Office Communications Server のセットアップと管理の委任

トピックの最終更新日: 2009-01-23

アクセス許可を与えて、承認された Active Directory Domain Services (AD DS) グループのメンバでないユーザーに、Office Communications Server のセットアップや管理を委任することができます。委任という手段を使用すると、リソースを不必要に開示することなく、Office Communications Server の展開に関与する管理者の数を増やすことができます。たとえば、サーバーをインストールした後に、DomainAdmins グループのメンバでないユーザーに Office Communications Server をアクティブ化させる場合には、管理の委任が役立ちます。

Dd441199.important(ja-jp,office.13).gif重要:
セットアップや管理を委任するときは、既存のグローバル グループまたはユニバーサル グループを指定する必要があります。ローカル グループを使用することはできません。

委任する役割を次の表にまとめます。

委任する役割

役割 目的 場所

セットアップ

  • サーバーのインストールとアクティブ化
  • ユーザー管理

サーバーが展開されるドメイン

サーバー管理

  • グローバル設定の読み取り/書き込み
  • コンピュータ組織単位 (OU) コンテナの読み取り/書き込み
  • ユーザー OU コンテナの読み取り (オプション)
  • コンピュータの完全管理

サーバーの管理が行われるドメイン

ユーザー管理

  • グローバル設定の読み取り
  • コンピュータ OU コンテナの読み取り
  • ユーザー OU コンテナの読み取り/書き込み
  • 指定したプール内のすべてのサーバー上の RTC Local User Administrators グループのメンバ
  • プールまたはサーバーの RTC および RTCConfig データベースの ReadOnlyRole

ユーザーの管理が行われるドメイン

読み取り専用サーバー管理

  • グローバル設定の読み取り
  • 指定されたコンピュータ OU コンテナの読み取り
  • 指定したプール内のすべてのサーバー上またはローカルの Standard Edition サーバー上の "RTC Local Read-Only Administrators" グループのメンバ
  • プールまたはサーバーの RTC および RTCConfig データベースの ReadOnlyRole

サーバーの管理が行われるドメイン

セットアップと管理の委任は、次の方法で行うことができます。

  • セットアップのアクセス許可を与えるには、セットアップ展開ツール (SetupEE.exe または SetupSE.exe) または LcsCmd.exe コマンド ライン ツールを使用します。
  • 管理のアクセス許可を与えるには、LcsCmd.exe コマンド ライン ツールを使用して、次のいずれかを委任する必要があります。
    • サーバー管理
    • ユーザー管理
    • 読み取り専用ユーザー管理
    • 読み取り専用サーバー管理
Dd441199.note(ja-jp,office.13).gif注:
読み取り専用管理は、システムの変更を必要としない監視、トラブルシューティング、およびその他の活動に対して行われます。

このセクションの個々のトピックで、セットアップと管理の委任についてさらに詳しく説明します。