音声

トピックの最終更新日: 2008-12-15

ボイス オーバー IP (VoIP) を使用して組織の電話サービスを提供する場合は、マイクロソフトのソフトウェア技術が投入された VoIP ソリューションであるエンタープライズ VoIP を使用すると、既存の電話システムを大幅に変更することなく、目的の電話サービスを提供できます。インスタント メッセージング (IM)、会議、音声ビデオ (A/V) 機能、および Outlook や Microsoft Exchange ユニファイド メッセージングとの完全な統合と共にエンタープライズ VoIP を使用すると、Office Communications Server ユーザーは、エンタープライズ全体の同僚とさまざまな手段で通信できます。また、Office Communications Server との互換性がある既存のルーター、ゲートウェイ、PBX、および電話を使用できるため、簡単に費用効率よく VoIP に移行できます。

エンタープライズ VoIP を使用すると、ユーザーは以下の操作を実行できます。

  • Outlook または Office Communicator の連絡先をクリックして、自分のコンピュータから通話を発信できます。
  • IP ネットワークを介して、コンピュータからコンピュータへ、コンピュータから電話へ、または電話からコンピュータへ通話を発信できます。ユーザーは、各自のコンピュータに統合されたすべての通信オプション (音声、電子メール、IM、および会議) を便利に使用できます。
  • 着信通話をすべての通信デバイス (デスクトップ コンピュータ、ラップトップ コンピュータ、固定電話、および携帯電話) で同時に受信できます。これにより、ユーザーは、インターネットに接続されていれば、どこにいても最も便利なデバイスを使用して応答できます。
  • ネットワーク アドレス変換 (NAT) とファイアウォールを通過する通話を発信および受信できます。ユーザーは、インターネット接続が可能な場所であれば、自宅や外出先から会社に電話をかけられます。この通話では、長距離通話料金は発生せず、仮想プライベート ネットワーク (VPN) も必要ありません。また、社内のユーザーは、ファイアウォールの外側へ通話を発信できます。
  • 訓練を受けたり、操作方法を変更したりせずに、発信、応答、着信の転送を行い、使い慣れた通話管理機能を使用できます。
  • 既存の電話番号を保持できます。

ユーザーの生産性を高めるだけでなく、エンタープライズ VoIP は、企業に次の利点を提供します。

  • エンタープライズ VoIP は、既存の Communications Server 2007 インフラストラクチャおよびテレフォニー インフラストラクチャにわずかな変更を加えるだけで展開できます。
  • Communications Server 2007 R2 は、公衆交換電話網 (PSTN) への通話のコストが最も低くなるスマート ルーティング アルゴリズムを使用します。
  • エンタープライズ VoIP の各機能は、使い慣れたソフトウェア ツールを使用して集中管理できます。
  • エンタープライズ VoIP は、既存の PBX ソリューションおよびリモート通話コントロール (RCC) ソリューションとの統合をサポートします。
  • エンタープライズ VoIP の分散アーキテクチャにより、ボトルネックの発生および単一障害点による全体停止の可能性が低減されます。
  • エンタープライズ VoIP と Exchange ユニファイド メッセージングを統合して、ボイス メール、ボイス メッセージング、電子メール メッセージング、通話応答、サブスクライバ アクセス、着信通知、および自動応答の各サービスを提供できます (これらのサービスを実装するには、Exchange ユニファイド メッセージングと Office Communications Server を共有 Active Directory トポロジで統合する必要があります)。
  • SIP トランキングは、SIP プロトコルの活用により、PSTN の発信、着信、および緊急サービスを提供するサービス プロバイダに社内の音声ネットワークを接続することを可能にします。これにより、ISDN や T1 などの従来の PSTN プロトコルの終点となる IP-PSTN ゲートウェイをエンタープライズ ネットワークの中に展開するのではなく、PSTN アクセス用の業界標準音声プロトコル (SIP) を使用することで、音声を展開するためのコストが削減されます。
  • Office Communications Server 2007 R2 Attendant では、電話や IM による取次転送、メモ付きの転送、プレゼンス状態の確認などの高度な機能を使用して、受付担当者のコンピュータから大量の通話を処理できます。このアプリケーションは、受付担当者や管理スタッフなど、一度に複数の通話に対応する必要があるユーザーを主な対象としています。