チュートリアル: コマンド ライン テスト ユーティリティの使用
このチュートリアルでは、コマンド ライン プロンプトから単体テストを実行し、結果を表示する方法について説明します。
必須コンポーネント
「チュートリアル: マネージ コードに対する単体テストの作成と実行」というチュートリアルの「チュートリアルを準備する」、「単体テストを作成する」、および「単体テストを実行してコードを修正する」を実行します。
Woodgrove Bank プロジェクト 「単体テストを作成するサンプル プロジェクト」を参照してください。
コマンド ライン テスト ユーティリティを使用する
コマンド ライン テスト ユーティリティを使用するには
Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。
これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft Visual Studio 2012]、[Visual Studio Tools] の順にポイントして、[開発者コマンド プロンプト] を選択します。
コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 11.0\VC フォルダーが開きます。
テスト プロジェクトからビルドされたアセンブリが含まれているフォルダーにディレクトリを変更します。
これを行うには、まず、ディレクトリをソリューション フォルダーに変更します。 必要条件のチュートリアルで作成した Bank ソリューションでは、このフォルダーは <ドライブ>:\Documents and Settings\<ユーザー名>\My Documents\Visual Studio\Projects\Bank になります。 次に、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力して、ディレクトリをテスト プロジェクトのフォルダーに変更します。
cd TestProject1\bin\Debug
このフォルダーには、単体テストの作成と実行の手順で作成したテスト プロジェクトが含まれています。 テスト プロジェクトのアセンブリである TestProject1.dll には、いくつかの単体テストが含まれています。
注意
実行コード プロジェクトとテスト プロジェクトでは、別々のアセンブリが作成されます。必ず、実行コード プロジェクトではなくテスト プロジェクトのアセンブリに対して、コマンド ライン ユーティリティを実行してください。
MSTest.exe は、テストの実行を開始および制御するためのコマンド ライン ユーティリティです。 コマンド プロンプトで次のコマンドを入力すると、MSTest.exe のオプションで使用できる選択肢を表示できます。
MSTest /?
コマンド ライン ユーティリティを使用してアプリケーションをテストできます。
コマンド プロンプトで次のように入力します。
MSTest /testcontainer:TestProject1.dll
このコマンドによって 3 つのテストがすべて実行され、次のような結果が返されます。
Loading TestProject1.dll...
Starting Execution...
Results Top Level Tests
-------- ------------------
Inconclusive TestProject1.BankAccountTest.CreditTest
Passed TestProject1.BankAccountTest.DebitTest
Passed TestProject1.BankAccountTest.FreezeAccountTest
2/3 test(s) Passed, 1 Inconclusive
Summary
----------
Test Run Inconclusive.
Inconclusive 1
Passed 2
-----------------
Total 3
Results file: <path>\<test run name>.trx
Test Settings: Default Test Settings
注意
「チュートリアル: マネージ コードに対する単体テストの作成と実行」の「プライベート メソッドに対する単体テストを作成して実行する」の手順を完了している場合は、このコマンドによって GetAccountTestType 単体テストの結果も表示されます。
テストを再実行して、テスト結果を指定のファイルに保存します。
コマンド プロンプトで次のように入力します。
MSTest /testcontainer:TestProject1.dll /resultsfile:testResults1.trx
このコマンドによって 3 つのテストがすべて実行され、前の手順と同じ結果が返されます。 また、testResults1.trx というファイルが作成され、Microsoft Internet Explorer や Microsoft Visual Studio などの XML ビューアーで表示するように書式設定されたこのファイルに、テスト結果が書き込まれます。 testResults1.trx が既に存在する場合、MSTest.exe は実行されず、その名前のファイルが既に存在することを示すエラー メッセージが表示されます。
注意
MSTest コマンドで使用できるすべてのオプションの詳細については、「MSTest.exe のコマンド ライン オプション」を参照してください。
(省略可能) テスト結果ファイルを表示します。 コマンド プロンプトで次のように入力します。
testResults1.trx
Internet Explorer が開き、テスト結果が表示されます。 または、次のように Visual Studio 統合開発環境 (IDE) でこのファイルを開くことができます。
[ファイル] をクリックし、[開く] をポイントして、[ファイル] をクリックします。
[ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、.xml ファイルを含むフォルダーを開きます。
testResults1.xml をダブルクリックします。
コマンド ライン ユーティリティ MSTest.exe は、テストの実行をバッチ ファイルまたはその他のユーティリティで開始して自動化する場合に特に役立ちます。
参照
処理手順
MSTest を使用したコマンド ラインからの自動テストの実行
チュートリアル: マネージ コードに対する単体テストの作成と実行