ワークフロー トレース

このトピックの内容は、Windows Workflow Foundation 4 に該当します。

ワークフロー トレースでは、.NET Framework のトレース リスナーを使用して診断情報を取得できます。トレースは、アプリケーションで問題が検出された場合に有効にし、その問題が解決されたら、再度無効にすることが可能です。ワークフローのデバッグ トレースを有効にする方法は 2 つあります。また、イベント トレース ビューアーを使用してトレースを構成したり、System.Diagnostics を使用してトレース イベントをファイルに送信したりすることができます。

ETW でのデバッグ トレースの有効化

ETW を使用してトレースを有効化するには、次の手順に従ってイベント ビューアーでデバッグ チャネルを有効化します。

  1. イベント ビューアーで分析ログおよびデバッグ ログのノードに移動します。

  2. イベント ビューアーのツリー ビューで、[イベント ビューアー][アプリケーションとサービス ログ][Microsoft][Windows] の順に選択して [アプリケーション サーバー - アプリケーション] に移動します。[アプリケーション サーバー - アプリケーション] を右クリックし、[表示][分析およびデバッグ ログの表示] の順にクリックします。[デバッグ] を右クリックし、[ログを有効にする] を選択します。

  3. ワークフローがデバッグを実行し、トレースが ETW デバッグ チャネルに出力されると、トレースをイベント ビューアーで参照できます。[イベント ビューアー][アプリケーションとサービス ログ][Microsoft][Windows] の順に選択して [アプリケーション サーバー - アプリケーション] に移動します。[デバッグ] を右クリックし、[更新] を選択します。

  4. 既定の分析トレースのバッファー サイズは 4 KB ですが、このサイズを 32 KB に増やすことをお勧めします。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. 現在のフレームワークのディレクトリ (C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.21203 など) で、次のコマンドを実行します。wevtutil um Microsoft.Windows.ApplicationServer.Applications.man

    2. Windows.ApplicationServer.Applications.man ファイルの <bufferSize> の値を 32 に変更します。

      <channel name="Microsoft-Windows-Application Server-Applications/Analytic" chid="ANALYTIC_CHANNEL" symbol="ANALYTIC_CHANNEL" type="Analytic" enabled="false" isolation="Application" message="$(string.MICROSOFT_WINDOWS_APPLICATIONSERVER_APPLICATIONS.channel.ANALYTIC_CHANNEL.message)" >
                  <publishing>
                    <bufferSize>32</bufferSize>
                  </publishing>
                </channel>
      
    3. 現在のフレームワークのディレクトリ (C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.21203 など) で、次のコマンドを実行します。wevtutil im Microsoft.Windows.ApplicationServer.Applications.man

Ee518966.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
.NET Framework 4 Client Profile を使用している場合は、.NET Framework 4 ディレクトリから次のコマンドを実行することによって、最初に ETW マニフェストを登録する必要があります。ServiceModelReg.exe –i –c:etw

N:System.Diagnostics によるデバッグ トレースの有効化

これらのリスナーは、ワークフロー アプリケーションの App.config ファイルまたはワークフロー サービスの Web.config ファイルで構成します。この例では、現在のディレクトリにある MyTraceLog.txt ファイルにトレース情報を保存するように TextWriterTraceListener が構成されています。

<configuration>
  <system.diagnostics>
    <sources>
      <source name="System.Activities" switchValue="Information">
        <listeners>
          <add name="textListener" />
          <remove name="Default" />
        </listeners>
      </source>
    </sources>
    <sharedListeners>
      <add name="textListener"
           type="System.Diagnostics.TextWriterTraceListener"
           initializeData="MyTraceLog.txt"
           traceOutputOptions="ProcessId, DateTime" />
    </sharedListeners>
    <trace autoflush="true" indentsize="4">
      <listeners>
        <add name="textListener" />
      </listeners>
    </trace>
  </system.diagnostics>
</configuration>