UE-V 2.1 SP1 の新機能
User Experience Virtualization 2.1 SP1 には UE-V 2.1 と比較して以下のような新機能があります。UE-V 2.1 SP1 リリースの詳細については、「Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) 2.1 SP1 Release Notes」をご覧ください。
Windows 10 のサポート
以前のバージョンの UE-V でサポートされていたソフトウェアに加え、UE-V 2.1 SP1 では新たに Windows 10 がサポートされます。
Microsoft Azure との互換性
Windows 10 では、エンタープライズ ユーザーは、OneDrive ではなく Azure に対して、Windows アプリの設定および Windows オペレーティング システムの設定を同期できます。Windows 10 エンタープライズ同期機能と共に UE-V を使用できるのは、オンプレミスのドメインに参加しているコンピューターだけです。Windows 10 と UE-V の共存を有効にするには、各クライアントで PowerShell を使用するか、またはグループ ポリシーを使用して、次の UE-V テンプレートを無効にする必要があります。
グループ ポリシーの [Microsoft ユーザー エクスペリエンス仮想化] ノードで、以下のポリシー設定を構成します。
[Windows アプリを同期しない] を有効にします
[Windows の設定を同期する] を無効にします
Windows 10 のサポートで変更された設定同期動作
UE-V 2.1 SP1 は、Windows 10 デバイス間でタスク バーの設定をローミングします。ただし、UE-V は Windows 10 デバイスと以前のオペレーティング システムのデバイスの間では、タスク バーの設定を同期しません。
さらに、UE-V 2.1 SP1 は、Windows 10 の Microsoft 電卓と以前のオペレーティング システムの Microsoft 電卓の間で設定を同期しません。
ネットワーク プリンターのローミングに追加されたサポート
UE-V 2.1 SP1 ではネットワーク プリンターがデバイス間をローミングするので、ユーザーはネットワーク上の任意のデバイスにログオンしてネットワーク プリンターにアクセスできます。これには、既定値として設定されているプリンターのローミングが含まれます。
UE-V でのプリンターのローミングには次のいずれかのシナリオが必要です。
新しいデバイスにローミングするときに、プリント サーバーが必要なドライバーをダウンロードできます。
ローミング ネットワーク プリンターのドライバーが、そのネットワーク プリンターにアクセスする必要があるすべてのデバイスに事前にインストールされています。
プリンター ドライバーを Windows Update から取得できます。
注意
UE-V のプリンター ローミング機能では、両面印刷などのプリンター設定または優先設定はローミングされません。
Office 2013 設定場所テンプレート
UE-V 2.1 および 2.1 SP1 には、Outlook 署名サポートが強化された Microsoft Office 2013 設定場所テンプレートが含まれます。新規、返信、転送の電子メールについて既定の署名設定を同期する機能が追加されました。ユーザーは既定の署名設定を選択する必要がなくなりました。
注意
ユーザーは、Outlook の署名を同期する必要があるデバイスに対して、Outlook プロファイルを作成する必要があります。プロファイルがまだ作成されていない場合、ユーザーはプロファイルを作成してから、そのデバイスで Outlook を再起動して署名の同期を有効にできます。
これまでの UE-V には、UE-V エージェントに自動的に配布されて登録される Microsoft Office 2010 の設定場所テンプレートが含まれました。UE-V 2.1 は Office 365 を使用し、Office 2013 の設定が Office 365 によってローミングされるかどうかを判別します。設定が Office 365 によってローミングされる場合は、UE-V ではローミングされません。詳細については、「Office 2013 のユーザー設定とローミング設定の概要」を参照してください。
UE-V 2.1 を使用した設定の同期を有効にするには、次のいずれかを実行します。
グループ ポリシーを使用して Office 365 の同期を無効にします
Office 2013 のインストール時に、Office 365 同期エクスペリエンスを有効にしません
UE-V 2.1 には Office 2013 と Office 2010 のテンプレートが付属しています。このリリースでは、Office 2007 のテンプレートは削除されています。それでも、ユーザーは UE-V 2.0 以前の Office 2007 テンプレートを使用したり、UE-V テンプレート ギャラリーからテンプレートを入手したりできます。
UE-V への提案はございますか。
こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。UE-V の問題については、「UE-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。
関連項目
概念
UE-V 2.x の概要
UE-V 2.x の展開の準備
Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) 2.1 SP1 Release Notes