Setup の使用によるスキーマの準備の実行

トピックの最終更新日: 2009-07-20

作業を始める前に、Windows のメモ帳などのテキスト エディタを使用して、Office Communications Server 用に変更されるすべての Active Directory スキーマ拡張を確認できます。Active Directory スキーマ拡張が格納されている Schema.ldf ファイルは、Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition CD または Office Communications Server 2007 R2 Enterprise Edition CD の \Setup\amd64 フォルダにあります。

Office Communications Server のスキーマ拡張は、すべての子ドメインにレプリケートされるため、ネットワーク トラフィックに影響します。スキーマの準備は、ネットワークの使用率が低いときに実行してください。

Dd425361.note(ja-jp,office.13).gif注:
スキーマの準備ウィザードでは、スキーマ マスタにアクセスする必要があります。それには、リモート レジストリ サービスが実行され、リモート レジストリ キーが有効になっている必要があります。リモート レジストリ サービスをスキーマ マスタ上で有効にすることができない場合は、スキーマ マスタ上でローカルにウィザードを実行できます。レジストリのリモート アクセスの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 314837「レジストリへのリモート アクセスを管理する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=125769) を参照してください。

ADSI Edit は Active Directory ドメイン サービスの管理ツールです。これを使用すると、スキーマの準備ウィザードが正常に実行されたことを確認できます。Windows Server 2003 の場合、ADSI Edit はサポート ツールに付属しています。Windows Server 2008 の場合、このツールはリモート サーバー管理ツール (RSAT) に付属しています。

Windows Server 2003 のサポート ツールは、Windows Server 2003 CD の \SUPPORT\TOOLS フォルダから入手するか、Microsoft Web サイト「Windows Server 2003 Service Pack 2 32-bit Support Tools (Windows Server 2003 Service Pack 2 32 ビット サポート ツール)」からダウンロードできます。サポート ツールを製品 CD からインストールする手順については、Microsoft Web サイトの「Windows サポート ツールをインストールする」を参照してください。サポート ツールをインストールすると、Adsiedit.dll が自動的に登録されます。ただし、ファイルをコンピュータにコピーした場合は、ツールを実行する前に、regsvr32 コマンドを実行して adsiedit.dll ファイルを登録する必要があります。

Windows Server 2008 の場合、RSAT パッケージは、既定で、Windows のインストール時にサーバーにコピーされますが、インストールされません。各ツールをインストールするには、サーバー マネージャを使用します。ADSI Edit は、[役割管理ツール]、[Active Directory ドメイン サービス ツール]、[Active Directory ドメイン コントローラ ツール] を順に展開すると見つかります。リモート サーバー管理ツールのインストールの詳細については、「Windows Server 2008 のリモート サーバー管理ツールのインストール」を参照してください。

現在のフォレストのスキーマを準備するには

  1. SchemaAdmins グループのメンバとして、さらに、スキーマ マスタにおける管理者の権限を使用して、フォレスト内のサーバーにログオンします。

  2. Office Communications Server のインストール フォルダまたは CD から、SetupEE.exe (Enterprise Edition サーバーの集中構成の場合) または SetupSE.exe (Standard Edition サーバーの場合) を実行して、展開ツールを起動します。

  3. [環境の準備] をクリックします。

  4. [Active Directory の準備] をクリックします。

  5. [スキーマの準備] で、[実行] をクリックします。

  6. [スキーマの準備ウィザードへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. 次のいずれかの操作を行います。

    • [既定: セットアップと同じディレクトリにあるスキーマ ファイルを使用する] をクリックします。
    • [参照] をクリックし、スキーマ ファイルが配置されているディレクトリに移動します。
  8. [次へ] をクリックします。

  9. [スキーマの準備の準備完了] ページで、現在の設定を確認して、[次へ] をクリックします。

  10. [スキーマの準備ウィザードが正常に完了しました] ページで、[ログの表示] をクリックします。

  11. [アクション] 列で [スキーマの準備] を展開します。各タスクの末尾に "成功" の実行結果が表示されているかどうかを調べ、スキーマの準備が正常に完了したことを確認します。その後、ログを閉じ、[完了] をクリックします。

  12. Active Directory のレプリケーションが完了するのを待機するか、フォレストのルート ドメイン コントローラの Active Directory サイトとサービス スナップインに表示されているすべてのドメイン コントローラへのレプリケーションを強制的に実行します。サイト内でレプリケーションが数分以内に開始されるよう、すべての Active Directory サイト内のドメイン コントローラ間でレプリケーションを強制的に実行します。

  13. 次の手順に従って、スキーマの準備が正常に実行され、スキーマの変更がルート ドメインと子ドメインにレプリケートされたことを手動で確認します。

スキーマの準備とレプリケーションを手動で確認するには

  1. EnterpriseAdmins グループのメンバとしてメンバ サーバーにログオンします。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール]、[ADSI エディタ] を順にクリックして、[ADSI エディタ] を開きます。

    Dd425361.tip(ja-jp,office.13).gifヒント:
    または、コマンド ラインから adsiedit.msc を実行することもできます。
  3. MMC コンソール ツリーで、[ADSI エディタ] をクリックします (まだ選択されていない場合)。

  4. [操作] メニューの [接続] をクリックします。

  5. [接続の設定] ダイアログ ボックスの [既知の名前付けコンテキストを選択する] で、[スキーマ] を選択し、[OK] をクリックします。

  6. スキーマ コンテナで、CN=ms-RTC-SIP-SchemaVersion を検索します。このオブジェクトが存在し、rangeUpper 属性の値が 1008 の場合、スキーマは正しく更新され、レプリケートされています。このオブジェクトが存在しないか、rangeUpper 属性の値が 1008 と等しくない場合、スキーマは変更されていないか、レプリケートされていません。