文字列正規関数 (Entity SQL)

Entity SQL には、文字列正規関数が含まれています。

解説

次の表に、文字列 Entity SQL 正規関数を示します。

機能 説明

Concat ( string1, string2)

string1 に追加された string2 を含む文字列を返します。

引数

string1: string2 の追加先となる文字列。

string2: string1 に追加される文字列。

戻り値

String。 戻り値の文字列の長さが許容される最大長よりも長い場合は、エラーが発生します。

-- The following example returns abcxyz.

Concat('abc', 'xyz')

Contains ( string, target)

targetstring に含まれる場合は、true を返します。

引数

string: 検索条件となる文字列。

target: 検索対象となる文字列。

戻り値

targetstring に含まれる場合は true。それ以外の場合は false

-- The following example returns true.

Contains('abc', 'bc')

EndsWith ( string, target)

targetstring で終わる場合は、true を返します。

引数

string: 検索条件となる文字列。

target: string の末尾部分で検索対象となる文字列。

戻り値

stringtarget で終わる場合は true。それ以外の場合は false

-- The following example returns true.

EndsWith('abc', 'bc')

Bb738534.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
SQL Server データ プロバイダーの使用時に、文字列が固定長文字列の列に格納されており target が定数である場合、この関数は false を返します。この場合、末尾の埋め込み空白も含めて文字列全体が検索されます。この問題を回避するには、データを固定長文字列の長さに合わせて切り詰めます。たとえば、EndsWith(TRIM(string), target) のように指定します。

IndexOf( target, string)

string 内における target の位置を返します。見つからない場合は 0 を返します。 string の先頭を示す場合は 1 を返します。 インデックスの番号は 1 から始まります。

引数

target: 検索対象となる文字列。

string: 検索条件となる文字列。

戻り値

Int32

-- The following example returns 4.

IndexOf('xyz', 'abcxyz')

Left ( string, length)

string の左側から最初の length 文字を返します。 string の長さが length よりも短い場合は、文字列全体が返されます。

引数

string: String

length: Int16Int32Int64、または Bytelength は 0 未満には設定できません。

戻り値

String

-- The following example returns abc.

Left('abcxyz', 3)

Length ( string )

文字列の長さ (Int32) を文字数として返します。

引数

string: String

戻り値

Int32

-- The following example returns 6.

Legth('abcxyz')

LTrim( string )

先頭の空白文字を除いた string を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns abc.

LTrim(' abc')

Replace ( string1, string2, string3)

すべての string2string3 で置き換えた string1 を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns abcxyz.

Concat('abc', 'xyz')

Reverse ( string )

文字の順序を逆にした string を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns dcba.

Reverse('abcd')

Right ( string, length)

string の最後の length 文字を返します。 string の長さが length よりも短い場合は、文字列全体が返されます。

引数

string: String

length: Int16Int32Int64、または Bytelength は 0 未満には設定できません。

戻り値

String

-- The following example returns xyz.

Right('abcxyz', 3)

RTrim( string )

末尾の空白文字を除いた string を返します。

引数

String

戻り値

String

Substring ( string, start, length)

start 位置から長さが length 文字の部分文字列を返します。 開始が 1 の場合は、文字列の最初の文字を示します。 インデックスの番号は 1 から始まります。

引数

string: String

start: Int16Int32Int64、および Bytestart は 1 未満には設定できません。

length: Int16Int32Int64、および Bytelength は 0 未満には設定できません。

戻り値

String

-- The following example returns xyz.

Substring('abcxyz', 4, 3)

StartsWith ( string, target)

stringtarget で始まる場合は、true を返します。

引数

string: 検索条件となる文字列。

target: string の開始部分で検索対象となる文字列。

戻り値

stringtarget で始まる場合は true。それ以外の場合は false

-- The following example returns true.

StartsWith('abc', 'ab')

ToLower( string )

大文字が小文字に変換された string を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns abc.

ToLower('ABC')

ToUpper( string )

小文字が大文字に変換された string を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns ABC.

ToUpper('abc')

Trim( string )

先頭および末尾の空白文字を除いた string を返します。

引数

String

戻り値

String

-- The following example returns abc.

Trim(' abc ')

null が入力された場合、これらの関数は null を返します。

同等の機能は、Microsoft SQL クライアント マネージ プロバイダーでも利用できます。 詳細については、「Entity Framework 用 .NET Framework Data Provider for SQL Server (SqlClient) 関数」を参照してください。

参照

概念

正規関数 (Entity SQL)