Exchange 2010 ハイブリッド展開での IRM の構成
適用先: Exchange Server 2010 SP2
社内 Exchange 組織で Information Rights Management (IRM) を使用し、クラウドベースのユーザーも IRM を使用できるようにするには、クラウドベースの Exchange 組織を構成する必要があります。クラウドベースの組織を構成するには、社内 AD RMS サーバーからクラウドベースの組織に Active Directory Rights Management Services (AD RMS) 構成をコピーして、クラウドで IRM を有効にする必要があります。
詳細情報:Exchange 2007 ハイブリッド展開での IRM について
社内 AD RMS サーバーの構成方法
ハイブリッド展開で IRM を構成するには、Windows PowerShell を使用して社内 AD RMS サーバーにアクセスする必要があります。
詳細情報:「Windows PowerShell 使用による AD RMS の管理 (英語)」
AD RMS から信頼された発行ドメイン (TPD) のデータをエクスポートして、外部クライアント向けに AD RMS サーバーへのアクセスを構成します。
社内組織から TPD データをエクスポートします。詳細情報:「信頼された発行ドメインのエクスポート (英語)」
外部クライアントからの AD RMS サーバーへのアクセスを構成します。詳細情報:「外部クラスター URL の追加 (英語)」
クラウドベースの Exchange 組織で IRM 構成を構成する方法
社内 AD RMS サーバーから TPD データをエクスポートしたら、クラウドベースの Exchange 組織にデータをインポートして、IRM を有効にする必要があります。
クラウドベースの組織で、TPD データをインポートします。
Import-RMSTrustedPublishingDomain -FileData $( [Byte[]] (Get-Content -Encoding Byte -Path "<Path to exported TPD file>" -ReadCount 0))クラウドベースの組織で IRM を有効にします。
Set-IRMConfiguration -InternalLicensingEnabled $True
クラウドベースの Exchange 組織で AD RMS テンプレートを配布する方法
クライドベースの組織に TPD データをインポートした後、クラウドベースの Outlook Web App および Exchange ActiveSync ユーザーと機能 (トランスポート ルール、ジャーナル レポートの復号化、および Outlook 保護ルールなど) が使用する AD RMS テンプレートをクラウドベースの Exchange 組織内に配布します。
クラウドベースの組織で、AD RMS テンプレートの一覧を取得します。
Get-RMSTemplate -Type Allクラウドベースの組織内のユーザーと機能に、AD RMS テンプレートを配布します。
Set-RMSTemplate <template name> -Type Distributed注意
"転送不可" のAD RMS テンプレートは変更できません。
配布する各 AD RMS テンプレートに対して、手順 2 を繰り返します。
設定が適用されたことを確認する方法
IRM を構成して有効にし、クラウドベースの組織に TPD データをインポートすると、Outlook Web App ユーザーは AD RMS テンプレートにアクセスできるはずです。
詳細情報:Outlook Web App の Information Rights Management について
さらに、クラウドベースの組織で Get-RMSTemplate コマンドレットを実行すると、社内組織で利用可能なすべての AD RMS テンプレートが一覧表示されます。
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