デバイス更新プロセスの流れ

デバイスは、ユーザーが初めて Communicator Phone Edition を起動してサインインしたときに、デバイスのユーザー アカウントをホストしているサーバーまたはエンタープライズ プールからインバンド プロビジョニング情報を取得します。この情報には、デバイス更新サービスを実行しているサーバーの内部 URL と外部 URL が含まれています。

注:
Office Communications Server の以前のリリースでは、ファイアウォールの外側の Communicator Phone Edition デバイスは匿名アクセスを使用して更新サービスに接続していましたが、このリリースでは、セキュリティを強化するために、既定で NTLM 認証を使用する必要があります。したがって、外部デバイスでデバイス更新サービスに接続して更新プログラムを受信するためには、ユーザーが有効なユーザー アカウントを使用してデバイスにログオンしている必要があります。外部デバイス アクセスの展開要件の詳細については、「デバイス更新サービス」を参照してください。

その後は、デバイスがオンになっていて、ユーザーがサインインしているときに、既定で 24 時間ごとに更新プログラムがチェックされます。更新プログラムのチェックは、デバイス更新サービスをホストしている Web コンポーネント サーバーにポート 443 経由で HTTP 要求を送信することによって行われます。送信される要求には、Communicator Phone Edition が実行される現在のバージョンが含まれます。

ユーザーがデバイスにサインオンしておらず、デバイスが組織のファイアウォールの外側にある場合は、要求がデバイス更新サービスによって拒否されます。

それ以外の場合は、以下のいずれかの応答が返されます。

• 現在のファームウェアのバージョンに対応する承認済みの更新プログラムが存在しない場合は、応答に downloads=0 が含まれます。テスト デバイスの場合は、この応答が返されるためには更新プログラムが承認済みではなく保留中である必要があります。
• 現在のバージョンに対応する承認済みの更新プログラムが存在する場合は、応答にデバイス更新サービスの内部 URL と外部 URL が含まれます。テスト デバイスの場合、この応答が返されるためには、更新プログラムが承認済みではなく保留中である必要があります。

デバイス更新サービスの URL を含む応答が返された場合は、デバイス更新サービスにポート 443 経由で HTTPS 更新要求が送信されます。デバイスが組織のファイアウォールの外側にある場合は、その要求に有効なユーザー アカウントのユーザー名とパスワードが含まれている必要があります (ユーザーがデバイスにログオンしている必要があります)。

更新イメージがデバイスにダウンロードされます。

5 分間アイドル状態を待機してからデバイスが再起動して更新が完了します。