使用してこのサンプルの構成を再生成した場合は、クライアント コードに一致するように、クライアント構成内のエンドポイント名を変更してください。

サンプルを設定、ビルド、および実行するには

  1. Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」が実行済みであることを確認します。

  2. ソリューションの C# 版、C++ 版、または Visual Basic .NET 版をビルドするには、「Windows Communication Foundation サンプルのビルド」の手順に従います。

  3. 単一コンピュータ構成か複数コンピュータ構成かに応じて、「Windows Communication Foundation サンプルの実行」の手順に従います。

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