Exchange 2010 ハイブリッド展開のサービス構成の確認

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2010 SP1

推定完了時間:10 分

これで、社内組織とクラウドベースの組織の間には、シングル サインオンと Active Directory 同期の両方が構成されました。次に、すべてが正しく動作していることを確認します。

次の手順で、社内組織に新しいテスト ユーザーを作成します。ユーザーがクラウドベースのサービスに自動的に同期される場合は、Active Directory 同期は正しく動作しています。同期の完了後に、ユーザーにライセンスが割り当てられ、ユーザーの社内資格情報を使用してクラウドベースの Outlook Web App にログオンできる場合は、シングル サインオンが正しく動作しています。

重要

ライセンスの割り当てられたユーザに社内メールボックスがない場合は、そのユーザーのメールボックスがクラウドベースの組織に作成されます。そのため、このテストでは、社内組織で作成するユーザーに、社内メールボックスが構成されていないことを確認することが重要となります。

詳細情報:共存について

注意

これは、Microsoft Exchange Server 2010 と Office 365 のハイブリッド展開のチェックリストの一部として読むように作られています。このトピックの情報または手順は、チェックリストの以前のトピックで構成された前提条件に依存する場合があります。チェックリストを表示するには、「チェックリスト - Exchange 2010 と Office 365 のハイブリッド展開」を参照してください。

タスクの実行方法

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。以下のアクセス許可が必要です。

  • 新しい Active Directory ユーザーを作成するには、Account Operators グループ、Domain Admins グループ、または Enterprise Admins グループのメンバーであるか、適切な権限を委任されている必要があります。

  • クラウドベースのサービス管理ポータル内のユーザーにライセンスを割り当てるには、「管理者の役割の割り当て」の「ユーザーとグループの作成、編集、削除、およびユーザー ライセンスの管理」を参照してください。

クラウドベースの組織でメールボックスを作成するには、次を実行します。

  1. 社内組織のサーバー上で [Active Directory ユーザーとコンピューター] を開きます。

  2. 新しい Active Directory ユーザーを作成するコンテナーまたは組織単位 (OU) を開きます。

  3. メニュー バーで [アクション] をクリックし、[新規作成]、[ユーザー] の順にクリックします。

  4. 必要なユーザー情報を入力します。ここでは、このユーザーがテスト メールボックスに関連付けられていることが明確に識別できるようにすることをお勧めします。たとえば、ユーザーの名前を「テスト ユーザー」とします。

  5. [ユーザー ログオン名] フィールドに、ユーザーがユーザー アカウントにログインするときに指定するユーザー名を入力します。この名前と、[ユーザー ログイン名] フィールドの横のドロップダウン ボックスで選択したユーザー プリンシパル名 (UPN) を組み合わせて、ユーザーの Windows Live ID が作成されます。これは通常、ユーザーの電子メール アドレスと一致します。[次へ] をクリックします。

  6. 新しいユーザーのパスワードを入力し、設定する必要のあるオプションがある場合は指定して、[次へ] をクリックします。

  7. [終了] をクリックします。

  8. 新しいユーザーとクラウドベースのサービスを同期させるため、ディレクトリ同期が完了するまで待機します。

    注意

    既定では、ディレクトリ同期は 3 時間ごとに発生します。即時にディレクトリ同期を強制実行するには、Active Directory 同期サーバーで C:\Program Files\Microsoft Online Directory Sync\DirSyncConfigShell.psc1 を開き、コマンド プロンプトに次を入力します。

    Start-OnlineCoexistenceSync

  9. ログオン先:クラウドベースのサービス管理ポータル

  10. ライセンスを新しいユーザーに割り当てます。詳細情報:同期済みユーザーをアクティブ化する

設定が適用されたことを確認する方法

テスト メールボックスが作成され、そのメールボックスにクラウドベースの組織内でアクセスできることを確認するには、次を実行します。

  1. ログオン先:クラウドベースのサービス管理ポータル

  2. ユーザーがサービス ディレクトリに同期されていることを確認します。ユーザーが正しく同期されている場合は、そのユーザーが管理ポータルのユーザー一覧に表示されます。

  3. 次の操作を実行して、ユーザーに関連付けられているライセンスがあることを確認します。

    1. ユーザーの名前をクリックし、ユーザーのプロパティ情報を開きます。

    2. [ライセンス] をクリックし、ユーザーが利用できるライセンスを表示します。ライセンスがユーザーに割り当てられている場合、ライセンスの横のチェック ボックスがオンになります。

  4. 管理ポータルからログアウトし、ブラウザー ウィンドウを閉じます。

  5. ユーザーのメールボックスにログオンできるかを試すために、新しいブラウザー ウィンドウを開き、クラウドベースの組織の Outlook Web App URL (https://www.outlook.com/owa/contoso.com) を表示して、ユーザーの資格情報でログオンします。

問題がある場合は、Office 365 のフォーラムで質問してください。フォーラムにアクセスするには、クラウドベースのサービスへの管理者アクセス権限を付与されたアカウントを使用してサインインする必要があります。次のフォーラムにアクセスしてください。Office 365 フォーラム

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