注釈 XPS ストアを持つ DocumentViewer のサンプル

[アーティクル]
01/05/2009

更新 : 2007 年 11 月

DocViewerAnnotationsXps では、XML Paper Specification (XPS) ドキュメントを DocumentViewer コントロールに読み込み、ユーザーが作成したテキスト注釈、インク注釈、および強調表示の注釈の追加をサポートできるようにする方法を示します。この例では、ユーザーの注釈は XPS ドキュメントの一部として XML ファイルに格納されます。

サンプルを実行すると、[ファイル] メニューの [開く] オプションを持つメニューバーが表示されます。[Open] をクリックすると、[File Open] ダイアログボックスが表示され、開く XpsDocument ファイル (サンプルの XPS ドキュメントファイルが提供されています) を参照して選択できます。

ドキュメントが開くと、そのコンテンツは、メインアプリケーションウィンドウ内の DocumentViewer に表示されます。DocumentViewer コントロール内では、注釈を追加するテキストのブロックを選択できます。選択したテキストを右クリックすると [Annotations] コンテキストメニューが表示され、作成する注釈の種類 ([Highlight]、[Text Note]、または [Ink Note]) を選択できます。注釈の種類を選択すると、注釈の強調表示または形式が DocumentViewer コントロールに表示されます。テキスト注釈またはインク注釈には、個人的なコメントを追加できます。DocViewerAnnotationsXps サンプルでは、ユーザーの注釈は、XPS ドキュメント自体の内部に存在する PackagePart として、XML ファイルに格納されます。この設計を使用すると、ユーザーの注釈はドキュメントパッケージの一部として一緒に保持されます。

DocViewerAnnotationsXps サンプルのソースコードは、次の 5 つのファイルで構成されます。

MyApp.xaml - アプリケーション用の Extensible Application Markup Language (XAML) リソース (このサンプルにはありません)。
MyApp.xaml.cs - アプリケーションウィンドウの作成および表示用の分離コード。
Window1.xaml - アプリケーションウィンドウの要素 (メインメニュー、メニューコマンド、DocumentViewer コントロール、DocumentViewer の注釈コンテキストメニュー、コンテキストメニューコマンド) を定義する XAML 宣言。
Window1.xaml.cs - メインメニュー、コンテキストメニューの各コマンドのユーザーインターフェイスをサポートする分離コード。
AnnotationsHelperXps.cs - XPS ドキュメントの一部として格納されるユーザーの注釈をサポートする注釈ヘルパクラス。

プロジェクトファイルおよびサンプルの XPS ドキュメントも提供されます。XPS ドキュメント、およびその中に含まれるユーザー注釈の XML ファイルのコンテンツを確認するには、単純にこのドキュメントファイルの拡張子を .xps から .zip に変更し、Zip ユーティリティを使用してそのファイルを開きます。

このサンプルでは、Windows Presentation Foundation の特定の機能を示します。そのため、アプリケーション開発のベストプラクティスに従っていません。Windows Presentation Foundation (WPF) と Microsoft .NET Framework のアプリケーション開発ベストプラクティスの包括的な説明については、適宜、次のトピックを参照してください。

ユーザー補助 - 「ユーザー補助のベストプラクティス」

セキュリティ - 「Windows Presentation Foundation のセキュリティ」

ローカリゼーション - 「WPF のグローバリゼーションおよびローカリゼーションの概要」

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サンプルのビルド

Windows ソフトウェア開発キット (SDK) をインストールして、そのビルド環境のコマンドウィンドウを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム]、[Microsoft Windows SDK] の順にポイントし、[CMD シェル] をクリックします。
サンプルをハードディスクドライブにダウンロードします。通常は、ソフトウェア開発キット (SDK) のドキュメントからダウンロードします。
ビルド環境のコマンドウィンドウからサンプルをビルドするには、サンプルのソースディレクトリに移動します。コマンドプロンプトで「MSBUILD」と入力します。
Microsoft Visual Studio でサンプルをビルドするには、サンプルソリューションかプロジェクトファイルを読み込んで、Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します。