ワークフローアプリケーションからサービスにアクセスする方法

[アーティクル]
04/16/2011

このトピックの内容は、Windows Workflow Foundation 4 に該当します。

このトピックでは、ワークフローコンソールアプリケーションからワークフローサービスを呼び出す方法について説明します。これを実行するには、「メッセージングアクティビティを使用してワークフローサービスを作成する方法」を完了している必要があります。このトピックでは、ワークフローアプリケーションからワークフローサービスを呼び出す方法について説明していますが、同じ方法を使用して、どのような Windows Communication Foundation (WCF) サービスでもワークフローアプリケーションから呼び出すことができます。

ワークフローコンソールアプリケーションプロジェクトの作成

Visual Studio 2010 を起動します。
「メッセージングアクティビティを使用してワークフローサービスを作成する方法」で作成した MyWFService プロジェクトを読み込みます。
ソリューションエクスプローラーで MyWFService ソリューションを右クリックし、[追加] をクリックして、[新しいプロジェクト] をクリックします。[インストールされたテンプレート] から [ワークフロー] を選択し、プロジェクトの種類の一覧から [ワークフローコンソールアプリケーション] を選択します。次の図に示すように、プロジェクトに MyWFClient という名前を付け、既定の場所を使用します。

[OK] をクリックして [新しいプロジェクトの追加] ダイアログボックスを閉じます。
プロジェクトが作成されると、Workflow1.xaml ファイルがデザイナーで開かれます。[ツールボックス] タブが開かれていない場合は、これをクリックして開き、プッシュピンをクリックしてツールボックスウィンドウを開いたままにします。
Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して、サービスを起動します。以前と同様に、ASP.NET 開発サーバーが起動され、Internet Explorer に WCF ヘルプページが表示されます。このページの URI は、次の手順で使用する必要があるため、確認しておいてください。
ソリューションエクスプローラーで MyWFClient プロジェクトを右クリックし、[サービス参照の追加] をクリックします。[探索] ボタンをクリックして、サービスに使用できる現在のソリューションを検索します。[サービス] ボックスで、Service1.xamlx の横にある三角形をクリックします。Service1 の横にある三角形をクリックして、Service1 サービスによって実装されるコントラクトの一覧を表示します。[サービス] ボックスで、[Service1] ノードを展開します。次の図のように、[操作] ボックスに Echo 操作が表示されます。

既定の名前空間のままにし、[OK] をクリックして [サービス参照の追加] ダイアログボックスを閉じます。次のダイアログボックスが表示されます。

[OK] をクリックして、このダイアログボックスを閉じます。次に、F6 キーを押してソリューションをビルドします。ツールボックスに MyWFClient.ServiceReference1.Activities という名前の新しい選択肢が追加されていることを確認します。この選択肢を展開して、次の図のように、追加されている Echo アクティビティを確認します。
Sequence アクティビティをデザイナー画面にドラッグアンドドロップします。これは、ツールボックスの [制御フロー] セクションにあります。
Sequence アクティビティにフォーカスがある状態で、[変数] リンクをクリックして、inString という名前の文字列変数を追加します。この変数と outString という名前の文字列変数に、既定値である “Hello, world” を設定します。
Echo アクティビティを Sequence にドラッグアンドドロップします。次の図のように、プロパティウィンドウで、_string 引数を inString 変数にバインドし、out_string 引数を outString 変数にバインドします。これにより、inString 変数の値を操作に渡し、戻り値を取得し、その戻り値を outString 変数に格納します。
サービス呼び出しによって返された文字列を表示するために、Echo アクティビティの下に WriteLine アクティビティをドラッグアンドドロップします。WriteLine アクティビティは、ツールボックスの [プリミティブ] ノードにあります。WriteLine アクティビティのテキストボックスに「outString」と入力し、WriteLine アクティビティの Text 引数を outString 変数にバインドします。この時点で、ワークフローは次の図のようになります。
MyWFService ソリューションを右クリックし、[スタートアッププロジェクトの設定] をクリックします。次の図のように、[マルチスタートアッププロジェクト] ボタンを選択し、各プロジェクトの [アクション] 列で [開始] を選択します。
Ctrl キーを押しながら F5 キーを押し、サービスとクライアントの両方を起動します。ASP.NET 開発サーバーがサービスをホストし、Internet Explorer に WCF ヘルプページが表示され、コンソールウィンドウでクライアントワークフローアプリケーションが起動して、サービスから返された文字列 (“Hello, world”) が表示されます。