ボイス ポリシー

トピックの最終更新日: 2009-08-22

エンタープライズ VoIP ポリシーは、基本的に、1 人以上のユーザーに割り当てる電話使用法レコードで構成されます。ポリシーには、同時着信機能を有効または無効にするオプションも含まれます。同時着信機能を使用すると、ユーザーは、登録済みのエンドポイントに加えて、個人の携帯電話などの未登録の追加エンドポイントにも同時に着信するように Office Communicator を構成できます。通常は同時着信機能を有効にしますが、過負荷になる場合はこの機能を無効にできます。

OCS によって、組織の展開に既定の VoIP ポリシーが提供されます。既定のポリシーは編集できますが、名前の変更と削除はできません。ほとんどの組織では VoIP ポリシーを追加で作成します。組織は 1 つの VoIP ポリシーをすべてのユーザーに対して適用するか、または 1 つ以上のポリシーをユーザー単位で適用するかを選択できます。既定のポリシーは、現在ポリシーを割り当てられていないユーザーに適用されます。組織がユーザー単位でポリシーを適用する場合は、ポリシーが割り当てられていない個々のユーザーに対して既定のポリシーが適用されます。また、組織がすべてのユーザーへの適用を選択したポリシーが削除される場合は、すべてのユーザーに対して既定のポリシーが適用されます。

サーバーは、ユーザーとルートの照合時に電話使用法レコードを上から順に比較するため、電話使用法レコードの順序は重要です。最初の電話使用法レコードが通話ルートに一致すると、通話はルーティングされます。残りの電話使用法は、ルートが過負荷の場合または通話が失敗したときのバックアップとして機能します。

ユーザーのボイス ポリシーを定義する際には、次の作業を行います。

  • 組織の既定のポリシーを作成します。このポリシーは、ユーザー単位のポリシーを明示的に割り当てなかったすべてのユーザーに適用されます。
  • 必要に応じて 1 つまたは複数のユーザー単位のポリシーを定義します。
  • 電話使用法レコードを 1 件以上追加します。
  • エンタープライズ VoIP ユーザーの同時着信機能を有効にするかどうかを指定します (PBX 統合を有効にしている場合は指定できません)。
  • Communications Server 2007 R2 の MMC 用スナップインでボイス ポリシーを作成します。
  • 組織内のすべてのエンタープライズ VoIP ユーザーに同じポリシーを適用する場合は、既定のポリシーを選択またはカスタマイズします。
  • 特定のエンタープライズ VoIP ユーザーまたはそのグループに特殊なポリシーを適用するには、[ユーザーごとに使用] オプションを選択し、1 つまたは複数の特殊なポリシーを作成して、それを特定のユーザーまたはユーザー グループに明示的に割り当てます。ポリシーを明示的に割り当てなかったユーザーには既定のポリシーが適用されます。