レポート コンテンツの書式設定

  • [アーティクル]

 

公開日: 2016年11月

対象: Dynamics CRM 2015

Microsoft Dynamics 365 データベースで使用できる fn_GetFormatStrings SQL 関数を使用すると、Microsoft Dynamics 365 組織の日付、時間、数値、および通貨の書式設定値を取得できます。 この関数は、書式設定値を含む 1 行のデータ テーブルを返します。 返されたテーブルの内容を表示するには、データベース サーバーで次の SQL クエリを実行します。

USE <organization>_MSCRM
SELECT * FROM dbo.fn_GetFormatStrings()

書式設定値をレポートで使用する

  1. 書式設定データを含めるデータセットを作成します。 データセットの作成方法の詳細は、TechNet: 共有データセットまたは拡張データセットの作成 (Report Builder と SSRS) を参照してください。

    1. データセット DSNumandCurrency という名前を付けるか、他の名前を使用します。DSNumandCurrency は、Microsoft Dynamics 365 に含まれるレポートで使用するデータセット名です。

    2. 上述の SQL SELECT ステートメントを使用して、データセットに値を設定します。

  2. 書式設定するレポート項目の Format プロパティで、日付と時刻、数値、通貨 (以下で説明) などの形式フィールドを、データセットから参照します。

注意

  • 日付、時刻、通貨の書式を設定する場合は、レポート項目またはレポートの Language プロパティを "=First(Fields! NumberLanguageCode.Value, "DSNumandCurrency")" に設定します。

日付と時刻の値

日付と時刻については、さらにレポート項目の Calendar プロパティを "=First(Fields!CalendarType.Value, "DSNumandCurrency")" に設定します。

書式設定文字列

レポート項目の Format プロパティの値

Date

=First(Fields!DateFormat.Value, "DSNumandCurrency")

時間

=First(Fields!TimeFormat.Value, "DSNumandCurrency")

数値

The fn_GetFormatStrings 関数では、0 ～ 5 桁の計算精度で、形式文字列の数値が返されます。 有効桁数を指定するには、フィールド名のアンダースコア文字の間に 10 進値を入力します。

書式設定文字列

レポート項目の Format プロパティ値

Integer

=First(Fields!NumberFormat_0_Precision.Value, "DSNumandCurrency")

小数点以下 2 桁の小数

=First(Fields!NumberFormat_2_Precision.Value, "DSNumandCurrency")

基本通貨の値

fn_GetFormatStrings 関数では、0 ～ 5 桁の計算精度で、基本通貨の形式文字列が返されます。 有効桁数を指定するには、フィールド名のアンダースコア文字の間に 10 進値を入力します。

書式設定文字列

レポート項目の Format プロパティ値

小数点以下 2 桁の基本通貨

=First(Fields!CurrencyFormat_2_Precision.Value, "DSNumandCurrency")

取引通貨

取引通貨情報を含むエンティティのレポートを作成するときは、エンティティのフィルター ビューの crm_moneyformatstring 列から、取引通貨の書式設定文字列を取得できます。 データセットに追加された列は、レポートの Format プロパティで参照できます。 データセットに列を追加する方法についての詳細は、How to: レポート データ ウィンドウにフィールドを追加、編集、または削除するを参照してください。 たとえば、見積もり明細のフィルター ビューから単価と取引通貨の書式設定情報を取得するには、次の SELECT ステートメントを使用します。

SELECT priceperunit, crm_moneyformatstring FROM FilteredQuoteDetail

レポート項目の Format プロパティで新しい列を参照するには、次のように指定します。

=Fields.crm_moneyformatstring.Value

関連項目

SQL ベースのレポートに関する作業 (CRM の設置型のみ)
レポートのナビゲーションの追加

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