IHostTaskManager インターフェイス

[アーティクル]
08/09/2011

共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) が、標準のオペレーティングシステムのスレッド処理またはファイバー関数の代わりに、ホストを通じてタスクを処理できるようにするメソッドを提供します。

メソッド

メソッド	説明
IHostTaskManager::BeginDelayAbort メソッド	マネージコードが現在のタスクを中止できない期間に入ることをホストに通知します。
IHostTaskManager::BeginThreadAffinity メソッド	マネージコードが現在のタスクを別のオペレーティングシステムスレッドに移動できない期間に入ることをホストに通知します。
IHostTaskManager::CallNeedsHostHook メソッド	指定されたアンマネージ関数呼び出しを共通言語ランタイムがインライン展開できるかどうかを、ホストが指定できるようにします。
IHostTaskManager::CreateTask メソッド	新しいタスクの作成をホストに要求します。
IHostTaskManager::EndDelayAbort メソッド	マネージコードが、前に呼び出した BeginDelayAbort から続いていた、現在のタスクを中止できない期間を終了することをホストに通知します。
IHostTaskManager::EndThreadAffinity メソッド	マネージコードが、前に呼び出した BeginThreadAffinity から続いていた、現在のタスクを別のオペレーティングシステムスレッドに移動できない期間を終了することをホストに通知します。
IHostTaskManager::EnterRuntime メソッド	プラットフォーム呼び出しメソッドなどのアンマネージメソッドの呼び出しが実行制御を CLR に返すことをホストに通知します。
IHostTaskManager::GetCurrentTask メソッド	この呼び出しが行われるオペレーティングシステムスレッドで現在実行中のタスクへのインターフェイスポインターを取得します。
IHostTaskManager::GetStackGuarantee メソッド	スタック操作の完了後、プロセスの終了前に使用できることが保証されているスタック領域の量を取得します。
IHostTaskManager::LeaveRuntime メソッド	マネージコードがアンマネージ関数を呼び出そうとしていることをホストに通知します。
IHostTaskManager::ReverseEnterRuntime メソッド	アンマネージコードから共通言語ランタイム (CLR) 内に呼び出しが作成されていることをホストに通知します。
IHostTaskManager::ReverseLeaveRuntime メソッド	制御が CLR を出て、マネージコードから呼び出されていたアンマネージ関数に入ることをホストに通知します。
IHostTaskManager::SetCLRTaskManager メソッド	CLR によって実装されている ICLRTaskManager インスタンスへのインターフェイスポインターをホストに提供します。
IHostTaskManager::SetLocale メソッド	CLR が現在のタスクのロケールを変更したことをホストに通知します。
IHostTaskManager::SetStackGuarantee メソッド	内部使用専用に予約されています。
IHostTaskManager::SetUILocale メソッド	現在のタスクでユーザーインターフェイスのロケールが変更されたことをホストに通知します。
IHostTaskManager::Sleep メソッド	現在のタスクがこれからスリープすることをホストに通知します。
IHostTaskManager::SwitchToTask メソッド	現在のタスクから切り離すことをホストに通知します。

解説

IHostTaskManager を使用すると、CLR が、タスクを作成および管理したり、マネージコードとアンマネージコード間で制御が移るときにホストがアクションを実行するためのフックを提供したりできます。また、コードの実行中にホストが実行できる、または実行できない特定のアクションを指定することもできます。