SQL Server データ ツールを使用して既存の SQL ベースのレポートを変更
公開日: 2016年11月
対象: Dynamics CRM 2015
このトピックでは、SQL Server データ ツール を使用して既存のレポート定義言語 (RDL) を変更する方法について説明します。 ただし、変更後の RDL ファイルが RDL のスキーマと仕様に準拠していることを確認してください。詳細:MSDN: レポート定義 XML 要素
このトピックの内容
複雑な SQL クエリでの作業
レポート (RDL) ファイルの変更
レポート デザイナーを使用した要素の追加
レポートのテスト
複雑な SQL クエリでの作業
SQL Server データ ツール のレポート ウィザードを使用して SQL ベースのレポートを作成または変更するときは、クエリ ビルダーに SQL クエリに関する制限があるため、一部の複雑な SQL クエリは汎用クエリ デザイナーに入力する必要があります。 まずクエリ ビルダーを使用して単純な SQL クエリを生成してから、汎用クエリ デザイナーに切り替えて複雑なクエリ ロジックを追加します。
注意
新規または既存の SQL クエリは、テーブル結合が 260 件までに制限されています。 1 つの SQL クエリで、テーブル結合の制限には、ユーザー独自のテーブル結合に加えて、参照先のフィルター ビュー内で実行されるテーブル結合も含まれます。
クエリ デザイナーまたはクエリ ビルダーを使用して多数の文字列連結を SQL クエリに追加すると、SQL Server データ ツール でクエリのデータセットにバインドされているレポート項目の更新にかかる時間が長くなります。 これにより、レポートを編集する際の生産性が低下します。 レポート作成の生産性を向上させるために、SQL クエリのコードをレポート定義言語 (RDL) ファイルで手動で編集することにより、レポート項目の更新を回避することができます。
レポート (RDL) ファイルの変更
変更するレポートをダウンロードします。 これを行うには、Microsoft Dynamics 365 Web アプリケーションを起動し、[営業] > [レポート] に進み、必要なレポートを選択します。 コマンド バーで [編集] を選択し、[アクション] メニューで [レポートのダウンロード] を選択します 。
SQL Server データ ツール を開き、レポート サーバー プロジェクトを作成します。
ソリューション エクスプローラーで、[レポート] フォルダーを右クリックし、[追加] を選択して、[既存の項目] を選択します。 ファイル ダイアログ ボックスで、前述の手順でダウンロードした RDL ファイルを選択します。
RDL ファイルの XML コードを表示するには、ソリューション エクスプローラー ウィンドウで、RDL ファイルを右クリックして、[コードの表示] を選択します。 必要な変更を行い、ファイルを保存します。
レポート デザイナーを使用した要素の追加
「レポート (RDL) ファイルの変更」の手順 1. から 3. を実行します。
RDL ファイルを右クリックし、[デザイナーの表示] を選択します。 [デザイン] タブにレポートの要素が表示されます。
[レポート データ] ウィンドウを使用して、データセットを追加し、テーブル フィールドを選択し、クエリを定義して、パラメーターをレポートに追加します。
変更を保存します。 これで、これらのレポート要素の必要な XML コードが RDL ファイルに追加されます。
レポートのテスト
RDL ファイルの編集が終了したら、変更を保存し、SQL Server データ ツール のレポートの [プレビュー] タブに戻ってレポートをテストします。 XML スキーマ エラーや SQL エラーがある場合は SQL Server データ ツール で報告されます。
レポートを準備できたら、レポートの公開。
関連項目
設置型用 CRM 2015 を使用してレポートを作成する
レポート用のデータの取得のための SQL およびフィルター ビューの使用
SQL Server Data Tools を使用してレポートを新規作成する
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