XSLT 関数

XLST 関数は、XSLT スタイル シート内で XPath 式の一部として使用されます。使用目的は、現在のノードにアクセスすること (current())、複数の XML データ ファイルを併合すること (document())、バージョンの互換性を維持すること (element-available() または function-available())、数値の書式を設定すること (format-number())、またはシステムのプロパティを確認することです。 W3C 標準で規定され、Microsoft XML コア サービス (MSXML) バージョン 4.0 以降に実装されているすべての XSLT 関数の一覧を次の表に示します。

これらの関数は、XSLT プロセッサ内部からのみ呼び出すことができます。 ドキュメント オブジェクト モデル (DOM) 内の selectNodes メソッドから呼び出すことはできません。 この点は、selectNodes メソッドに渡す引数の内部で指定できる XPath 関数と異なります。

XSLT 関数

current

現在のノードを唯一のメンバーとして持つノード セットを返します。

document

入力ストリームで提供される初期データにはない、XSLT スタイル シートから他の XML リソースを取得する方法を提供します。

element-available

展開名が命令の名前である場合にのみ True を返します。

format-number

2 番目の引数で指定されたフォーマット パターン文字列を使って、最初の引数を文字列に変換します。

function-available

関数が関数ライブラリ内にあれば True を返します。

generate-id

ドキュメント順で最初の node-set 引数内のノードを一意に識別する文字列を返します。

key

以前 <xsl:key> ステートメントでマークされた要素を取得します。

node-set

ツリーをノード セットに変換します。 結果として得られるノードには、単一のノードおよびツリーのルート ノードが常に含まれます。

system-property

名前で識別されるシステム プロパティの値を表すオブジェクトを返します。

unparsed-entity-uri

ソース ドキュメントのドキュメント型定義 (DTD) 内の未解析のエンティティの宣言を返します。

以下は、関数ではなく、ノード テストです。

  • text()

  • processing-instruction()

  • comment()

  • node()

詳細については、「ノードのテスト」を参照してください。

参照

リファレンス

XML データ型リファレンス