仲介サーバーのインストールとアクティブ化

トピックの最終更新日: 2009-05-13

Communications Server 2007、仲介サーバー、およびサードパーティの基本的なメディア ゲートウェイは、エンタープライズ VoIP が有効なユーザーと公衆交換電話網またはセッション開始プロトコル (SIP) トランキング プロバイダとの間での通信を行うための 1 つの論理ユニットとして機能します。ここでは、仲介サーバーをインストールし、アクティブ化する方法について説明します。

仲介サーバーの展開は、Office Communications Server 2007 セットアップに統合された要素です。仲介サーバーをインストールし、アクティブ化する場合は、Microsoft Office Communications Server 2007 展開ツールによって必要なファイルがローカル コンピュータにコピーされますが、サービスはアクティブ化されません。インストールが完了するまでは、アクティブ化の手順を使用することはできません。アクティブ化では、次の 2 つの作業を行います。

• Active Directory 内に仲介サーバー オブジェクトを作成します。
• サーバーでドメイン サービス アカウントをアクティブ化します。

要件

仲介サーバーをインストールまたはアクティブ化するには、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバであるか、このグループのメンバからこれらの作業の実行を委任されている必要があります。

「Office Communications Server の内部コンポーネントの要件」で説明したハードウェアとソフトウェアの要件を満たす必要があります。

証明書が必要です。

推奨される最小限のハードウェア構成 (同時通話の最大数 125 または 5 T1 の場合) は、次のとおりです。

• 3 GHz シングル プロセッサ、デュアル コア

• 2 GB の RAM

• 30 GB のハード ディスク

• 2 枚のネットワーク インターフェイス カード

  注:
  詳細については、「Plan for Media Gateways (メディア ゲートウェイの計画)」にある仲介サーバーのハードウェア要件を参照してください。

推奨事項

• ゲートウェイ リンクに対して TLS を有効にしている場合でも、セキュリティを強化するために、仲介サーバーで 2 枚のネットワーク インターフェイス カードを使用することをお勧めします。1 枚はゲートウェイとの通信に使用し、もう 1 枚は Office Communications Server 内部インフラストラクチャとの通信に使用します。
• 仲介サーバーは複数のコンピュータにインストールできますが、各仲介サーバーに、対応する基本的なメディア ゲートウェイまたは SIP トランク接続が必要です。複数の仲介サーバーをインストールすることを計画している場合は、すべての仲介サーバーを展開する前に、仲介サーバーを 1 つだけインストールしてテストすることをお勧めします。
• パフォーマンスを最適化するには、仲介サーバーを他の Communications Server 2007 R2 サーバーの役割と共に使用しないようにし、コンピュータ上の不要なアプリケーションとサービスをすべて無効にします。

仲介サーバーをアクティブ化するには

1. 仲介サーバーをアクティブ化するコンピュータにログオンします。

2. Office Communications Server 2007 R2 の CD を挿入し、[Enterprise Edition] をクリックします。

   注:
   ネットワーク共有からインストールする場合は、\Setup\amd64\ フォルダに移動し、SetupEE.exe をダブルクリックします。

3. 開始画面で、[他のサーバーの役割の展開] をクリックします。

4. [他のサーバーの役割の展開] 画面で、[仲介サーバーの展開] をクリックします。

5. [ステップ 2: 仲介サーバーのアクティブ化] で、[実行] をクリックします。

6. [アクティブ化ウィザードの開始] ページで、[次へ] をクリックします。

7. [サービス アカウントを選択してください] ページで、次の 2 つのうち、どちらかを選択します。

   • 既存のアカウントをそのまま使用する場合は (推奨)、サービス アカウントのパスワードを入力して [次へ] をクリックします。

     注:
     既定のアカウントは、MCU および Web コンポーネント サービス アカウントです。

   • 新しいアカウントを作成する場合は、[新しいアカウントを作成する] をクリックし、新しいアカウント名とパスワードを入力して、[次へ] をクリックします。

8. [仲介サーバーのアクティブ化準備完了] ページで、設定を確認し、[次へ] をクリックします。

9. [仲介サーバーのアクティブ化ウィザードが完了しました] ページで、[[完了] をクリックしたらログを表示する] チェック ボックスをオンにして [完了] をクリックします。

10. ログ ファイルの [実行結果] 列に "成功" と表示されていることを確認します。必要に応じて、各タスクの末尾に "成功" の実行結果が表示されているかどうかを調べ、アクティブ化が正常に完了したことを確認します。終了したら、ログ ウィンドウを閉じます。

注:
仲介サーバーをアクティブ化するには、仲介サーバーをインストールしておく必要があります。

注意:
仲介サーバーを非アクティブ化する場合は注意が必要です。先に予防手段を講じずに仲介サーバーをサービスから削除した場合は、通話が削除されることがあります。仲介サーバーを適切に非アクティブ化する方法については、Office Communications Server 2007 のオンライン ヘルプの「Chapter 4 Managing Enterprise Voice (第 4 章 エンタープライズ VoIP の管理)」の「Deactivating a Mediation Server (仲介サーバーの非アクティブ化)」を参照してください。