COM アクセスに対するアプリケーションの配置
アセンブリはプライベートか、共有にすることができます。 プライベート アセンブリは、そのアセンブリと同じディレクトリ構造内のクライアントだけが利用できます。共有アセンブリは、ローカルなすべての COM アプリケーションから利用できます。 すべてのアセンブリとタイプ ライブラリは、COM クライアントが特別な処理を行わなくてもマネージ型を使用できるように、Windows のレジストリに登録しておく必要があります。
プライベート アセンブリ
プライベートにするアプリケーションは、アプリケーション ディレクトリとそのサブディレクトリに配置します。 2 つの異なるアプリケーション ディレクトリにインストールされた Loanlib.dll を次の図に示します。 プライベート アセンブリを Visual Basic 6.0 開発環境から実行するには、そのアセンブリを Visual Basic 実行可能ファイル (Vb6.exe) のアプリケーションのディレクトリに配置する必要があります。
プライベートに配置する場合のディレクトリ構造とレジストリ エントリ
共有アセンブリ
アプリケーションのアセンブリを共有する場合は、これらのアセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュにインストールします。 すべての共有アセンブリには、発行者が署名した厳密な名前を付ける必要があります。 アセンブリ内の型を参照するすべての COM アプリケーションは、Mscoree.dll を検出します。Mscoree.dll は、アセンブリを検索します。
グローバル アセンブリ キャッシュ ツール (Gacutil.exe) を使用すると、グローバル アセンブリ キャッシュにアセンブリを追加できます。 次に例を示します。
gacutil /i LoanLib.dll