.NET Framework 配置ガイド (開発者向け)
更新 : 2011 年 3 月
このトピックでは、.NET Framework Version 4 を各自のアプリケーションにインストールする開発者向けの情報を提供します。
.NET Framework 4 スタンドアロン再頒布可能パッケージと .NET Framework 4 の言語パックは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。 ダウンロード リンクについては、「スタンドアロン再頒布可能パッケージ」および「Web ブートストラップ パッケージ」の各セクションを参照してください。
このトピックは、次のセクションで構成されています。
インストール要件
スタンドアロン再頒布可能パッケージ
Web ブートストラップ パッケージ
Visual Studio 2010 を使用した .NET Framework 4 の再頒布
.NET Framework の手動インストール
アプリケーションのセットアップへの再頒布可能パッケージのチェーン
アプリケーションのセットアップへの言語パックのチェーン
.NET Framework 4 の検出
言語パックの検出
Microsoft .NET Framework 4 のアンインストール
コマンド ライン オプション
トラブルシューティング
システム管理者が .NET Framework 4 とそのシステムの依存関係をネットワーク経由で配置する方法については、「.NET Framework 配置ガイド (管理者向け)」を参照してください。
インストール要件
.NET Framework 4 をインストールするためのソフトウェア要件とハードウェア要件の概要を次に示します。 これらの要件の詳細については、「.NET Framework システム要件」を参照してください。
メモ |
---|
.NET Framework 4 をインストールするには管理者権限が必要です。 |
ソフトウェア要件
.NET Framework 4 をインストールするには、次のオペレーティング システムのいずれかが、対象となるコンピューターにインストールされている必要があります。
Windows 7 ファミリ。
Windows Server 2008 R2 ファミリ。
Windows Server 2008 Server Core R2 Service Pack 1 以降
Windows Vista ファミリ。
Windows Server 2008 ファミリ。
Windows XP Home Edition Service Pack 3 以降または Microsoft Windows XP Professional Edition Service Pack 3 以降。
Windows Server 2003 ファミリ Service Pack 2 以降
Windows Server 2003 では、対象のコンピューターに Windows Imaging Component (WIC) もインストールする必要があります。
Windows Server 2008 R2 Server Core の場合、以下のオペレーティング システム機能を有効にする必要があります。
.NET Framework 2.0。 次のいずれかの ocsetup コマンドを使用します。
start /w ocsetup NetFx2-ServerCore
start /w ocsetup NetFx2-ServerCore-WOW64
Windows 32-bit on Windows 64-bit (WOW64)。 次の ocsetup コマンドを使用します。
- start /w ocsetup ServerCore-WOW64
ハードウェア要件
必要条件 |
最小限の推奨要件 |
---|---|
CPU |
Pentium 1 GHz 以上 |
RAM |
512 MB 以上 |
クライアント プロファイル用のディスク容量 |
32 ビット システム: 600 MB 64 ビット システム: 1.5 GB |
完全プロファイル用のディスク容量 |
32 ビット システム: 850 MB 64 ビット システム: 2 GB |
スタンドアロン再頒布可能パッケージ
スタンドアロン再頒布可能パッケージには、.NET Framework 4 を特定のターゲット プラットフォームに配置するために必要なコンポーネントがすべて含まれています。 ただし、これらの実行可能パッケージには、言語パックは含まれていません。 スタンドアロンの言語パックを使用して、言語サポートをインストールできます。
次の表は、各プロファイルおよびプラットフォームのスタンドアロン再頒布可能パッケージの一覧を示しています。
スタンドアロン パッケージ |
EXE 名 |
プロファイル |
ターゲット プラットフォーム |
---|---|---|---|
.NET Framework 4 (x86 および x64) |
Full |
x86 と x64 |
|
.NET Framework 4 (IA-64) |
Full |
x86 および IA-64 |
|
.NET Framework 4 (x86) |
Full |
x86 のみ |
|
.NET Framework 4 Client Profile (x86 および x64) |
Client |
x86 と x64 |
|
.NET Framework 4 Client Profile (x86) |
Client |
x86 のみ |
|
Server Core 用 .NET Framework 4 (Windows Server 2008 Server Core R2 オペレーティング システムでのみ使用可能) |
Full |
x64 Server Core |
dotNetFx40_Full_x86_64.exe パッケージと dotNetFx40_Client_x86_64.exe パッケージは、x86 コンピューターと x64 コンピューターの両方に対応するように設計されています。 これらは、ほとんどの配置シナリオで推奨されるパッケージです。 ただし、これらのパッケージは、IA-64 ベースのコンピューターはサポートしません。
.NET Framework 4 を x86 コンピューターだけにインストールする場合は、dotNetFx40_Full_x86.exe パッケージまたは dotNetFx40_Client_x86.exe パッケージを使用してください。 これらのパッケージは、64 ビット オペレーティング システムへのインストールで使用しないでください (クライアント プロファイル パッケージは、IA-64 ベースのコンピューターに再頒布できません)。
Web ブートストラップ パッケージ
Web ブートストラップ パッケージは、インストール プロセスを簡略化する Web ベースのインストーラーです。 これらの軽量のファイルは、必要なコンポーネントをセットアップ中に Web からダウンロードします。 各パッケージはインターネット接続を必要とします。各パッケージは、必要なコンポーネントと、ユーザーのオペレーティング システムの言語と一致する言語パックを検出し、ダウンロードしてインストールします。 スタンドアロンの言語パックを使用して、追加の言語サポートをインストールできます。
メモ |
---|
Web ブートストラップ パッケージは、Windows Server 2008 Server Core R2 コンピューターでは動作しません。 |
次の表に、各プロファイル用の Web ブートストラップ パッケージを示します。
ブートストラップ パッケージ |
EXE 名 |
プロファイル |
ターゲット プラットフォーム |
---|---|---|---|
.NET Framework 4 |
Full |
すべての CPU |
|
.NET Framework 4 Client Profile |
Client |
x86 と x64 |
Web ブートストラップを使用して、再頒布可能パッケージを手動で起動してコンピューターにインストールできます。 再頒布可能パッケージは、.NET Framework 4 アプリケーションのセットアップ プログラムの一部として起動してインストールすることもできます。
Visual Studio 2010 を使用した .NET Framework 4 の再頒布
Microsoft Visual Studio 2010 で作成され、.NET Framework 4 を必要とするアプリケーションを配置する場合は、アプリケーションをインストールする前に、対象となるコンピューターに .NET Framework をインストールする必要があります。 Visual Studio 2010 セットアップ プロジェクトを使用して、作成するセットアップ実行可能ファイルに .NET Framework 4 を含めることができます。 これは、Visual Studio セットアップ プロジェクトを使用する、ClickOnce アプリケーションを配置する、または InstallShield プロジェクトを使用する、という 3 つの方法で実行できます。
.NET Framework 用のセットアップ プログラムを作成する場合は、アプリケーションのセットアップ プロセスにオプションでチェーンすることで、.NET Framework のインストール状況を確認できます。 詳細については、「アプリケーション セットアップへの .NET Framework のチェーン」を参照してください。 Web ブートストラップを使用していない場合は、.NET Framework の言語パックもチェーンできます。 詳細については、「アプリケーション セットアップへの言語パックのチェーン」を参照してください。
セットアップ ファイルの作成が実用的でない場合は、次のセクションで説明するように、ユーザーが手動で .NET Framework をインストールするように設定できます。
メモ |
---|
Server Core コンピューターへの .NET Framework 4 のインストールについては、「アプリケーション セットアップへの言語パックのチェーン」セクションを参照してください。 |
セットアップ プロジェクトに .NET Framework を含めるには
アプリケーションと共に .NET Framework 4 をインストールするように Visual Studio 2010 セットアップ プロジェクトを構成すると、.NET Framework 4 はアプリケーションと共にパッケージされます。 アプリケーションのセットアップで、.NET Framework 4 がインストールされているかどうかが確認され、必要であれば、アプリケーションをインストールする前にインストールされます。
Visual Studio 2010 で、次の手順に従って新しいセットアップ プロジェクトを作成します。
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
左ペインで、[その他のプロジェクトの種類] をクリックし、[セットアップと配置] をクリックした後、[Visual Studio インストーラー] をクリックします。
[名前] ボックスにプロジェクト名を入力し、[OK] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、セットアップ プロジェクト名を右クリックし、[追加] をクリックした後、プロジェクト出力、マージ モジュール、ファイル、およびアセンブリを追加します。
ソリューション エクスプローラーでセットアップ プロジェクトの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスで、[必要条件] をクリックします。
[必須コンポーネント] ダイアログ ボックスの [必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する] チェック ボックスをオンにします。
必要条件リストで .NET Framework 4 を探し、目的のプロファイル (.NET Framework 4 または .NET Framework 4 のクライアント プロファイル) を選択します。
必要条件用のソースの場所を指定するオプションを選択し、[OK] をクリックします。
.NET Framework 4 のダウンロード場所の URL を指定する場合は、Microsoft ダウンロード センター サイトまたは独自のサイトを指定できます。 再頒布可能パッケージを独自のサーバーに配置する場合は、Web ブートストラップではなく、完全な再頒布可能パッケージを使用する必要があります。 Microsoft ダウンロード センターの Web ブートストラップにのみリンクできます。 URL には、独自のアプリケーションを配布する CD を指定することもできます。
[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。
ClickOnce 配置に .NET Framework を含めるには
ClickOnce 配置では、Windows ベースのアプリケーションを Web サーバーまたはネットワーク ファイル共有に発行して、簡単にインストールできます。 Visual Studio は、ClickOnce を使用して配置したアプリケーションの発行および更新を完全にサポートします。 ClickOnce 配置は、Visual Basic および Visual C# を使用して作成したプロジェクトに使用できますが、Visual C++ には使用できません。
Visual Studio 2010 で、次の手順に従って ClickOnce 配置を選択します。
発行するアプリケーション プロジェクトを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[発行] ペインをクリックします。
[必須コンポーネント] をクリックします。
[必須コンポーネント] ダイアログ ボックスの [必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する] チェック ボックスをオンにします。
必要条件リストで .NET Framework 4 を探し、目的のプロファイル (.NET Framework 4 または .NET Framework 4 のクライアント プロファイル) を選択します。
必要条件用のソースの場所を指定するオプションを選択し、[OK] をクリックします。
.NET Framework 4 のダウンロード場所の URL を指定する場合は、Microsoft ダウンロード センター サイトまたは独自のサイトを指定できます。 再頒布可能インストール パッケージを独自のサーバーに配置する場合は、Web ブートストラップではなく、完全な再頒布可能パッケージを使用する必要があります。 Microsoft ダウンロード センターの Web ブートストラップにのみリンクできます。 URL には、独自のアプリケーションを配布する CD を指定することもできます。
[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。
InstallShield を使用して .NET Framework を含めるには
InstallShield を使用すると、Windows ベースのアプリケーションを Visual Studio 2010 を介して発行できます。
Visual Studio 2010 で、次の手順に従って新しいセットアップ プロジェクトを作成します。
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
左ペインで、[その他のプロジェクトの種類] をクリックし、[セットアップと配置] をクリックした後、[InstallShield 2010] をクリックします。
[名前] ボックスにプロジェクト名を入力し、[OK] をクリックします。
初めて使用するユーザーの場合は、[InstallShield に移動] をクリックし、InstallShield Limited Edition for Microsoft Visual Studio 2010 をダウンロードします。 Visual Studio 2010 を再起動します。
プロジェクト アシスタント ウィザードに移動し、[アプリケーション ファイル] をクリックしてプロジェクト出力を追加します。 プロジェクト アシスタントを使用して、他のプロジェクトの属性を設定できます。
[インストール要件] に移動し、オペレーティング システムと、インストールする .NET Framework のバージョンを選択します。
セットアップ プロジェクトを右クリックし、[ビルド] をクリックします。
.NET Framework の手動インストール
アプリケーションと共に .NET Framework 4 を自動的にインストールすることが適切でない場合もあります。 そのような場合は、ユーザーが .NET Framework を手動でインストールできます。 再頒布可能パッケージは、複数の構成で使用できます (このトピックの「スタンドアロン再頒布可能パッケージ」および「Web ブートストラップ パッケージ」の各セクションを参照してください)。 セットアップ プロセスでは、.NET Framework を探す方法とインストールする方法についてユーザーに指示する必要があります。
アプリケーションのセットアップへの .NET Framework のチェーン
.NET Framework 4 では、.NET Framework のセットアップ プロセスをアプリケーションのセットアップ プロセスに含める (チェーンする) ためのコマンド ラインのコマンドを、2 つの方法で使用できます。
セットアップ中にユーザーが追加のファイルを Web サイトからダウンロードする必要が生じないように、再頒布可能メディアには .NET Framework ファイルの完全なセットを含めます。
必要なコンポーネントを判断し、必要なコンポーネントだけを Web ブートストラップ パッケージを使用して Web サイトからダウンロードしてインストールする作業を、.NET Framework セットアップ プロセスに実行させます。
次の 2 つのセクションで、これら 2 つのオプションについて説明します。
どちらのオプションを選択した場合でも、.NET Framework 4 のインストール プロセスをチェーンするには、コマンド ラインから再頒布可能パッケージを実行し、再頒布可能な .exe 名に続けて次のインストール コマンド ライン オプションを使用し、エラー コードを適切に処理します。
<.NET Framework redistributable> /q /norestart /ChainingPackage <packageName>
メモ |
---|
このトピックで示す例では、チェーンするパッケージの名前は MyProductName です。 |
オプションの完全なリストについては、「コマンド ライン オプション」を参照してください。
パッケージのチェーンの例については、「方法: .NET Framework 4 インストーラーの進行状況を表示する」を参照してください。
.NET Framework ファイルを再頒布可能メディアに含める
.NET Framework セットアップ プロセスにすべてのコンポーネントを含めるには、スタンドアロン再頒布可能パッケージを使用します。 これらのパッケージに、サポートされているオペレーティング システムを装備する x86、x64、および IA64 のコンピューターに .NET Framework 4 をインストールするために必要なコンポーネントを含めます。 たとえば、スタンドアロン再頒布可能パッケージを使用して .NET Framework クライアント プロファイルのセットアップ プロセスを x86 または x64 コンピューターにチェーンするには、次のコマンドを使用します。
dotNetFx40_Client_x86_x64.exe /q /norestart /ChainingPackage "MyProductName"
メモ |
---|
この方法では、言語パックはチェーンしてインストールされることはありません (「アプリケーションのセットアップへの言語パックのチェーン」を参照してください)。 |
.NET Framework セットアップ プロセスに判断させる
このオプションでは、Web ブートストラップ パッケージを使用して、必要なコンポーネントだけをインストールします。 Web ブートストラップの配置を既定の言語設定で使用することも、/LCID コマンド ライン オプションを使用して別の言語パックを指定することもできます。
既定の言語設定を使用する
/LCID コマンド ライン オプションが指定されない場合、Web ブートストラップは、ユーザーの Multilingual User Interface (MUI) 設定と一致する言語パックを自動的にダウンロードします。 たとえば、Web ブートストラップ パッケージを使用して完全な .NET Framework セットアップ プロセスを x86 または x64 コンピューターにチェーンするには、次のコマンドをアプリケーションのセットアップ プロセスに追加します。
dotNetFx40_Full_setup.exe /q /norestart /ChainingPackage "MyProductName"
このオプションによって、ユーザーの MUI 設定と一致する言語パックが自動的にダウンロードされてインストールされます。
既定の言語設定を上書きする
/LCID コマンド ライン オプションが指定された場合、Web ブートストラップは自動検出を実行せず、指定された言語パックをダウンロードします。 たとえば、完全な .NET Framework セットアップ プロセスを x86 または x64 コンピューターにチェーンして、日本語の言語パックをインストールするには、次のコマンドをアプリケーションのセットアップ プロセスに追加します。
dotNetFx40_Full_setup.exe /q /norestart /ChainingPackage "MyProductName" /LCID 1041
メモ 言語パックのリリース日は、それぞれ異なっている場合があります。指定された言語パックがダウンロード センターで入手できない場合、セットアップは言語パックなしで .NET Framework をインストールします。また、.NET Framework 4 がユーザーのコンピューターに既にインストールされている場合、Web ブートストラップは言語パックだけをインストールします。
アプリケーション セットアップでのサイレント インストールの追跡と取り消し
多くの場合、.NET Framework 4 のセットアップは、アプリケーションをセットアップするために必要なコンポーネントとして含まれています。 .NET Framework 4 を必要とするアプリケーションのセットアップ手順をカスタマイズまたは統一するため、独自のセットアップの進行状況のビューを表示する一方で、.NET Framework 4 のセットアップをサイレントで起動して追跡できます。 これを有効にするには、MSDN ライブラリを参照します。
アプリケーションのセットアップへの言語パックのチェーン
次の表に、特定のターゲット プラットフォーム用にローカライズされたリソースを含むスタンドアロンの言語パックの実行可能ファイルを示します。 これらの実行可能ファイルには、.NET Framework 4 の言語パックをインストールするために必要な言語に依存しないバイナリは含まれません。 culture はサポートされる言語を指定します。
Web ブートストラップを使用する場合は、言語パックをチェーンする必要はありません。
パッケージ名 |
プロファイル |
ターゲット プラットフォーム |
---|---|---|
dotNetFx40LP_Full_x86_x64culture.exe |
Full |
x86 と x64 |
dotNetFx40LP_Full_x86_ia64culture.exe |
Full |
x86 および IA-64 |
dotNetFx40LP_Full_x86culture.exe |
Full |
x86 のみ |
dotNetFx40LP_Client_x86_x64culture.exe |
Client |
x86 と x64 |
dotNetFx40LP_Client_x86culture.exe |
Client |
x86 のみ |
dotNetFx40LP_Full_x86_x64culture_SC.exe (Windows Server 2008 Server Core R2 オペレーティング システムでのみ使用可能) |
Full |
x64 Server Core |
メモ |
---|
クライアント プロファイルの言語パックは、IA-64 ベースのコンピューターに再頒布できません。 |
これらのパッケージの例として、dotNetFx40LP_Full_x86_x64de.exe と dotNetFx40LP_Full_x86_x64ja.exe があります。
たとえば、完全な .NET Framework 4 をドイツ語言語パックと一緒に x86 または x64 コンピューターに配置するには、次のコマンドを使用します。
dotNetFx40LP_Full_x86_x64de.exe /q /norestart /ChainingPackage "MyProductName"
コマンド ライン オプションの完全なリストについては、「コマンド ライン オプション」を参照してください。
.NET Framework 4 の検出
.NET Framework 4 のインストーラーは、インストールが成功するとレジストリ キーを書き込みます。 次の表に記載されているレジストリ キーを確認することによって、.NET Framework 4 がインストールされているかどうかをテストできます。
プロファイル |
レジストリ キー名 |
値 |
---|---|---|
Full |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full |
名前: Install 種類: DWORD データ: 1 |
Client |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Client |
名前: Install 種類: DWORD データ: 1 |
言語パックの検出
次の表に記載されているレジストリ キーを確認することによって、特定の言語パックがインストールされているかどうかをテストできます。 LCID はロケール識別子を指定します。これらのリストについては、「サポートされる言語」を参照してください。
プロファイル |
レジストリ キー名 |
値 |
---|---|---|
Full |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full\LCID |
名前: Install 種類: DWORD データ: 1 |
Client |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Client\LCID |
名前: Install 種類: DWORD データ: 1 |
たとえば、完全な日本語言語パックがインストールされているかどうかを検出するには、レジストリの次の値をチェックします。
Key: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full\1041
Name: Install
Type: DWORD
Data: 1
.NET Framework 4 のアンインストール
.NET Framework 4 は、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用してアンインストールできます。 先に .NET Framework 4 拡張バージョンをアンインストールしてから、.NET Framework 4 のクライアント プロファイルをアンインストールする必要があります。
Server Core オペレーティング システムの場合、次のコマンド ライン操作を使用して .NET Framework 4 をアンインストールする必要があります。
.NET Framework 4 拡張バージョンをアンインストールします。
%windir%\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319\SetupCache\Extended\setup.exe /uninstall /x86 /x64 /ia64 /parameterfolder Extended /q
.NET Framework 4 Client Profile をアンインストールします。
%windir%\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319\SetupCache\Client\setup.exe /uninstall /x86 /x64 /parameterfolder Client
コマンド ライン オプション
次の表は、コマンド ラインから .NET Framework 4 の再頒布可能インストール プログラムを実行するときに指定できるオプションを示しています。
オプション |
説明 |
---|---|
/q |
クワイエット モードを設定します。 |
/norestart |
セットアップ プログラムが自動的に再起動しないようにします。 このオプションを使用する場合は、チェーン アプリケーションでリターン コードをキャプチャし、再起動を処理する必要があります (「追跡.NET Framework 4」を参照してください)。 |
/repair |
修復機能をトリガーします。 |
/LCID LCID LCID はロケール識別子を指定します (「サポートされる言語」を参照してください)。 |
LCID によって指定された言語パックをインストールし、表示される UI をその言語で表示します (クワイエット モードが設定されていない場合)。 Web ブートストラップでは、このオプションは、Web から言語パッケージをチェーンしてインストールします。
メモ
.NET Framework の言語パックをインストールするときはこのオプションを使用しないでください。
|
/passive |
受動モードを設定します。インストールが進行中であることを示す進捗バーを表示しますが、ユーザーに対してプロンプトやエラー メッセージを表示しません。 このモード中は、セットアップ プログラムがリターン コードを処理する必要があります。 |
/showfinalerror |
受動モードを設定しますが、インストールが失敗した場合はエラーを表示します。 このオプションは、インストールが失敗した場合はユーザーの操作を必要とします。 |
/promptrestart |
受動モードでは、セットアップ プログラムを完了するのに再起動が必要な場合は、ユーザーに対してメッセージが表示されます。 このオプションでは、再起動が必要な場合はユーザーの操作を必要とします。 |
/CEIPConsent |
既定の動作を上書きし、今後の配置操作を改良するための匿名のフィードバックを Microsoft に送信します。 このオプションは、アプリケーションのセットアップ プログラムで同意メッセージが表示され、ユーザーが匿名のフィードバックを Microsoft に送信することを許可した場合のみ使用できます。 |
/chainingpackage PackageName |
チェーンを行っている実行可能ファイルの名前を指定します。 この情報は、今後の配置操作を改良するための匿名のフィードバックとして Microsoft に送信されます。 パッケージ名にスペースが含まれている場合は、区切り記号として二重引用符を使用します (例: /chainingpackage "Chaining Product")。 チェーン パッケージの例については、MSDN ライブラリの「Getting Progress Information from an Installation Package (インストール パッケージからの進行状況に関する情報の取得)」を参照してください。 |
サポートされる言語
LCID |
言語 - 国/地域 |
Culture |
---|---|---|
1025 |
アラビア語 - サウジアラビア |
ar |
1028 |
中国語 - 台湾 |
zh-cht |
1029 |
チェコ語 |
cs |
1030 |
デンマーク語 |
da |
1031 |
ドイツ語 (ドイツ) |
de |
1032 |
ギリシャ語 |
el |
1033 |
英語 (米国) |
使用できません。 |
1035 |
フィンランド語 |
fi |
1036 |
フランス語 (フランス) |
fr |
1037 |
ヘブライ語 |
he |
1038 |
ハンガリー語 |
hu |
1040 |
イタリア語 (イタリア) |
it |
1041 |
日本語 |
ja |
1042 |
韓国語 |
ko |
1043 |
オランダ語 (オランダ) |
nl |
1044 |
ノルウェー語 - ブークモール |
no |
1045 |
ポーランド語 |
pl |
1046 |
ポルトガル語 - ブラジル |
pt-BR |
1049 |
ロシア語 |
ru |
1053 |
スウェーデン語 |
sv |
1055 |
トルコ語 |
tr |
2052 |
中国語 (中華人民共和国) |
zh-chs |
2070 |
ポルトガル語 (ポルトガル) |
pt-PT |
3082 |
スペイン語 (スペイン、モダン ソート) |
es |
トラブルシューティング
リターン コード
次の表は、.NET Framework 4 の再頒布可能インストール プログラムから返される最も一般的なリターン コードを示しています。 リターン コードは、すべてのバージョンのインストーラーで共通です。詳細については、次の「ダウンロードのエラー コード」セクションを参照してください。
リターン コード |
説明 |
---|---|
0 |
インストールは正常に完了しました。 |
1602 |
ユーザーがインストールをキャンセルしました。 |
1603 |
インストール中に致命的なエラーが発生しました。 |
1614 |
インストールを完了するには再起動する必要があります。 このメッセージが表示された場合、操作は成功しました。 |
3010 |
インストールを完了するには再起動する必要があります。 このメッセージが表示された場合、操作は成功しました。 |
5100 |
ユーザーのコンピューターは、システム要件を満たしていません。 |
5101 |
内部エラー。 |
ダウンロードのエラー コード
URL モニカーのエラー コード
その他のエラー コード:
Windows インストーラーのエラー コード
参照
概念
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2011 年 3 月 |
Windows Server 2008 Server Core に関する情報を追加。 |
情報の拡充 |