Office Communicator 2007 R2 のグループ ポリシー設定
トピックの最終更新日: 2010-02-19
Office Communicator 2007 R2 の展開時、各ユーザーに適切なレジストリ設定を提供する方法の 1 つは、管理用テンプレート (.adm) ファイルを使用してグループ ポリシー設定を定義することです。管理用テンプレート ファイルには、アプリケーションによって実装されるグループ ポリシー設定、ポリシーの保存場所、およびポリシーの構成方法に関するアプリケーション固有の情報が含まれています。
グループ ポリシー設定を Communicator 2007 R2 管理用テンプレート ファイルを使用して定義するには
- Communicator.adm ファイルを配布ディスクから %windir%/inf フォルダーにコピーします。
- Microsoft 管理コンソール グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用し、特定のポリシー設定を有効または無効にします。
Communicator 2007 R2 のグループ ポリシーは、Communicator 2005 を実行するユーザーに影響を与えずに展開できます。
グループ ポリシーの優先
一部の Communicator 2007 R2 機能と動作は、管理者が Office Communications Server 2007 R2 のインバンド プロビジョニングを使用するか、ユーザーが Communicator 2007 R2 の [オプション] ダイアログ ボックスを使用することで構成できます。ただし、グループ ポリシー設定は、これらの手段によって設定された構成よりも優先されます。
表 1 に、競合が発生した場合の設定の優先順位をまとめます。
表 1. グループ ポリシー設定、インバンド プロビジョニング、および [オプション] ダイアログ ボックスの設定の優先順位
優先順位 | 設定の場所と方法 |
---|---|
1 |
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Communicator |
2 |
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Communicator |
3 |
Office Communications Server 2007 のインバンド プロビジョニング |
4 |
Communicator 2007 R2 の [オプション] ダイアログ ボックス |
グループ ポリシーの更新
現在のグループ ポリシー設定の主要な参照文献は、Client_2007_R2_Group_Policy_Settings.xls ファイルであり、ここには各ポリシーのすべての定義と値が記載されています。
表 2 に、Office Communicator 2007 R2 で追加されたグループ ポリシーの概要を示します。
表 2. 新しいグループ ポリシー設定
ポリシー名 | 定義 |
---|---|
AllowSimultaneousRinging |
"同時呼び出し" (通話を受信したときに別の番号を同時に呼び出す) を許可します。WMI クラスは MSFT_SIPGlobalUCPolicyData です。 |
DisableHTMLIM |
HTML インスタント メッセージを無効にします。 |
EnableFullScreenVideoPreviewDisabled |
すべての Communicator ビデオ通話に対して、適切な縦横比によるフル スクリーン ビデオを有効にし、ビデオ プレビューを無効にします。 |
PlayAbbrDialTone |
発信音の長さを、30 秒間の発信音から徐々に小さくなる 3 秒間の発信音に変更します。 |
ConferenceAccess |
電話会議で、開いている認証済みアクセスを使用するか、または匿名アクセスを使用するかを制御します。 |
PC2PCASEncryption |
ピアツーピアのデスクトップ共有に対して、暗号化をオンにするか、オフにするかを制御します。 メモ: 電話会議に対して、デスクトップ共有で A/V 暗号化用のプール設定を再利用します。この設定では、デスクトップ共有の暗号化をオンまたはオフにすることもできます。 |
DisableApplicationSharingControl |
デスクトップ共有中に、操作権限がユーザー間で共有されないようにします。この設定は、その電話会議をだれが開始または開催したかにかかわらず適用されます。HKEY_LOCAL_MACHINE のみで設定します。ユーザーごとの設定はできません。 |