ドライバーの検証ツール ログの作成

Windows Server 2012 ハードウェア認定プログラムでは、該当するドライバーの提出の際に、ドライバーの検証ツール ログ (DVL) も含めることを要件としています。DVL には、コード分析と静的ドライバー検証ツールのログ ファイルからの結果の要約が含まれています。DVL には、ソースの情報は含まれていません。 ドライバーの DVL を作成する前に、コード分析ツールと静的ドライバー検証ツールを実行する必要があります。

Hh454828.wedge(ja-jp,VS.85).gifドライバーの検証ツール ログを作成するには

  1. コード分析ツールを実行する前に、Windows Driver Kit (WDK) for Windows 8 を使ってドライバーのビルドとリンクができることを確認します。
  2. ドライバー ソリューションでは、ソリューション構成として Windows 8、ソリューション プラットフォームとして x64 が選択されていることを確認します。
  3. ドライバーのコード分析ツールを実行します。見つかった欠陥に対処し、修正します。「コード分析ツールのログ ファイルの作成」と「ドライバーのコード分析を実行する方法」をご覧ください。コード分析について詳しくは、コード分析による C/C++ コード品質の分析に関するページをご覧ください。
  4. 静的ドライバー検証ツールを実行します。 ログ ファイルの作成方法については、「静的ドライバー検証ツールのログ ファイルの作成」と「ドライバーの不具合を見つけるための静的ドライバー検証ツールの使用」をご覧ください。
  5. ドライバーの検証ツール ログを作成します。[ドライバー] メニューの [Create Driver Verification Log] (ドライバーの検証ツール ログの作成) をクリックします。
  6. コード分析ログと静的ドライバー検証ツール ログの両方のファイルが検出されていることを確認します。 [Create] (作成) をクリックします。

ドライバーの検証ツール ログのファイル名拡張子は、.DVL.XML です。ログはプロジェクト フォルダーに作成されます (たとえば \myDriverProject\myDriverName.DVL.XML)。

  Windows ハードウェア認定キット (HCK) を使ってドライバーをテストする準備ができたら、ドライバーの検証ツール ログをテスト コンピューターの %systemdrive%\DVL ディレクトリにコピーする必要があります。 新しいドライバーの検証ツール ログをコピーする前に、テスト コンピューターのこのディレクトリの内容を必ず削除してください。

 

解説

コード分析ツール、静的ドライバー検証ツール、ドライバーの検証ツール ログに関する最新情報については、WDK リリース ノートをご覧ください。 リリース ノートは、Windows Driver Kit (WDK) のダウンロード ページで入手できます。

重要   DVL ファイルでタイムアウト、領域不足などの失敗した結果があっても、認定用に提出できます。これにより、HCK の Static Tools (静的ツール) テストに不合格になることはありません。HCK 2.0 では、Static Tools (静的ツール) テストに必要なのは、コード分析と SDV が実行されたことを示す DVL ファイルだけです。必ずしもすべてのルールに合格する必要はありません。

 

ドライバーの検証ツール ログは、Visual Studio のコマンド プロンプト ウィンドウから作成することもできます。以下のいずれかのバッチ ファイルを実行して、環境を設定します。

"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 11.0\VC\vcvarsall.bat" x64

- または -

"C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 11.0\VC\vcvarsall.bat" x64

ドライバーの検証ツール ログを作成します。

msbuild.exe <vcxprojectfile> /target:dvl /p:Configuration="Win8 Release" /P:Platform=x64

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