ロード バランサの展開

トピックの最終更新日: 2010-04-16

受信接続を複数のエッジ サーバー間で分散するには、ロード バランサを使用します。サイト内に複数のエッジ サーバーを展開する場合は、境界ネットワークと内部ネットワークの間および境界ネットワークとインターネットの間の両方にロード バランサ (つまり内部ロード バランサと外部ロード バランサ) を使用する必要があります。ただし、内部ロード バランサでは、アクセス エッジ サービスと音声ビデオ エッジ サービスのみを負荷分散します。Web 会議エッジ サービスは、内部ロード バランサで負荷分散しないでください。

1 つのロード バランサは 3 つのエッジ サービスに使用できますが、エッジ サービスごとに異なる仮想 IP アドレス (VIP) を使用することをお勧めします。3 つすべてのサーバー役割について、ポート 443 を推奨します。各サーバー役割に対して異なるポート/IP の組み合わせが必要なので、個別 VIP はこの推奨構成をサポートしています。

データ センターの境界ネットワーク内にある、負荷分散されるエッジ サーバーでは、発信要求が、特定のエッジ サーバーの Web 会議エッジ サービスまたは音声ビデオ エッジ サービスに直接接続されます。これらの発信要求は次のように処理されます。

  • 内部ネットワーク上の Web 会議サーバーは、起動するたびに、その環境内で構成されているエッジ サーバーを探し、それぞれのエッジ サーバーの Web 会議エッジ サービスのドメイン ネーム システム (DNS) A レコードを探します。次に、Web 会議エッジ サービスの内部 IP アドレスおよび内部ポートに対する伝送制御プロトコル (TCP) 送信接続を 4 つ確立します。
  • エッジ サーバー上の音声ビデオ エッジ サービスを扱うロード バランサは、各音声ビデオ要求をいずれか 1 つのエッジ サーバーにルーティングします。その後、そのエッジ サーバーが、この接続をセッションの最後まで管理します。
  • ロード バランサに接続するエッジ サーバー上のすべてのエッジ サービスは、同じ構成にする必要があります。たとえば、内部ポート、外部ポート、許可リスト、禁止リスト、フェデレーション パートナー、内部ドメイン リスト、内部サーバー リスト、リモート ユーザー設定、プロキシ接続などを同じ構成にします。
  • 負荷分散をサポートするには、証明書をインストールし、構成する必要があります。詳細については、「内部インターフェイス用の証明書の設定」および「外部インターフェイスの証明書の設定」を参照してください。
  • フェデレーション パートナーのアクセス エッジ サーバー、およびリモート ユーザー クライアントは、アクセス エッジ サーバー配列によって使用される、外部ロード バランサの仮想 IP (IP) アドレスを接続先にする必要があります。
  • 内部次ホップ サーバー (通常はディレクタ) は、アクセス エッジ サーバー配列によって使用される、内部ロード バランサの仮想 IP アドレスを接続先にする必要があります。ディレクタを展開する場合は、ディレクタ構成の一部としてこれを実行します。詳細については、「ディレクタの展開」を参照してください。

ロード バランサの構成

データ センターの境界ネットワークにあるエッジ サーバーを構成した後、それらのエッジ サーバーがロード バランサに正しく接続されていることを確認し、次の表に示すポートがロード バランサの内部インターフェイスに対して開放されていること、および、その次の表に示すポートがロード バランサの外部インターフェイスに対して開放されていることを確認します。

内部ロード バランサ用ポート設定

コンポーネント ポート

アクセス エッジ サーバー

TCP 5061

Web 会議エッジ サーバー

該当なし

音声ビデオ エッジ サーバー

TCP 5062、TCP 443、UDP 3478

外部ロード バランサ用ポート設定

コンポーネント ポート

アクセス エッジ サーバー

TCP 5061、443

Web 会議エッジ サーバー

TCP 443

音声ビデオ エッジ サーバー

TCP 443、UDP 3478