デバイス更新サービスのソリューション コンポーネント
トピックの最終更新日: 2009-01-21
ここでは、デバイス更新サービスの内部コンポーネント、デバイス更新サービスの管理コンソール、および更新されたイメージ ファイルとログ ファイルが格納されるデバイス更新フォルダについて説明します。
内部コンポーネント
次の図は、デバイス更新サービスの内部コンポーネントを示しています。デバイス更新サービス内部のすべての要求は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) アプリケーション プール ID で実行されます。これは、Web コンポーネント サーバーを実行するサービス アカウントです。既定では、このアカウントは RTCComponentService です。
図 1. デバイス更新サービスの内部コンポーネント
デバイス要求ハンドラ
デバイス要求ハンドラは、次のタスクを実行します。
- Communicator Phone Edition および RoundTable デバイスからソフトウェア更新プログラムの要求を受信します。
- デバイス ログを受信し、サーバーにそれらのログを格納します。
- デバイス更新アクティビティの監査ログを生成します。
デバイス更新サービスの管理コンソール
デバイス更新サービスの管理コンソールは、コンピュータの管理コンソールの Office Communications Server 2007 R2 スナップイン拡張機能から使用できます。デバイス更新サービスの管理コンソールでは、次の機能を実行します。
- **構成の管理。**ログ ファイルの管理と削除、および更新ファイルの削除の構成設定を提供します。
- **更新プログラムのアップロードの管理。**アップロードした更新プログラム .cab ファイルのデータを WMI データ ストアに書き込み、イメージ ファイルをデバイス更新のファイル ストアに書き込みます。
- **承認の管理。**展開に対するデバイス更新を承認または拒否したり、更新プログラムを前のバージョンにロールバックする機能を提供します。
- **テスト デバイスの管理。**テスト目的で保留中の更新プログラムを受信するデバイスを指定する機能を提供します。
Device Updates フォルダ
Device Updates フォルダは、更新情報、ログ、および監査情報の中央リポジトリとして機能します。このフォルダは、更新プログラムが必要なデバイスのインストール ポイントを提供します。
Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition の場合は、このフォルダはインストーラによって自動的に作成され、インストール フォルダにある Web Components フォルダに格納されます。既定のパスは次のとおりです。
%ProgramFiles%\Office Communications Server 2007 R2\Web Components\DeviceUpdateFiles
Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition では、管理者はインストールの前に、クライアント更新ファイルとデバイス更新ファイルの両方を格納するための共有フォルダを作成する必要があります。その後、管理者は展開時にエンタープライズ プール作成ウィザードを実行するときに、このフォルダの場所を指定します。
警告: |
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Device Updates フォルダまたはそれに含まれるフォルダやファイルは変更しないでください。これらのフォルダやファイルを変更すると、デバイス更新サービスでファイルを正しく管理できず、エラーが発生する可能性があります。 |
デバイス更新キャビネット ファイル
マイクロソフトでは、更新プログラムをキャビネット (.cab ファイル) として提供しています。これらのファイルは、Microsoft ヘルプとサポート Web サイトからダウンロードできます。更新プログラムの .cab ファイルには、1 つ以上の統合コミュニケーション (UC) デバイス用の更新プログラムが格納されています。.cab ファイルを取得した後に、このファイルをデバイス更新サービスの管理コンソールを使用してデバイス更新サービスにアップロードします。これを実行すると、管理コンソールで Device Updates フォルダ内にフォルダ構造が作成され、その構造に更新イメージが格納されます。
Communicator Phone Edition の更新プログラムには、次の種類のファイルが含まれています。
- .cat: セキュリティ カタログ
- .nbt: ファームウェア イメージ
- .xml: 記述ファイル
RoundTable の更新プログラムには、次の種類のファイルが含まれています。
- .cat: セキュリティ カタログ
- .bin: ファームウェア イメージ
- RTConfig.xml: 既定の構成ファイル