バックエンド データベースのトポロジ

トピックの最終更新日: 2010-02-19

すべての Enterprise Edition 構成または Standard Edition 構成には、バックエンド データベースが必要です。バックエンド データベース用にサポートされる Microsoft SQL Server データベース ソフトウェアのバージョンの詳細については、「Office Communications Server の内部コンポーネントの要件」を参照してください。

データベース構成

Standard Edition トポロジでは、バックエンド データベースを含むすべてのサーバーの役割が、1 台のコンピューターに配置されます。

Enterprise Edition トポロジでは、バックエンド データベースを、プール内の他のサーバーの役割と共に配置することはできません。ただし、バックエンド データベースを他の Office Communications Server 2007 R2 データベースと共存させることはできます。特にバックエンド データベースは、アーカイブ、監視、グループ チャット、コンプライアンス (グループ チャット用) の各データベースと共に共有の SQL Server インスタンスで実行できます。バックエンド データベースは、共有サーバー上でディレクター データベースと共に実行できますが、別々の SQL Server インスタンスで実行する必要があります。

Dd425285.note(ja-jp,office.13).gif注:
公開されているパフォーマンス テストの結果は、バックエンド データベースが専用の SQL Server インスタンスで実行されていることを前提としています。

Enterprise Edition トポロジでは、統合構成と拡張構成の両方で、次のバックエンド データベース構成をサポートします。

  • ロード バランサーを使用しない 1 つのフロントエンド サーバーと、別のコンピューター上の 1 つのバックエンド データベース。
  • ロード バランサー機器に接続された 1 つのフロントエンド サーバーと、別のコンピューター上のバックエンド データベース。
  • ロード バランサー機器に接続された 2 つ以上のフロントエンド サーバーと、別のコンピューター上のバックエンド データベース。
  • Enterprise プールでは、バックエンド データベースを 1 台の SQL Server コンピューターにすることができます。または、オプションとして、2 台以上の専用 SQL Server コンピューターを、複数ノードのアクティブ/パッシブ構成でクラスター化できます。バックエンド データベース用の SQL Server クラスターでは、フェールオーバー機能の提供により可用性が向上します。複数ノードのクラスターの場合、パフォーマンス上の理由から、Office Communications Server SQL のインスタンスは他の SQL インスタンスによって共有されないパッシブ ノードにフェールオーバーできる必要があります。バックエンド データベースは、DbImpExp.exe ツールを使用することで、非クラスターからクラスターに移行できます。Office Communications Server 2007 R2 の DBImpExp.exe ツールの詳細については、Office Communications Server 2007 R2 がインストールされているサーバーの <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Office Communications Server 2007 R2\Server\Support フォルダーにある DBImpExp-Readme.htm ファイルを参照してください。

複数の SQL Server インスタンスがある構成では、エンタープライズ プールを既定のインスタンスまたは名前付きのインスタンスにすることができます。どちらの場合も、既定のポートである 1433 または既定以外のポートがサポートされます。1433 以外のポートを使用するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • SQL Server を実行中のコンピューターで SQL Server ブラウザー サービスを実行する。クライアント側の構成は必要ありません。
  • SQL Server を実行中のコンピューターで SQL Server ブラウザー サービスを実行する代わりに、SQL Server インスタンスのエイリアスを作成し、ポート番号を指定することによって、クライアントを構成する。フロントエンド サーバーを実行するコンピューター上にエイリアスを作成するには、SQL Server 構成マネージャ (Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップイン) を使用します。エイリアスは、フロントエンド サーバーを実行するすべてのコンピューター上に作成する必要があります。
    詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。

サードパーティ製アプリケーションの SQL Server データベースをホストする

Office Communications Server 2007 R2 のデータベース (バックエンド データベース、アーカイブ データベース、または監視データベース) は、サードパーティ製アプリケーションのデータベースと共に共有サーバー上で実行できますが、それらのデータベースは別の SQL Server インスタンスで実行される必要があります。共有 SQL Server インスタンスで Office Communications Server 2007 R2 とサードパーティ製アプリケーションのデータベースを共に実行することはサポートされていません。

Dd425285.note(ja-jp,office.13).gif注:
サードパーティ製アプリケーションのデータベースを、共有サーバー上の別々のインスタンスでホストすることはサポートされていますが、パフォーマンス上の理由からお勧めできません。

サードパーティ製アプリケーションのデータベースを Office Communications Server データベースと同じサーバー上で実行する場合は、次の点に注意してください。

  • Office Communications Server データベースの物理ディスクは、データベース用とトランザクション ログ用に分ける必要があります。
  • サーバーのメモリは、Office Communications Server が使用するインスタンス全体をキャッシュできるだけの容量を持っている必要があります。