方法 : COM+ サービス モデル構成ツールを使用する

適切なホスト モードを選択したら、COM+ サービス モデル構成コマンド ライン ツール (ComSvcConfig.exe) を使用して、Web サービスとして公開されるアプリケーション インターフェイスを構成します。

ms732241.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
以下の各作業を実行するには、コンピューターの管理者である必要があります。

COM+ ホスト モードを使用して、Web サービスとして公開されるインターフェイスのセットにインターフェイスを追加するには

  • 次の例に示すように、/install オプションと /hosting:complus オプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /install /application:OnlineStore /contract:ItemOrders.Financial,IFinances /hosting:complus /verbose
    

    このコマンドは、Web サービスとして公開されるインターフェイスのセットに (OnlineStore COM+ アプリケーションの) ItemOrders.IFinancial コンポーネントの IFinances インターフェイスを追加します。サービスは COM+ ホスト モードを使用するため、アプリケーションを明示的にアクティブ化する必要があります。

    コンポーネントとインターフェイスにはアスタリスク (*) をワイルドカード文字として使用できますが、選択した機能だけを Web サービスとして公開する場合は使用しないでください。ワイルドカードを使用すると、このコンポーネントの将来のバージョンを使用して実行したときに、構成構文の決定時には存在しなかったインターフェイスが誤って公開される可能性があります。

    /verbose オプションを指定すると、ツールは、エラーだけでなく警告も表示します。

    公開されたサービスのコントラクトには、IFinances インターフェイスのすべてのメソッドが含まれます。

COM+ ホスト モードを使用して、Web サービスとして公開されるインターフェイスのセットにインターフェイスの特定のメソッドだけを追加するには

  • 次の例に示すように、/install オプションと /hosting:complus オプション、および必要なメソッドの名前を明示的に指定して、ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /install /application:OnlineStore /contract:ItemOrders.Financial,IFinances.{Credit,Debit} /hosting:complus /verbose
    

    このコマンドは、公開されたサービス コントラクトに IFinances インターフェイスの Credit メソッドと Debit メソッドだけを操作として追加します。インターフェイスのその他のメソッドはすべてコントラクトから除外されるため、Web サービス クライアントから呼び出すことができません。

Web ホスト モードを使用して、Web サービスとして公開されるインターフェイスのセットにインターフェイスを追加するには

  • 次の例に示すように、/install オプションと /hosting:was オプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /install /application:OnlineWarehouse /contract:ItemInventory.Warehouse,IStockLevels /hosting:was /webDirectory:root/OnlineWarehouse /mex /verbose
    

    このコマンドは、Web サービスとして公開されるインターフェイスのセットに (OnlineWarehouse COM+ アプリケーションの) ItemInventory.Warehouse コンポーネントの IStockLevels インターフェイスを追加します。サービスは、COM+ 内ではなく、IIS の OnlineWarehouse 仮想ディレクトリ内で Web ホストされるため、アプリケーションは、必要に応じて自動的にアクティブ化されます。

    Web ホスト (インプロセス) 構成を使用するには、コンポーネント サービス管理コンソールを使用して、サーバー アプリケーションではなくライブラリ アプリケーションとして実行されるように COM+ アプリケーションを構成する必要があります。サーバー アプリケーションとして構成されたアプリケーションは、標準の Web ホスト モードを使用するため、各要求の処理でプロセス ホップが発生します。

    /mex オプションは、サービスからコントラクト定義を取得するクライアントをサポートするために、アプリケーションのサービス エンドポイントと同じトランスポートを使用する追加の Metadata Exchange (MEX) サービス エンドポイントを追加します。

指定したインターフェイスの Web サービスを削除するには

  • 次の例に示すように、/uninstall のオプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /uninstall /application:OnlineStore /contract:ItemOrders.Financial,IFinances /hosting:complus
    

    このコマンドは、(OnlineStore COM+ アプリケーションから) ItemOrders.Financial コンポーネントの IFinances インターフェイスを削除します。

現在公開されているインターフェイスを一覧表示するには

  • 次の例に示すように、/list のオプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /list
    

    このコマンドは、ローカル コンピューターに関して、現在公開されているインターフェイス、および対応するアドレスとバインディングの詳細を一覧表示します。

現在公開されている特定のインターフェイスを一覧表示するには

  • 次の例に示すように、/list のオプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /list /application:OnlineStore /hosting:complus
    

    このコマンドは、ローカル コンピューター上の OnlineStore COM+ アプリケーションの現在公開されている COM+ ホスト インターフェイスを、対応するアドレスやバインディングの詳細と共に一覧表示します。

ユーティリティで使用できるオプションに関するヘルプを表示するには

  • 次の例に示すように、/? オプションを使用して ComSvcConfig を実行します。

    ComSvcConfig.exe /?
    

参照

概念

COM+ アプリケーションとの統合の概要