チュートリアル: LightSwitch での OData サービスの公開と使用

LightSwitch アプリケーションは、OData プロトコルをサポートするアプリケーションによって利用可能な Open Data (OData) サービスとしてデータを公開できます。 このチュートリアルでは、ある LightSwitch アプリケーションからデータを公開し、別の LightSwitch アプリケーションでそのデータを利用する方法を示します。

ホスト アプリケーションの作成

まず、OData フィードを公開するホスト アプリケーションを作成します。

ホスト アプリケーション プロジェクトを作成するには

  1. メニュー バーで [ファイル][新しいプロジェクト] を順にクリックします。

  2. [インストールされたテンプレート] の一覧で [Visual Basic] または [Visual C#] ノードを展開し、[LightSwitch アプリケーション (Visual Basic)] または [LightSwitch アプリケーション (Visual C#)] を選択します。

  3. [名前] フィールドに「Contact Host」と入力し、[OK] をクリックします。

  4. ソリューション エクスプローラーで、[プロパティ] のショートカット メニューを開き、[開く] を選択します。

  5. [アプリケーションの種類] タブをクリックし、[クライアント] で、[Web] を選択します。

    Web アプリケーションのみがサービスとしてデータを公開できます。

データ ソースを追加するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、[データ ソース] を選択します。

  2. [プロジェクト] メニューの [テーブルの追加] を選択します。

  3. [プロパティ] ウィンドウで、[Name] プロパティを選択し、「Contact」と入力します。

  4. データ デザイナーで、次のフィールドを追加します。

    名前

    種類

    必須

    名前

    String

    True

    電話番号

    電話番号

    False

    電子メール

    電子メール アドレス

    False

サービスを公開するには

  1. メニュー バーで、[デバッグ][デバッグ開始] の順に選択します。

    ブラウザー ウィンドウで Contact Host アプリケーションが開きます。

  2. URL (https://localhost:#####/) の最初の部分をコピーします。

    アプリケーションが実行されている状態のままにします。 サービスを公開するには、アプリケーションが実行されている必要があります。

クライアント アプリケーションの作成

次の手順では、OData サービスを利用するアプリケーションを作成します。

クライアント プロジェクトを作成するには

  1. Visual Studio の新しいインスタンスを開きます。

  2. メニュー バーで [ファイル][新しいプロジェクト] を順にクリックします。

  3. [インストールされたテンプレート] ボックスの一覧で、[LightSwitch アプリケーション (Visual Basic)] または [LightSwitch アプリケーション (Visual C#)] を選択します。

  4. [名前] フィールドに「Contact Client」と入力し、[OK] をクリックします。

データ ソースを追加するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、[データ ソース] を選択します。

  2. メニュー バーで、[プロジェクト][データ ソースの追加] の順に選択します。

  3. データ ソースの添付ウィザードで、[OData サービス][次へ] の順に選択します。

  4. [OData ソースのアドレス] フィールドに、Contact Host アプリケーションからコピーした URL (https://localhost:#####/) を貼り付け、最後のバックスラッシュの後に「ContactData.svc」と入力します (https://localhost:#####/ApplicationData.svc)。

  5. [テスト接続] をクリックします。

  6. [テスト接続] ダイアログ ボックスで、一覧から [連絡先] を選択し、[テスト] をクリックします。

    少しの時間が経過すると、"テスト接続に成功しました" というダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [OK] ボタンをクリックし、[閉じる] ボタンを選択してダイアログ ボックスを閉じ、[次へ] をクリックします。

  8. [エンティティ] ノードを展開し、[連絡先][完了] の順に選択します。

    データ デザイナーが開き、Contact Host プロジェクトで作成されたテーブルのスキーマが表示されます。

画面を追加するには

  1. ソリューション エクスプローラー[画面] を選択します。

  2. メニュー バーで [プロジェクト][画面の追加] の順に選択します。

  3. [新しい画面の追加] ダイアログ ボックスで、[編集可能なグリッド画面] を選択します。

  4. [画面データ] ボックスの一覧で、[ApplicationDataData.Contacts] を選択し、[OK] をクリックします。

この時点で、アプリケーションを再度実行してデータを入力できます。 入力したすべてのデータが Contact Host プロジェクトの組み込みデータベースに格納されます。

次の手順

このチュートリアルでは、デザイン時環境における OData の利用について説明します。 インターネット インフォメーション サービス (IIS) を実行しているサーバーまたは Microsoft Azure に Contact Host アプリケーションを発行したら、発行したアプリケーションの URL と一致するように、クライアント アプリケーションの OData ソースのアドレスを更新する必要があります。

注意

デザイン時環境で Contact Host アプリケーションを終了してから、再起動すると、Localhost の URL が変更されるため、クライアント プロジェクトで OData ソースのアドレスを更新する必要があります。

データ ソースを更新するには

  1. Contact Client プロジェクトを開きます。

  2. ソリューション エクスプローラーで、[ApplicationDataData] を選択します。

  3. メニュー バーで、[プロジェクト][データ ソースの更新] の順に選択します。

  4. データ ソースの添付ウィザードで、[戻る] を選択します。

  5. [OData ソースのアドレス] ボックスに、発行された Contact Host アプリケーションの新しい URL を入力します (たとえば、https://www.contoso.com/ApplicationData.svc)。

  6. [次へ][完了] の順にクリックし、データ ソースを更新します。

参照

概念

LightSwitch アプリケーション データの公開