管理コンソール
トピックの最終更新日: 2009-05-18
Office Communications Server 2007 R2 を管理するには、次のいずれかの手順を使用できます。
- Office Communications Server 2007 R2 とそのコンポーネントがインストールされている任意のサーバーに管理ツールをインストールします。
- Office Communications Server 2007 R2 がインストールされていない別のコンピュータ (集中管理コンソールなど) に管理ツールをインストールします。
注: |
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Office Communications Server 管理ツールは、Office Communications Server を実行しているサーバーに自動的にインストールされなくなりましたが、Office Communications Server 2007 R2 のインストールに使用するものと同じ展開ウィザードを使用してインストールできます。例外はグループ チャット サーバー構成ツールです。このツールは、グループ チャット サーバーまたはグループ チャット コンプライアンス サービスが実行されている各コンピュータに既定でインストールされます。 |
ここでは、Office Communications Server 2007 R2 の管理に使用できるツールについて説明します。これらのツールの展開に関する情報も提供します。
管理ツール
Office Communications Server 2007 R2 では、Office Communications Server、応答グループ サービス、Communicator Web Access、およびグループ チャットを管理するための専用管理ツールが提供されます。次の表に、提供される管理ツールと使用方法を示します。
表 1. 管理ツール
ツール | 説明 | 提供状況および使用方法 |
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Office Communications Server 2007 R2 スナップイン |
Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップイン。Active Directory ドメインにある Office Communications Server 2007 R2 サーバーのための主要な管理ツールです。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているドメインの任意のコンピュータにあります。エッジ サーバー、プロキシ サーバー、またはドメインにない他のコンピュータの管理に使用することはできません。このツールを使用して、Office Communications Server 2007 R2 のプール、サーバー、およびユーザーの表示や設定を行います。これには、Standard Edition サーバー上または Active Directory フォレスト内のエンタープライズ プールでのサーバーとユーザーの設定も含まれます。 |
Active Directory ユーザーとコンピュータのための Office Communications Server 2007 R2 管理コンポーネント |
Active Directory ドメイン サービス (AD DS) にある Office Communications Server 2007 R2 サーバーの管理のための追加機能です。このツールは、Office Communications Server に対して各ユーザーを最初に有効にするときに必要です。Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインを使用し、ユーザーが含まれる組織単位 (OU) またはフォルダに基づいて、ドメイン内の Office Communications Server 2007 R2 ユーザーのユーザー設定を管理する場合にも使用できます。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているコンピュータの [Active Directory ユーザーとコンピュータ] にありますが、サーバーがドメインにある場合のみ使用できます。 |
コンピュータの管理コンソールの Office Communications Server 2007 R2 スナップイン拡張機能 |
MMC スナップイン。Active Directory ドメイン (境界ネットワーク内のエッジ サーバーなど) やプロキシ サーバーに含まれない Office Communications Server 2007 R2 サーバーを管理するための主要ツールです。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているコンピュータにあります。ローカル コンピュータでは、このスナップイン拡張機能を使用して、サーバーのレベルの設定のみを管理できます。ローカル コンピュータが Office Communications Server 2007 R2 を実行していない場合は、[コンピュータの管理] を使用すると、Office Communications Server 2007 R2 サーバーに接続できます。Office Communications Server 2007 R2 スナップイン拡張機能を使用して、そのコンピュータのサーバーのレベルの設定を管理します。 |
Communicator Web Access 2007 R2 スナップイン |
MMC スナップイン。Communicator Web Access のための主要な管理ツールです。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているドメインのサーバーにあります。 |
応答グループ サービス スナップイン |
MMC スナップイン。Office Communications Server 2007 R2 サーバーのための主要な管理ツールです。 |
Office Communications Server 2007 R2 スナップインにあります。 |
応答グループ構成ツール |
応答グループを作成および管理するための Web ベースのツール。 |
Web コンポーネント サーバーまたは Standard Edition サーバーと一緒にインストールされます。応答グループ サービスを実行するサーバーと同じフォレストにあるコンピュータでは、Internet Explorer インターネット ブラウザを使用して応答グループ構成ツールにアクセスできます。 |
Office Communications Server 2007 R2 のグループ チャット管理ツール |
グループ チャット ツール。カテゴリとチャット ルームの作成、スコープとメンバシップの定義、フェデレーション ユーザーとグループの作成、ユーザーがチャット ルームを使用する方法の管理、管理者およびマネージャとなるユーザーの指定が可能です。 |
グループ チャット管理ツールのインストールに使用できるドメインの任意のコンピュータにインストールできます。 |
グループ チャット サーバー構成ツール |
グループ チャット ツール。グループ チャット サーバーの開始、停止、構成、グループ チャット データベースの構成、コンプライアンスの管理、およびログ レベルの設定が可能です。 |
グループ チャット サーバーまたはコンプライアンス サービスを実行している任意のサーバーで使用できます。 |
LCSCmd.exe |
コマンド ライン ツール。Active Directory ドメイン サービスの準備、エンタープライズ プールの作成、XML ベースのログの実行、アクセス許可の管理、サーバーのインストール、アクティブ化、状態確認または非アクティブ化、Office Communications Server 2007 R2 サーバーとエンタープライズ プールのバックアップおよび復元操作を行うために使用します。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているドメインの任意のコンピュータにあります。 このツールは最初に Active Directory の準備のために使用され、次に進行中のバックアップと復元操作で使用されます。このため、このドキュメントでは説明しません。Active Directory の準備またはその他のコマンド ライン管理タスクでこのツールを使用する方法の詳細については、『Office Communications Server 2007 R2 Command-Line Reference (Office Communications Server 2007 R2 コマンド ライン リファレンス)』および「Office Communications Server 2007 R2 用の Active Directory ドメイン サービスの準備」を参照してください。 |
RGSCOT.exe |
コマンド ライン ツール。応答グループ サービス連絡先オブジェクトを作成および管理するために使用します。 |
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているドメインのサーバーにあります。 |
この表に示す管理ツール以外に、Windows Server 2008 および Windows Server 2003 オペレーティング システムに付属の Windows Management Instrumentation テスト (WBEMTest) を使用して、WMI 設定を変更できます。Office Communications Server 2007 R2 がインストールされている任意のコンピュータで WBEMTest ツールを実行します。このマニュアルでは、WBEMTest を使用して WMI 設定を変更する特定の手順について説明します。WBEMTest の詳細については、「WBEMTest のユーザー インターフェイスを使用する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139797) を参照してください。
アクセス許可
Office Communications Server 2007 R2 を実行していないコンピュータに Office Communications Server 2007 R2 管理ツールをインストールするには、Administrators グループのメンバであるアカウント (または同等の特権を持つアカウント) を使用する必要があります。
管理ツールを使用するには、以下のアクセス許可が必要です。
- ユーザー アカウントの設定を管理するには、RTCUniversalUserAdmins グループのメンバであるアカウントまたは同等の特権を持つアカウント。
- 他のすべての Office Communications Server 2007 R2 管理タスクについては、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバであるアカウントまたは同等の特権を持つアカウント。
前提条件
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールをインストールするには、インストール先のコンピュータが該当する要件を満たしている必要があります。これらのインストール要件の詳細については、「Office Communications Server の内部コンポーネントの要件」を参照してください。
展開プロセス
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールをインストールするには、展開ウィザードを使用して次のコンポーネントと管理ツールをインストールします。
- Office Communications Server 2007 R2 のコア コンポーネント。これには、Lcscmd.exe ツールと Office Communications Server WMI プロバイダが含まれます。コア コンポーネントは、コンピュータにすべての Office Communications Server 2007 R2 管理ツール スナップインをインストールして実行するために必要ですが、Office Communications Server 2007 R2 管理ツールのインストールを開始すると自動的にインストールされます。
- Office Communications Server 2007 R2 管理ツール。これには、このセクションの表 1 に示したすべての管理コンソール (グループ チャット ツールは除く) が含まれます。
次の表に、Office Communications Server 2007 R2 管理ツールとグループ チャット ツールの展開プロセスを示します。これらのツールは個別にインストールします。
表 2. 管理コンソールの展開プロセス
フェーズ | ステップ | アクセス許可 | ドキュメント |
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前提条件が満たされていることを確認する。 |
次の操作を行ってください。
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該当なし |
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Office Communications Server 2007 R2 管理ツールをインストールする。 |
次の操作を行ってください。
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Administrators グループ |
Office Communications Server 2007 R2 の操作のトピック |
グループ チャット管理ツールをインストールする。 |
次の操作を行ってください。
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ローカル管理者 |