Office Communications Server 2007 R2 の検証およびトラブルシューティングのヒント
トピックの最終更新日: 2009-05-22
問題: クライアントでのサインインに関する問題
解決方法: ユーザー サインインの問題を解決するには、検証ウィザード オプションを使用してセッション開始プロトコル (SIP) サインインをテストします。以下についても確認してください。
- イベント ログにエラーや警告がないこと。
- ユーザーが有効であり、Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインで正しく構成されていること。
- Office Communications Server ユーザー レプリケータと Active Directory 間でユーザーの情報が同期されていること。イベント ログで、Office Communications Server ユーザー レプリケータによるイベント コードをチェックします。
- すべてのユーザーの SIP ドメイン (少なくともサフィックス) が、グローバル設定の SIP ドメイン リストに反映されていること。
- クライアント コンピュータが証明機関 (CA) を信頼していること。
- サーバー証明書が構成されており、クライアントの自動サインインに有効であること (手動サインインを使用していない場合)。証明書は、エンド ユーザーの SIP URI のドメイン サフィックスと一致する必要があります。
- Office Communications Server Enterprise Edition または Office Communications Server Standard Edition のサービスが実行されていること。
- サーバーにデータベースへのアクセス許可があること。SQL クエリ アナライザを使用して SQL Server データベースを調べて、RTC Server Local Group が RTC (静的) データベースの "サーバーの役割" のメンバであることを確認します。
問題: サービスの開始に関する問題
解決方法: サービスの開始ウィザードを実行したときに、サービス開始エラーが報告されることがあります。これは、所定の時間内に応答しないサービスがある場合です。この問題は、すべてのサービスが正常に開始された場合にも発生することがあります。Office Communications Server のイベント ログを調べると、サービスが開始されているかどうかを確認できます。サービスの開始ウィザードを再実行して、結果を確認することもできます。
問題: Web コンポーネント サーバーの使用に関する問題
解決方法:
- イベント ログでエラーや警告をチェックします。
- "401 (認証エラー)" をユーザーが受け取った場合は、次のことをチェックします。
- ユーザー プロパティをチェックして、そのユーザーが Web 会議を利用できるように設定されていることを確認します。これらの設定を構成する方法の詳細については、「音声ビデオ会議および Web 会議の構成」および「ユーザーの作成と有効化」を参照してください。
- Web コンポーネント サーバーの証明書が、「Web コンポーネント サーバーの IIS 証明書の構成」の説明に従って正しく構成されていることを確認します。
- ロード バランサを使用している環境で検証ウィザードが失敗して、このメッセージが表示された場合は、ロード バランサの仮想 IP (VIP) の完全修飾ドメイン名 (FQDN) がループバックを許可するように構成されていることを確認します。詳細については、「ロード バランサの FQDN にループバックを許可する IIS の構成」を参照してください。
- サーバーが到達不能であることを示すエラー メッセージがユーザーに表示された場合は、IIS サーバーが実行されていることを確認します。Office Communications Server Enterprise Edition では、Web コンポーネント サーバーのアプリケーション プールに有効なサービス アカウントが設定されていること、およびアプリケーション プール サービスが有効で実行されていることを、サービス コントロール マネージャを使用して確認します。Office Communications Server Standard Edition では、Web コンポーネント サーバーを実行しているフロントエンド サーバーに有効なサービス アカウントが設定されていること、およびフロントエンド サーバー サービスが有効で実行されていることを、サービス コントロール マネージャを使用して確認します。
問題: 電話会議への参加時にクライアントが応答しなくなる
解決方法: サーバー上の証明書が正しく構成されていない可能性があります。クライアントおよびサーバーのイベント ログで、証明書関連の問題を示すイベントがないかどうかを確認してください。
問題: アーカイブに関する問題
解決方法: サーバー上の証明書が正しく構成されていない可能性があります。クライアントおよびサーバーの Office Communications Server のイベント ログで、証明書関連の問題を示すイベントがないかどうかを確認してください。
- Office Communications Server を停止して再起動します。いったんサインアウトした後、Office Communicator を使用してもう一度サインインし、インスタント メッセージを送信してみます。アーカイブ サーバーをもう一度調べて、メッセージがアーカイブされているかどうかを確認します。
- Enterprise Edition サーバーまたは Standard Edition サーバーのプロパティの [アーカイブ] タブのキュー名が、アーカイブ サーバーの有効なキューを指していることを確認します。
- イベント ログでエラーや警告をチェックします。
- フロントエンド サーバーの起動後にアーカイブを有効にした場合は、フロントエンド サーバー サービス (RTCSrv) を再起動して、これらの変更を適用します。
- ユーザーに対してアーカイブが有効に設定され、Enterprise Edition サーバーまたは Standard Edition サーバーでアーカイブが構成されていることを確認します。
問題: Enterprise Edition サーバーに対してエンタープライズ プールの作成タスクを実行しようとすると、"接続エラー ([Microsoft][ODBC SQL Server Driver][SQL Server] このサーバーに接続するには、SQL Server Management Studio または SQL Server Management Objects (SMO) を使用してください。)" というエラー メッセージが表示される
解決方法: エンタープライズ プールの作成タスクをフロントエンド サーバーから実行する場合、バックエンド データベース サーバーで実行されているデータベース管理システムが SQL Server 2005 SP2 のときは、フロントエンド サーバーに SQL Server 2005 クライアント ツールをインストールする必要があります。