Microsoft Dynamics CRM Email Router のソフトウェア要件

 

公開日: 2016年11月

対象: Dynamics CRM 2015

このトピックには、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router のソフトウェアおよびアプリケーション ソフトウェアの要件を示します。

Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップは、E-mail Router と ルール展開ウィザードの 2 つの主要なコンポーネントで構成されています。E-mail Router コンポーネントでは、E-mail Router サービスと E-mail Router 構成マネージャーがインストールされます。E-mail Router 構成マネージャーは E-mail Router の構成に使用します。ルール展開ウィザード コンポーネントでは、受信電子メール メッセージの追跡を可能にするルールが展開されます。

バージョン サポート

E-mail Router の次の要件に注意してください。

  • Microsoft Dynamics CRM 2013 Email Router には CRM 2013 が必要

  • Microsoft Dynamics CRM 2015 Email Router には CRM 2015 が必要

重要

Microsoft Dynamics 365 アプリケーションでは、Windows Server、Microsoft SQL Server、Microsoft Office、Internet Explorer、Microsoft Exchange Server などの必須コンポーネントすべてについて、最新バージョンおよび Service Pack (SP) を使用することをお勧めします。 場合によっては、Dynamics 365 アプリケーションの更新のためのコンポーネントの更新とサポートの利用可能時期に遅れが生じる場合があります。 ただし、必須コンポーネントの最新バージョンを完全にサポートするには、Dynamics 365 に最新の Dynamics 365 の更新プログラムを適用する必要があります。

E-mail Router およびルール展開ウィザードは、以下のいずれかのオペレーティング システムを実行し、Microsoft Dynamics 365 と電子メール サーバーの両方へのネットワーク アクセスが可能なコンピューターにインストールできます。

  • Windows 8.1 または Windows 8 (64 ビットと 32 ビット バージョンの両方)

  • Windows 7 (64 ビットと 32 ビット バージョンの両方)

  • Windows Vista SP2 (64 ビットと 32 ビット バージョンの両方)

  • Windows Server 2012 (下の要件を参照)

重要

  • Microsoft Dynamics CRM Server セットアップ の完了後、最新の更新プログラムのロールアップを必要に応じて適用します。

  • Microsoft Dynamics CRM E-mail Router および E-mail Router 構成マネージャー (32 ビット) を、Windows Server 64 ビット オペレーティング システムの Windows On Windows (WOW) モードで実行することはサポートされていません。 64 ビット バージョンの Microsoft Dynamics CRM E-mail Router をインストールして実行します。

ルール展開ウィザードには MAPIが必要
。ルール展開ウィザードには、Microsoft Exchange Server Messaging API (MAPI) クライアント ランタイム ライブラリが必要です。 MAPI クライアント ランタイム ライブラリのインストールについては、「Microsoft Exchange Server MAPI クライアントとコラボレーション データ オブジェクト 1.2.1」を参照してください。

重要

Microsoft Office Outlook がインストールされているコンピューターでの ルール展開ウィザード のインストールおよび実行はサポートされていません。 両方のアプリケーションでは、互換性のない MAPI の異なるバージョンを使用します。

注意

MAPI バージョン 6.5.8147 (またはそれ以降) は、Microsoft Exchange Server 2010 でサポートされています。

なんらかのバージョンの MAPI ダウンロードを既にインストールしてある場合は、新しいバージョンをインストールする前にアンインストールする必要があります。

電子メール サーバーとして Microsoft Exchange Server 2010 を使用するシステムにルール展開ウィザードをインストールする場合は、Microsoft Exchange Server 2010 の更新プログラム ロールアップ 2 (またはそれ以降) もインストールしてある必要があります。 詳細については、「Exchange Server 2010 の更新プログラムのロールアップ 2 (KB979611)」を参照してください。

このトピックの内容

Exchange Server

メッセージングおよびトランスポート プロトコル

Exchange Online

E-mail Router のその他のソフトウェア要件

Exchange Server

Microsoft Exchange Server は、E-mail Router を使用して Exchange Server の電子メール メッセージ システムに接続する場合にのみ必要です。 それには、Exchange Server に接続している、サポート対象の Windows または Windows Server オペレーティング システムに E-mail Router をインストールします。E-mail Router では、以下のバージョンの Exchange Server がサポートされています。

  • Exchange Server 2010 Standard Edition

  • Exchange Server 2010 Enterprise Edition

  • Exchange Server 2013 (Standard または Enterprise エディション)

  • Microsoft Exchange Online

重要

E-mail Router のインストール先のコンピューターに Microsoft .NET Framework 4 がインストールされていなければ、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップによってインストールされます。

サポートされている Windows または Windows Server オペレーティング システムを実行していて、MAPI クライアント ランタイム ライブラリがインストールされているコンピューターに、ルール展開ウィザード コンポーネントをインストールする必要があります。

Microsoft ダウンロード センター から、MAPI クライアント ランタイム ライブラリをダウンロードします。

メッセージングおよびトランスポート プロトコル

Microsoft Dynamics CRM E-mail Router では、電子メールのメッセージングと転送について、さまざまな方法がサポートされています。

POP3
受信電子メール メッセージのルーティングには POP3 準拠の電子メール システムがサポートされています。

重要

[ユーザー] フォームで [転送用メールボックス] オプションを使用する場合は、POP3 電子メール サーバーで、電子メール メッセージを別の電子メール メッセージへの添付ファイルとして送信できるようにする必要があります。

POP3 準拠の電子メール サーバーに接続するように Microsoft Dynamics CRM E-mail Router を構成する場合、RFC 1939 をサポートしたメール サーバーである必要があります。

トランスポート プロトコル
。SMTP および Exchange Online と Exchange Web サービス (EWS) はどちらも、送信メール メッセージのルーティングでサポートされているメッセージング トランスポート プロトコルです。

SMTP 準拠のトランスポート サービスを使用するように Microsoft Dynamics CRM E-mail Router を構成する場合、RFC 2821 と RFC 2822 をサポートしたサーバーである必要があります。

Exchange Online

Microsoft Exchange Online は、Microsoft が提供するホスト型のエンタープライズ メッセージング サービスです。Microsoft Exchange Server の堅牢な機能を、クラウドベースのサービスとして使用できます。 詳細については、「Exchange Online」を参照してください。

E-mail Router のその他のソフトウェア要件

以下のコンポーネントがない場合は、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップによってインストールが実行されます。

  • Microsoft .NET Framework 4

  • Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ

  • Microsoft アプリケーション エラー報告

  • Windows Identity Framework (WIF)

  • Windows Live ID サインイン アシスタント 6.5

  • Microsoft Online Services サインイン アシスタント (Microsoft Office 365 を通じてサブスクリプする場合に Microsoft Dynamics CRM Online で必要)

関連項目

E-mail Router
Microsoft Dynamics CRM Server 2015 のソフトウェア要件

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