Exchange 2010 ハイブリッド展開での Outlook Anywhere の構成

 

適用先: Exchange Server 2010 SP1

推定完了時間:5 分

Outlook Anywhere を使用すると、リモート オフィスのユーザーやモバイル ユーザーは、OfficeOutlook 2007 以降のクライアントを、仮想プライベート ネットワーク (VPN) に接続しなくても、Exchange 組織に接続できます。

詳細情報:Outlook Anywhere について

重要

ハイブリッド サーバーに加え、他の社内 Exchange サーバーについても、VPN を使用せずにリモート ユーザーがそれらのサーバーにリモート接続できるようにするには、サーバーを Outlook Anywhere (旧称は RPC over HTTP) 対応として構成する必要があります。詳細情報:Outlook Anywhere を以前のバージョンの Exchange 環境で構成する

注意

これは、Microsoft Exchange Server 2010 と Office 365 のハイブリッド展開のチェックリストの一部として読むように作られています。このトピックの情報または手順は、チェックリストの以前のトピックで構成された前提条件に依存する場合があります。チェックリストを表示するには、「チェックリスト - Exchange 2010 と Office 365 のハイブリッド展開」を参照してください。

タスクの実行方法

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、「クライアント アクセス許可」の「Outlook Anywhere の構成」を参照してください。

ハイブリッド サーバーの Exchange 管理コンソールを使用して、Outlook Anywhere を有効にできます。

  1. 社内組織のコンソール ツリーで、[サーバーの構成] > [クライアント アクセス] にアクセスします。

  2. 操作ウィンドウで、[Outlook Anywhere を有効にする] をクリックします。

  3. Outlook Anywhere の有効化ウィザードで、[外部ホスト名] のボックスに、組織の外部ホスト名または URL を入力します。

    注意

    これは、ユーザーが Outlook Anywhere を使用することによって、Exchange サーバーに接続するために使用する URL です。たとえば、「mail.contoso.com」と入力します。

  4. 利用可能な外部認証方法を選択します。[基本認証] または [NTLM 認証] を選択できます。

  5. SSL アクセラレータを使用していて SSL のオフロードを使用する場合は、[セキュリティで保護されたチャネル (SSL) のオフロードを許可する] チェック ボックスをオンにします。

    重要

    SSL アクセラレータで SSL のオフロードを処理できることがわかっている場合のみ、このオプションを使用してください。SSL のオフロードを処理できる SSL アクセラレータを使用していない場合にこのオプションを選択すると、Outlook Anywhere は正しく機能しなくなります。

  6. [有効] をクリックすると、これらの設定が適用され、Outlook Anywhere が有効になります。

  7. [終了] をクリックし、Outlook Anywhere の有効化ウィザードを閉じます。

設定が適用されたことを確認する方法

ハイブリッド サーバーと他の社内 Exchange サーバーで Outlook Anywhere を有効にした後は、次のいずれかを実行することによって、エンド ツー エンド クライアント Outlook 接続をテストできます。

  • Test-OutlookConnectivity コマンドレットを実行します。このコマンドレットは Outlook Anywhere および TCP/IP の接続をテストします。コマンドレット テストが失敗した場合は、その失敗したステップを出力で確認できます。

  • Exchange リモート接続アナライザー (ExRCA) を使用して Outlook Anywhere 接続テストを実行します。このテストを実行すると、テストが失敗した箇所と問題を修正するのに実行できる手順が記載された、詳細なサマリーが得られます。

いずれのテストも、自動検出サービスからサーバー設定を取得した後、Outlook Anywhere 経由でログオンを試みます。エンド ツー エンドの検証としては、次が挙げられます。

  • 自動検出の接続のテスト

  • DNS の検証

  • 証明書の検証 (証明書の名前が Web サイトと一致するかどうか、証明書の有効期限が切れているかどうか、および信頼済みかどうか)

  • ファイアウォールが正しくセットアップされているかの確認 (ExRCA がファイアウォールの全体のセットアップを確認します。コマンドレットで Windows のファイアウォール構成をテストします)

  • ユーザーのメールボックスへのログオンによるクライアント接続の確認

詳細情報: Outlook Anywhere の接続のテスト

問題がある場合は、Office 365 のフォーラムで質問してください。フォーラムにアクセスするには、クラウドベースのサービスへの管理者アクセス権限を付与されたアカウントを使用してサインインする必要があります。次のフォーラムにアクセスしてください。Office 365 フォーラム

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