Web ブラウザーから OData フィードへのアクセス (WCF Data Services クイック スタート)

この最初のタスクでは、OData.org Web サイトでホストされ公開されている Northwind サンプル データ サービスからサービス定義ドキュメントを取得します。 次に、Open Data Protocol (OData) を使用して特定の Northwind リソースにアクセスし、公開されているリソースに Web ブラウザーから HTTP GET 要求を送信します。 オプションで、Web ブラウザーでのフィード読み取りを無効にできます。

Internet Explorer を使用して既定のサービス ドキュメントおよびメタデータ ドキュメントを要求するには

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューので [インターネット オプション] をクリックし、[コンテンツ] タブの [設定] をクリックして [フィードの読み取りビューを有効にする] をオフにします。

    フィードの読み取りが無効になります。 この機能が無効でなければ、Web ブラウザーは、AtomPub エンコードのドキュメントが返されると生の XML データを表示せずに XML フィードとして処理します。

    注意

    ブラウザーでフィードを生の XML データとして表示できない場合は、そのままでフィードをページのソース コードとして表示できます。

  2. Visual Studio で F5 キーを押してアプリケーションのデバッグを開始します。

  3. ローカル コンピューターで Web ブラウザーを開きます。 アドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/
    

    既定のサービス ドキュメントが返されます。このドキュメントには、このデータ サービスによって公開されているエンティティ セットの一覧が含まれています。

  4. アドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/$metadata
    

    これにより、このデータ サービスによって公開されるエンティティ リレーショナル モデルが記述されたデータ サービス メタデータが返されます。

Web ブラウザーからエンティティ セット リソースにアクセスするには

  1. Web ブラウザーのアドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/Customers
    

    Northwind サンプル データベース内のすべての顧客のセットが返されます。

  2. Web ブラウザーのアドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/Customers('ALFKI')
    

    特定の顧客 ALFKI のエンティティ インスタンスが返されます。

  3. Web ブラウザーのアドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/Customers('ALFKI')/Orders
    

    顧客と注文の間のリレーションシップがスキャンされ、特定の顧客 ALFKI のすべての注文のセットが返されます。

  4. Web ブラウザーのアドレス バーに次の URI を入力します。

    http://services.odata.org/Northwind/Northwind.svc/Customers('ALFKI')/Orders?$filter=OrderID eq 10643
    

    特定の顧客 ALFKI に属する注文がフィルターされ、指定した OrderID 値に基づいた特定の注文だけが返されます。

次の手順

ここでは、Web ブラウザーから特定のリソースに対して HTTP GET 要求を発行してサンプル Northwind データ サービスにアクセスしました。 Web ブラウザーを使用すると、リクエストのアドレス構文を試したり、結果を表示したりすることが簡単にできます。 しかし、一般的に、この方法では運用データ サービスにはアクセスできません。 通常、アプリケーションは、アプリケーション コードまたはスクリプト言語を通し、データ サービスと対話します。次に、共通言語ランタイム (CLR) オブジェクトのように、クライアント ライブラリを使用してデータ サービス リソースにアクセスする簡単なクライアント アプリケーションを作成します。

コンソール アプリケーションでの OData フィードの使用

関連項目

概念

OData サービスへのアクセス (WCF Data Services)