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応答グループ タブの構成

トピックの最終更新日: 2009-04-28

応答グループ タブは、公式エージェントがグループにサインインまたはサインアウトするために使用する、Office Communicator 2007 R2 クライアントのカスタム タブです。カスタム タブを使用すると、クライアントの Office Communicator ウィンドウに表示される Web ベースのコンテンツ ページを追加して、Office Communicator のユーザー インターフェイスを拡張できます。これらのページは [連絡先リスト] の直下のペインに表示され、ユーザーは、ペイン下部のタブをクリックしてページを切り替えることができます。

応答グループ タブをセットアップするには、次のものが必要です。

  • 応答グループ タブを定義する、カスタム タブ定義ファイル内のエントリ。

  • タブのポータブル ネットワーク グラフィックス (PNG) 形式のグラフィック。次のいずれかの要件を満たす必要があります。

    • 16 ピクセル (高さ) x 16 ピクセル (幅) までのグラフィックス、または
    • 32 ピクセル (高さ) x 32 (幅) ピクセルのグラフィックス
    Dd425284.note(ja-jp,office.13).gif注:
    Office Communications Server 2007 R2 には、応答グループ タブのアイコンとして使用できるグラフィック (%ProgramFiles%\Microsoft Office Communications Server 2007 R2\Web Components\Acd Files\Clients\RgsOcTab.png) が用意されています。

  • タブ定義ファイルの場所を示す HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Communicator レジストリ ハイブのレジストリ エントリ。このレジストリ エントリの内容は次のとおりです。

    • Name は TabUrl。
    • Type は REG_SZ。
    • Data はタブ定義ファイルの場所。

カスタム タブの詳細については、「Communicator 2007 R2 でのカスタム タブの構成」を参照してください。

カスタム タブ定義ファイル

カスタム タブ定義ファイルは、各タブのメイン ページの場所を指定する XML 形式のファイルです。Communicator からページに渡される情報も、これで制御されます。新規のタブ定義ファイルを作成するか、既存のタブ定義ファイルを変更して応答グループ タブ情報を追加する必要があります。

カスタム タブ定義ファイルを作成するには

  1. メモ帳などのテキスト エディタを開きます。

  2. タブ定義ファイルが既にある場合は、そのファイルを開きます。

  3. ファイルに応答グループ タブ情報を追加します。

    以下に、応答グループ タブを定義するタブ定義ファイルの例を示します。

    <?xml version="1.0"?>
<tabdata>
  <tab>
    <image>http://contoso/myservice/RgsOcTab.png</image>
    <userid>true</userid>
    <name>Response Group Tab</name>
    <tooltip>Response Group Tab</tooltip>
    <contenturl>https://server-FQDN/rgs/clients/Tab.aspx</contenturl>
    <contactid>false</contactid>
    <siteid>1</siteid>
  </tab>
</tabdata>

    各要素の説明は、次のとおりです。

    • <image> は、応答グループ タブで使用するイメージ ファイルのパスです。
    • <contenturl> は、応答グループ タブの情報が置かれるサイトです。
    • <siteid> は、タブの一意のサイト ID です。複数のカスタム タブを設ける場合は、各タブに異なるサイト ID を与える必要があります。

  4. タブ定義ファイルは、だれでもアクセスできるネットワーク上の場所に保存してください。

グループ ポリシーによるレジストリ設定の定義

各ユーザーに適切なレジストリ設定を提供する方法の 1 つは、管理用テンプレート (.adm) ファイルを使用してグループ ポリシーの設定を定義することです。管理用テンプレート ファイルには、アプリケーションによって実装されるグループ ポリシー設定、ポリシーの保存場所、およびポリシーの構成方法に関するアプリケーション固有の情報が含まれています。Communicator には、そのアプリケーションに固有のポリシーを含む管理用テンプレート ファイルがあります。

Communicator の管理用テンプレート ファイルによるグループ ポリシー設定の定義は、次のようにして実行されます。

  • Communicator の管理用テンプレート ファイル Communicator.adm には、Communicator で使用されるすべてのグループ ポリシー設定が含まれています。タブ定義ファイルの場所は、TabUrl ポリシー設定に保持されます。
  • グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して Communicator の管理用テンプレート ファイルを読み込み、TabURL ポリシー設定を変更します。これはドメイン レベルで実行されます。
  • ポリシーがユーザーに強制されます。ドメインにユーザーがログオンすると、そのクライアント レジストリが更新されます。Communicator は、開始時にレジストリを読み取り、カスタム タブをロードします。

レジストリ設定を定義するには

  1. 応答グループ サービスをインストールしたサーバーと同じ Active Directory フォレストにあるコンピュータで、DomainAdmins グループのメンバとしてログオンします。

  2. communicator.adm ファイルを配布ディスクから %windir%/inf フォルダにコピーします。

  3. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  4. 「dsa.msc」と入力し、[OK] をクリックして [Active Directory ユーザーとコンピュータ] を開きます。

  5. コンソール ツリーで、グループ ポリシーを設定するドメインを右クリックします。

  6. [プロパティ] ページで [グループ ポリシー] タブをクリックします。

  7. 変更するグループ ポリシー オブジェクトをリストから選択するか、[新規] をクリックして新しいグループ ポリシー オブジェクトを作成し、[編集] をクリックします。

  8. グループ ポリシー オブジェクト エディタで、[コンピュータの構成] ノードの [管理用テンプレート] を右クリックし、[テンプレートの追加と削除] をクリックします。

  9. [テンプレートの追加と削除] ウィンドウで、[追加] をクリックします。

  10. [ポリシー テンプレート] ウィンドウで、[Communicator.adm] をクリックし、[開く] をクリックします。

  11. [管理用テンプレート] ウィンドウで、[Microsoft Office Communicator ポリシー設定] をダブルクリックし、[Microsoft Office Communicator 機能ポリシー] をダブルクリックします。

  12. [Microsoft Office Communicator 機能ポリシー] ウィンドウで、[タブの URL] をダブルクリックします。

  13. [タブの URL] プロパティ ウィンドウで、[有効にする] をクリックします。

  14. [タブの URL] ボックスにタブ定義ファイルのフル パス (たとえば、file:///\\server\data\RGS\tabs.xml) を入力し、[OK] をクリックします。

  15. グループ ポリシー オブジェクト エディタで、[ファイル] メニューの [終了] をクリックします。

    エージェントが Communicator にログインすると、応答グループ タブがロードされます。

関連項目

その他のリソース

Communicator の展開