Windows フォーム クライアントのデータ バインディング

このサンプルでは、Windows Communication Foundation (WCF) サービスによって返されたデータを Windows フォーム アプリケーションでバインドする方法を示します。

ms751524.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
このサンプルのセットアップ手順とビルド手順については、この記事の最後を参照してください。

このサンプルでは、要求/応答通信パターンを定義するコントラクトを実装するサービスを示します。このサンプルは、クライアントの Windows フォーム アプリケーション (.exe) と、インターネット インフォメーション サービス (IIS) によってホストされる WCF で構成されています。

コントラクトは IWeatherService インターフェイスによって定義されます。このインターフェイスでは、GetWeatherData という名前の操作が公開されます。この操作は都市名の配列を受け付け、各都市の予想最高気温と最低気温を表す WeatherData オブジェクトの配列を返します。

データ バインディングは、Windows フォーム アプリケーションのクライアントで発生します。DataGridView は Windows フォーム デザイナで定義し、データをグラフィック表示します。さらに、BindingSource という中継局も作成されます。BindingSource のデータ ソースは、サービスによって返されるデータ配列に設定されます。BindingSource の目的は、データとデータ ビュー間を間接化するレイヤを提供することです。データとの対話 (移動、並べ替え、フィルタ処理、更新など) はすべて、BindingSource コンポーネントを呼び出すことによって実行します。DataGridView へのデータ バインディングを行うには、DataGridViewdatasourceBindingSource オブジェクトに設定します。これで、WCF サービスから返されるすべてのデータがユーザーに対してグラフィック表示されます。ユーザーがボタンをクリックするたびに、返されたデータはデータ バインドされた DataGridView で自動的に更新されます。

サンプルを設定、ビルド、および実行するには

  1. Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」が実行済みであることを確認します。

  2. ソリューションの C# 版または Visual Basic .NET 版をビルドするには、「Windows Communication Foundation サンプルのビルド」の手順に従います。

  3. 単一コンピューター構成か複数コンピューター構成かに応じて、「Running the Windows Communication Foundation Samples」の手順に従います。

ms751524.Important(ja-jp,VS.100).gif 注 :
サンプルは、既にコンピューターにインストールされている場合があります。続行する前に、次の (既定の) ディレクトリを確認してください。

<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples

このディレクトリが存在しない場合は、「.NET Framework 4 向けの Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) のサンプル」にアクセスして、Windows Communication Foundation (WCF) および WF のサンプルをすべてダウンロードしてください。このサンプルは、次のディレクトリに格納されます。

<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WCF\Scenario\DataBinding\WindowsForms