Regsvcs.exe (.NET サービス インストール ツール)

  • [アーティクル]

更新 : 2011 年 4 月

.NET サービス インストール ツールは、次のアクションを実行します。

  • アセンブリの読み込みと登録。

  • タイプ ライブラリの生成、登録、および指定された COM+ アプリケーションへのインストール。

  • プログラムでクラスに追加したサービスの設定。

このツールは Visual Studio および Windows SDK と一緒に自動的にインストールされます。 このツールを実行するには、Visual Studio コマンド プロンプトまたは Windows SDK コマンド プロンプト (CMD シェル) を使用することをお勧めします。 これらのユーティリティを使用すると、インストール フォルダーに移動することなくツールを簡単に実行できます。 詳細については、「Visual Studio と Windows SDK のコマンド プロンプト」を参照してください。

  • コンピューターに Visual Studio がインストールされている場合は、タスク バーの [Start] ボタンをクリックし、[All Programs]、[Visual Studio]、[Visual Studio Tools]、[Visual Studio Command Prompt] の順にクリックします。

    または

    コンピューターに Windows SDK がインストールされている場合は、タスク バーの [Start] ボタンをクリックし、[All Programs]、Windows SDK のフォルダー、[Command Prompt] (または [CMD Shell]) の順にクリックします。

  • コマンド プロンプトに次のように入力します。

regsvcs [/c | /fc | /u] [/tlb:typeLibraryFile] [/extlb]
[/reconfig] [/componly] [/appname:applicationName]
[/nologo] [/quiet]assemblyFile.dll

パラメーター

引数

説明

assemblyFile.dll

ソース アセンブリ ファイル。 アセンブリは、厳密な名前で署名する必要があります。 詳細については、「厳密な名前でのアセンブリへの署名」を参照してください。

オプション

説明

/appdir:path

アプリケーションのルート ディレクトリを示します。

/appname:applicationName

検索または作成する COM+ アプリケーションの名前を指定します。

/c

ターゲット アプリケーションを作成します。

/componly

コンポーネントだけを設定します。メソッドとインターフェイスは無視されます。

/exapp

このツールが既存のアプリケーションを要求するように指定します。

/extlb

既存のタイプ ライブラリを使用します。

/fc

対象アプリケーションを検索または作成します。

/help

このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

/noreconfig

既存の対象アプリケーションを再設定しません。

/nologo

Microsoft 著作権情報を表示しません。

/parname:name

検索または作成する COM+ アプリケーションの名前または ID を指定します。

/reconfig

既存の対象アプリケーションを再設定します。 これは、既定の設定です。

/tlb:typelibraryfile

インストールするタイプ ライブラリ ファイルを指定します。

/u

対象アプリケーションをアンインストールします。

/quiet

クワイエット モードを指定します。ロゴと成功メッセージは表示されません。

/?

このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

解説

Regsvcs.exe には、assemblyFile.dll で指定されているソース アセンブリ ファイルが必要です。 このアセンブリは、厳密な名前で署名する必要があります。 厳密な名前での署名の詳細については、「厳密な名前でのアセンブリへの署名」を参照してください。 対象アプリケーションおよびタイプ ライブラリの名前は、オプションです。 引数 applicationName はソース アセンブリ ファイルから生成できます。存在しない場合は、Regsvcs.exe によって作成されます。 引数 typelibraryfile にはタイプ ライブラリ名を指定できます。 タイプ ライブラリ名を指定しない場合、Regsvcs.exe は既定値としてアセンブリ名を使用します。

Regsvcs.exe がコンポーネントのメソッドを登録する場合は、それらのメソッドに対する確認要求とリンク確認要求の影響を受けます。 このツールは完全に信頼された環境で実行されるため、アクセス許可に対するほとんどの確認要求は成功します。 ただし、Regsvcs.exe では、StrongNameIdentityPermission または PublisherIdentityPermission に対する確認要求やリンク確認要求によって保護されたメソッドを含むコンポーネントを登録することはできません。

Regsvcs.exe を使用するには、ローカル コンピューターの管理者特権が必要です。

上記のアクションの実行中に Regsvcs.exe が異常終了した場合は、対応するエラー メッセージが表示されます。

例

myTest.dll に含まれるすべてのパブリック クラスを myTargetApp (既存の COM+ アプリケーション) に追加し、タイプ ライブラリ myTest.tlb を生成するコマンドを次に示します。

regsvcs /appname:myTargetApp myTest.dll

myTest.dll に含まれるすべてのパブリック クラスを myTargetApp (既存の COM+ アプリケーション) に追加し、タイプ ライブラリ newTest.tlb を生成するコマンドを次に示します。

regsvcs /appname:myTargetApp /tlb:newTest.tlb myTest.dll

参照

処理手順

方法 : 厳密な名前でアセンブリに署名する

参照

Visual Studio と Windows SDK のコマンド プロンプト

その他の技術情報

.NET Framework ツール

履歴の変更

日付

履歴

理由

2011 年 4 月

Visual Studio と Windows SDK のコマンド プロンプトの使用に関する情報を追加。

情報の拡充

2010 年 6 月

古いバージョンの指定を削除。

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