SQL Server データ ツールを使用して既存の SQL ベースのレポートを変更

 

公開日: 2017年1月

対象: Dynamics 365 (on-premises)、Dynamics CRM 2016

このトピックでは、SQL Server データ ツール を使用して既存のレポート定義言語 (RDL) を変更する方法について説明します。 ただし、変更後の RDL ファイルが RDL のスキーマと仕様に準拠していることを確認してください。詳細:MSDN: レポート定義 XML 要素

このトピックの内容

複雑な SQL クエリでの作業

RDL ファイルの修正

レポート デザイナーを使用した要素の追加

レポートのテスト

複雑な SQL クエリでの作業

SQL Server データ ツール のレポート ウィザードを使用して SQL ベースのレポートを作成または変更するときは、クエリ ビルダーに SQL クエリに関する制限があるため、一部の複雑な SQL クエリを汎用クエリ デザイナーに入力する必要があります。 まずクエリ ビルダーを使用して単純な SQL クエリを生成してから、汎用クエリ デザイナーに切り替えて複雑なクエリ ロジックを追加します。

注意

新規または既存の SQL クエリは、テーブル結合が 260 件までに制限されています。 テーブル結合の制限には、ユーザー独自のテーブル結合に加えて、参照先のフィルター ビュー内で実行されるテーブル結合も含まれます。

クエリ デザイナーまたはクエリ ビルダーを使用して多くの文字列連結を SQL クエリに追加すると、SQL Server データ ツール でクエリのデータセットにバインドされているレポート項目の更新にかかる時間が長くなります。 これにより、レポートを編集する際の生産性が低下します。 レポート作成の生産性を向上させるために、SQL クエリのコードをレポート定義言語 (RDL) ファイルで手動で編集することにより、レポート項目の更新を回避することができます。

RDL ファイルの修正

  1. Microsoft Dynamics 365 で、[営業] > Reports の順に移動してから、目的のレポートを選択します。 コマンド バーで [編集] をクリックし、[アクション] メニューで [レポートのダウンロード] を選択します。

  2. SQL Server データ ツール を開き、レポート サーバー プロジェクトを作成します。

  3. ソリューション エクスプローラーで [レポート] フォルダーを右クリックし、[追加] を選択して、[既存の項目] をクリックします。 ファイル ダイアログ ボックスで、前述の手順でダウンロードした RDL ファイルを選択します。

  4. RDL ファイルの XML コードを表示するには、ソリューション エクスプローラー ウィンドウで、RDL ファイルを右クリックしてから、[コードの表示] をクリックします。 必要な変更を行い、ファイルを保存します。

レポート デザイナーを使用した要素の追加

  1. 「RDL ファイルの修正」の手順 1. から 3. を実行します。

  2. RDL ファイルを右クリックし、[デザイナの表示] をクリックします。 [デザイン] タブにレポートの要素が表示されます。

  3. [レポート データ] ウィンドウを使用して、データセットを追加し、テーブル フィールドを選択し、クエリを定義して、パラメーターをレポートに追加します。

  4. 変更を保存します。 これにより、これらのレポート要素に必要な XML コードが RDL ファイルに追加されます。

レポートのテスト

RDL ファイルの編集が終了したら、変更を保存し、SQL Server データ ツール のレポートの [プレビュー] タブに戻ってレポートをテストします。 XML スキーマ エラーや SQL エラーは SQL Server データ ツール で報告されます。

レポートを準備できたら、レポートの公開

関連項目

Dynamics 365 によるレポートと分析
レポート用のデータの取得のための SQL およびフィルター ビューの使用
SQL Server Data Tools を使用してレポートを新規作成する

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